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2010年10月18日 (月)

映画「グレン・ミラー物語」と「そろそろ株を」と言う理由(第512回)

 私の好きな映画だ。スイングの人気楽団のリーダーで「ミラー・サウンド」を創造した男の一生を画くのだが、ジェームス・スチュアートとジューン・アリスンの夫婦愛で、観るものを泣かせる。傑作と思う。

 「真珠の首飾り」や「ムーンライト・セレナーデ」などのヒット曲や、ルイ・アームストロングやジーン・クルーパなどのスターの出演もいいのだが。この二人、本当に息のあった名コンビだった。

 お話はトロンボーン奏者で作曲、編曲者のグレンは常に新しい自分のサウンドを追及。散々苦労するが、あるハプニングからサウンドを発見、空前の人気と名声を得る。

 いまの株式市場は全く人気離散、配当利回りが2%、全銘柄の益回りは7%近い。歴史的に見ても割安だが、株を買わない(又は買えない)理由はヤマほどある。

 まず円高。多少の介入をしても、ドル安はFRBの超金融緩和もあるし、まだまだ安くなる。輸出メーカーの収益はガタ落ちし、韓国にシェアを奪われる。

 このままでは国内はどんどん空洞化し雇用は増えない。円高のメドもつかない。

 だいいち、米国経済はまだ住宅不況から脱出できていない。現に最近住宅ローンの所有権のペーパーワークのトラブルでメルトダウンが起きているじゃないかー。

 「イマイさん、あなたはNY株はいっぺん、わりと大きな下げがある、と8月に言い出したじゃないか」。

 その通り。11月2日の中間選挙も、2~3日のFOMCでの超金融緩和後の材料で尽くし感も心配。

 「それよりも何よりも、米国経済はもうダメなんじゃないの?」

 実は私もそう思っていた。しかし、私は見方を変えつつある。

 10月13日付のフィナンシャル・タイムスの言うように「現在、米国は自分の国以外の世界各国をインフレにしたいと思っており、逆に米国以外の国は、米国をデフレにしようと試みている。」ずいぶん乱暴な言い方だが、その通りだ。

 同紙は言う。「この戦争では、米国が必ず勝つ。なぜなら米国には弾薬が無尽蔵にあるからだ。FRBはドルをいくらでも創り出せるからだ。」

 現にマーケットではFRBによる数千億ドルから1兆ドルの米国国債購入を見込んでおり、超金融緩和相場を織り込みつつある。

 FRBの現在の資産規模は2兆3000億ドル。弾薬はたしかに無尽蔵だ。この分ではNY株価は下押ししても10%以上の大幅なものになるか、どうか。

 世界がインフレになれば、また米国が「日本化」をまぬがれれば、日本の成長率を上回る成長は固い。そうなれば今度は円安だ。もちろん株価の方もイキを吹き返す。時期が問題だが、2011年前半のどこか、だろう。

 その転換点がいつで、円レートがいくらの時か。まだ、正確には私には見えない。しかし、私がこの円安=株高への反転がそう遠くないと確信しているのは、米国の対日政策の転換だ。

 米国経済の方をくわしく述べることが出来なくなった。これは次回に。

 映画のセリフから。奥さんのヘレンが新婚の夜に言う。「私はものすごくケチなの。あなたの洋服のポケットからおカネを盗んで貯金を始めるわ。」グレンが自分の楽団をスタートさせるとき、開業資金は奥さんのヘソクリから。準備は早ければ早いほど、いい。

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