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2011年1月13日 (木)

映画「相棒 劇場版Ⅱ」と与謝野氏入閣と株〈第259回)

 「相棒 劇場版Ⅱ」はご存知テレビの人気シリーズ。警視庁「特命係」という失敗を犯したものが着任するまあヒト捨て場で、へんくつで紅茶好きの杉下警部と若くて一途な神戸警部補の二人が在籍。勿論たいした仕事は与えられない。

 ところがこの特命係が明快な推理で難事件を解決するから面白い。

 劇場版Ⅰは2008年で大ヒット。今回も何週間も興行収入トップを続けている。いい出来で、一見をおすすめする。

 お話は込み入っている。まず7年前にテロリスト摘発のための捜査失敗で退職した元刑事がなんと警視庁本部ビル内に潜入、定例会議の最中だった警視総監以下12名の警視庁幹部を人質に立てこもる。

 機動隊の突入で12人は無事保護されたが、犯人はその直前に発砲され死亡。なぜか警視庁は形式的な事情聴取だけで、穏便に素早く処理しようとしている。特命係が動き出す。

 映画の舞台は政界、官界の奥の奥の深い闇で、陰謀が渦巻く世界。その中で1月13日「たちあがれ日本」の与謝野馨氏の改造内閣への参加が決まった。仙谷官房長官が枝野氏に代わるなども。映画と共通点が多い。

 私の聞くところでは菅直人首相は確固とした政見がなく「グラ菅」なので、仙谷氏がまる投げされて拙劣な結論を出すーということの繰り返しだった。

 与謝野氏は昔から「党僚」といわれる位、官僚との関係が深く、菅内閣を含めた民主党の欠陥を補う役だろう。

 しかし一般的には与謝野氏というと、消費税引き上げ論者として知られている。菅総理の6月から消費税引き上げ論議を開始する、との発言もあり、2,3年先の増税実施を市場は織り込みに入ろう。

 まず為替。増税で長期的には年金問題や財政バランスの改善はプラスだが、これで内需はもうダメ、せっかく景気の上り坂への傾向にブレーキがかかる。デフレ再燃、円高となる。

 勿論これは株安につながる。このところの株高は、円高が一服して小幅円安が続き、米国株の堅調と欧州の国債入札の不安感のヤマ越えしたのを好感したものだ。ごく目先は円高、株安だろう。

 ただ、私が注目している海洋資源開発関連株に明らかに胎動が見られる。私は押し目を買いましするつもりだ。

 私の見方は1月17日発売の週刊「エコノミスト〈毎日新聞社)でくわしく書いた。ご覧いただければ幸いだ。勿論このブログでもご紹介するが、やはり雑誌発売後、少し(1,2日)はおいてからになる。お急ぎの方は、雑誌をお買いください。

 映画のセリフから。警察庁幹部が言う。「米ソ冷戦終結後、公安部の存在は軽くなった。この辺で大手柄を立てて、その重要性を再認識させなくては。」増税で増える政府収入がどう使われるか、よーく国民は監視しなくては。

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