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2011年3月 9日 (水)

映画「ツーリスト」とあえて言う「菅総理留任せよ」(番外編)

 ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーという大スター二人。舞台はヴェニス。只今ヒット中の楽しいミステリーだ。

 「ツーリスト」というタイトルだけからは旅情ものと思うが、ヒッチコックの「北北西・・・」型の誘い込まれ型のサスペンス。

 当局から監視されている美女が勿論アンジーで、その恋人の重要指名手配犯を逮捕すべく大捜査網が敷かれている。

 その恋人からのメールで体格の似ている男を探して同行せよ、と。そこで車内で平凡な数学教師を逆ナンパ。自分のホテルに誘い込む。そこからの展開はー。まあ見てのお楽しみだ。最後のオチも後から考えれば伏線十分。

 前原外相の辞任やら予算関連法案の見通し難とか、不支持率急上昇とか。やけっぱち解散説、内閣総辞職説が飛び交っている。

 ちょうど映画の終わりに主役二人が、どうにもならない窮地に陥ってしまったようなものだ。

 しかし、私は敢えて言う。菅総理は少なくとも6月か7月までは、辞めるべきではない。頑張るべきだ。まあ私がこう言っても、世論どおりになってしまうかもしれないが。

 以下、私が留任すべきと思う理由を述べる。

 第一。予算関連法案が否決されても、政府短期証券などで7月か8月までは財政は保つはずだ。

 否決されたら野党に責任があるはずだから議員報酬を停止するか、官僚のサラリーを何十%かカットすればいい。世論は支持するだろう。

 第二。民主党内部は勿論、私の聞いているところでは自民党も少なくとも当分は選挙は望んでいない。先日のあの16人のうち5人が民主党の地盤だった東海地区だ。落選は誰でも怖い。 

 第三。TPPも農業改革も、税と年金との絡みも「6月には」と公約している。これらは私は支持する。正しい政策だ。これらの政策パッケージを通せ。

 政治家として後世に名を残すようなことをしてから、辞めればいい。サミットもあるし、やはり出たいだろう。三木おろしに似た周囲の動きだが、総理の権力は強い。

 かつて仏大統領ミッテランは民主党のマニフェストに似た公約で当選、発足後しばらくは国有化など社会主義政策を推進した。

 しかしすぐに現実に目覚めて180度転回、長期安定政権になった。この例を学ぶべきだ。

 第四に「反菅」を主張している自民党も小沢氏をそのグループにも論理上のムリが目立つ。

 まず自民党。消費税にしても日米関係にしても、自分たちの主張に相手側が寄ってきたのだから歓迎していい所だが「マニフェスト違反」を追及。軍事外交で最も近い前原外相を攻撃した。ロジックにムリがある。

 小沢氏も同じ。いわゆる政界再編に伴って行き場を失った助成金とか、時効になった違法政治献金の説明が出来ていない。あるベテラン政治部記者によると30億円以上。1回も公開したことがないとも聞いた。

 潔白ならそれが証明されるまで、蟄居というのがスジだろう。昨年の代表選のときの政策には見るべきものがあったが、カネの問題で何も進展がないのには大失望だ。

 結論。私はヘソ曲がりかもしれないが、後任の総理がアンチTPPとか税と年金とかでポピュリズムに陥るのがイヤだ。与論とやらは間違っている。

 映画のセリフから。警察の首脳が追求している理由を言う。「巨額のカネをギャング団から盗んで7億4400万ポンドの脱税をしているんだ。」そういえば、巨大脱税のあの人を税務当局は放置しておくのかしら?

 ついでに。61年ぶりに鉱業法を改正するとのニュースは大吉報だ。これは近いうちに。

 

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