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2011年7月 6日 (水)

映画「ラスト・ターゲット」と私が手を叩いて喜ぶニュース(第566回)

 人気スター・ジョージ・クルーニーが珍しく殺し屋を演じるサスペンス。トム・クルーズもいっぺん演じたが、明るい芸風の二枚目は寡黙で孤独な殺し屋をやりたいらしい。

 原題は「アメリカ人」。潜伏中の殺し屋ジャックが追っ手に命を狙われる。スエーデンからイタリアに逃げたジャックは古い田舎町で、依頼を受けて女スナイパーのために狙撃用ライフルを制作する。

 だれが、なぜ自分を殺そうとしているのか、一切わからない。殺し屋の心の中の虚無感、寂寥感はイタリアの田舎町で、名でなくアメリカ人と呼ばれることで、一段と高まる。

 私はここ2年ほど、まだまだ先の話だが、日本の将来は明るい。それは海底資源開発で、資源国日本の夢があるからだと主張して来た。

 残念ながら、(いつもそうだが)私は予想がいつも早すぎて、同調してくださる方がほとんどない。映画の殺し屋と同じ孤独感があった。

 しかし、私が手をたたいて喜ぶニュースが出た。74日付の英国科学誌「ネイチャージオサエンス」に掲載されたもので、東京大学の研究チームの発見である。

 ハイテク製品に欠かせないレアアースを高濃度で含む泥が、太平洋の深海、水深35006000米の所に存在している。

 タヒチ付近の南東太平洋とハワイ付近にこの泥は集中、両海域合わせて1100平方キロメートルにあり、総レアアース量は、世界の陸上埋蔵量の11000万トンの800倍、880億トン。

 発見者加藤泰浩准教授の発言も頼もしい。「中国のレアアース鉱床の濃度5001000PPMなのに対し、太平洋海底は2230PPMと高濃度で質がいい。」

 「中国の市場独占(97%)を打破する夢の泥は必ず日本の役に立つ。今後は日本の排他的経済水域(EEZ)でも発見を目指す」

 この報が出て以来、たとえば日本海洋掘削の株価は急伸。単なる人気だけだが、市場の反応としてはまだまだこれから。先が楽しみだ。

 日本という国が、この海底資源にどう対応しようとしているか。

 経産省は2009年に「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」をまとめ、2012年までに資源量や環境への影響評価、資源開発・精錬技術設計を行う。ことし5月に62年ぶりで鉱業法を改正した。これで海外からの投機的な申請を防ぐ体制が出来る。

 そうなると①メタンハイドレート②海底熱水鉱床③コバルトリッチクラストなどの海底資源の開発が進む。

 実は「資源国日本」の夢を暗示してくれたのは株価である。

 戦前の日本が目指した「軍事大国日本」が敗れ、誰もが絶望し混迷のきわみにあった昭和24(1949)5月に、実は日本の株式市場始まって以来の長期買い信号が出た。

 60ヶ月と120ヶ月の移動平均、それに月末株価が「ゴールデン・クロス」という長期上昇相場を暗示するものだ。「経済大国日本」の長期上昇は40年間続いた。 そのゴールデン・クロスの第2回目が20085月に出た。何だろうと考え方々で調査したら、海洋資源開発で日本が先行し、尖閣の原油を含め日本の近海は宝の海、とわかった。

 2020年代には現在進行中の試掘から本格採掘に移る。そのころにはかつての英国が北海原油で立ち直ったように、日本も元気を取り戻しているだろう。私は長生きしたい。

 映画のセリフから。ジャックはイタリアの田舎町の人から言われる。「アメリカ人は現在だけを見ているから、歴史を気にしない。」現在の日本の混迷は永続するものではない。私は日本の将来に強気だ。

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