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2011年8月26日 (金)

映画「ジャアンツ」と米国のシェールガス革命(第575回)

たまには昔の名作を、という声におこたえしてジェームス・ディーンの遺作を。巨大な州テキサスを舞台にした大牧場主夫妻の一代記。エリザベス・テイラーとロック・ハドソンが主演した。

牧童役のディーンは、気まぐれで遺贈された土地をほっていたら巨大油田にブチ当たる。しかしこの成功でも主人の妻への慕情を断ち切れず不幸な人生を送る。

先週わたしは金価格の目標値を「オンス2300~2500ドル。じきは2012年の恐らく後半」とした。

現実には1900ドルを超えたところで価格は急落。どうみたらいいか、とご質問がきている。

わたしは「まだ上昇期間の終わりではない。まっていた調整期間がやってきた段階です。」とお答えしている。

理由は二つ。中国とインドの個人による金の現物買いが年間生産量の60%以上を占める。それに新興国中心に外貨準備を使った金買い。だからまだまだ上昇基調。

今週のテーマは映画と同じで、米国のあの広大な土地に埋もれている途方もない富。羨ましい限りだ。

2007,8年ごろから「シェールガス」とよばれる新しい天然ガスが米国で大量に産出され始め、世界のエネルギーを変えようとしている。「21世紀の大革命」と呼んでいいる専門家もいるほどだ。

地下の天然ガスがしみこんでいる深い岩盤に地表からドリルを到達させ、その孔を通じて大量の水を注入し、ガスを吸い上げる。「水圧破砕法」と呼ばれる技術だ。

まだ正確な埋蔵量は発表されていないが3030年ごろには米国のエネルギー消費の最大の比重を占めると見られている。

大切なことは「石油はこれから枯渇する。しかし天然ガスのほうは今後100年以上大量生産できる」ということだ。

シェールガスの価格は安い。バーレル当たり原油に換算して18ドルから21ドル。ざっと5分の1だ。あと2,3年すればこの安いエネルギー源が米国の経済に活気をもたらすだろう。

一部で環境問題を重視する向きがある。井戸からくみ上げられる飲料水を汚染するのでは、

という懸念だ。ただテキサス州などの審査では無害、とされている。

米国に次ぐ埋蔵量は中国で、欧州にも大量にある。世界の原油の2倍から3倍の埋蔵量、といわれている。

世界中で天然ガス利用の発電所の大ブームが予想され、すでにIHI,三菱重工などにガスタービンの引き合いが増え始めた。

恐ろしいお話がひろまっているが、たまには明るいことにも注目したい。

映画のセリフから。エリザベス・テイラーが言う。「お金がすべてじゃないわ。」ジェームス・ディーン「持っている人はそう言うんです」持てる国米国はその強みを、あと1,2年したら、世界中に示せるのでは。

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