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2011年10月18日 (火)

映画の名セリフと世界と日本経済のつかみ方(第588回)

 私は映画が好きだ。このブログでもずっと映画を導入部にしてカレントな話題をとらえてきた。おかげさまでずっと好評をいただいている。

 ストーリーの意外な展開。画面の美しさ、ラブシーンそして音楽―。やはり総合芸術だなあと思う。その中で、名セリフが忘れられない。

 「第三の男」のオーソン・ウエルズの「鳩時計」なんてあまりにも有名だが、あまり有名でない映画から。

 「物語の前半に銃が出てきたら、後半で必ず発射される。そんなもんだ。」(ジョニー・デップ主演の「アリゾナ・ドリーム」から)たしかに、そんな展開になる映画が圧倒的に多い。

 今の世界経済はリーマン・ショック以降の金融緩和と景気テコ入れのための財政赤字拡大の効果が出ている局面。

 これがそろそろクスリが切れかけているから、前途に懸念が出ているーと見ている。

 典型的なのが米国と中国。米国には住宅不況があるし、これからの成長を担う産業が見当たらない。シェールガスはあるのだが、主役じゃあない。

 中国は例の4兆元で確かに成長と遂げたが、使い道がまあムダ弾。半分は国有企業の能力増強で半分は高速道路、新幹線など。ともに収益性は悪い。また住宅バブルの崩壊も。不良債権問題が重荷になるのは目に見えている。

 欧州はG20で銀行の資本増強促進が決まって、まあ不安のヤマを越えた感はある。しかし自己資本比率増強は貸し渋りや信用収縮を招きやすい。これからの見通しは?と聞かれれば「さあー」と言わざるを得ない。

 要するに、「行きは良い良い。帰りはこわい」なのである。始め何となく紹介され映画に出ていた銃が、結局映画の後半でヒトを撃つように。

 では、日本は?

 もう米・欧・中より一足お先にひどい悪い状況が長く続いている。多少、世界経済の混乱で影響はあるだろうが、痛みは少ない。

 そこで思い出した映画のセリフ。

 大昔の映画「我が道を往く」で老神父がいう。「若いうちは希望の火が赤々と燃えていた。歳を取ると口火がついているだけで幸せだ」。

 それに、私が永い間、日本の希望として申し上げ続けてきた海底資源開発がいよいよ、開幕まじかになってきている。2012年度には知多半島沖でメタンハイドレートの試掘が始まる。

 そこで、また思い出したセリフを。

 「海は人生に新しい希望をもたらす。眠りが夢を運ぶように。」

 ショーン・コネリー主演の「レッド・オクトーバーを追え!」の中でのコロンブスの言葉の引用だが、いいセリフだ。大賛成!

 私は世界経済にはメチャ弱気だが、日本は大丈夫と思う。強気だ。

 そこで、最後の名セリフ。「セブン」の刑事役モーガン・フリーマンの映画のエンディングで。

 「ヘミングウェイは“この世界は素晴らしい。戦う価値がある”と書いた。後半の部分は賛成だ。」

 やはり映画は素晴らしい。明日も時間を見つけて映画館に行かなくっちゃ。

 

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