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2011年11月18日 (金)

映画「コンテイジョン」とユーロの混乱と日本株安(第595回)

 

スティーブン・ソダーバーグ監督は駄作のない才人だ。アカデミー賞監督賞の「トラフィック」「エリン・ブロのピッチ」そして「チェ」2部作や「オーシャンズ」などなど。今回はパニック・ムービーをズラリとスターを並べて作り、米国でヒット。面白い以上に迫力がある。

 致死率は20~30%だが、接触によって伝染する未知のウィルスが引き起こす恐怖を描く。

 香港帰りのキャリアウーマンが突然発熱し急死。東京やシカゴ、ロンドンなどで同様な症状の患者が急増。世界保健機構(WTO)と米当局が対応に苦慮する。

 人々の恐怖感をアオッたのがフリージャーナリストのブログ。政府は情報をかくしていると告発。怪しげな情報を連発する。

 ウィルス性伝染病のように、ギリシャに始まったユーロとの危機についてイタリアとスペインに伝播し始めた。

 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長が11月14日付の藤戸レポートで、この伝染病の拡大と進展の状況を実にうまく表にまとめた。

 

                (表)債務国の10年国債利回り推移

国名      6%到達     7%到達      8%到達       金融支援

ギリシャ    2010年1月   2010年1月    2010年4月    2010年5月

アイルランド  2010年9月   2010年11月   2010年11月   2010年11月

ポルトガル   2010年5月   2010年11月   2011年3月    2011年4月

イタリア     2011年8月   2011年11月

 

つまり、問題を抱える国の国債利回りが上昇し始めると、これまでのところは金融支援まで遅かれ早かれ行ってしまう。国内、外の投資家がリスクを恐れて売却を始める。

 「金利が上昇(債券価格は下落)すると、膨大な政府債務残を抱える国々にとっては、直ちに資金繰りに影響を及ぼす」と藤戸さんは解説している。今やイタリア国債まで危機ラインの7%を超えた。

 首相がベルルスコーニからマリオ・モンティに代わっても、厳しい現実には変わりがない。低成長国の過大な借金-という現実。

 EU独特の合意に至る過程のまどろっこしさがこれに輪をかける。

 問題はウィルスに似て、欧州の銀行がこれだけ多くの国のソブリンが怪しくなってくると「利食えるものは現金に」となる。

 現に日本の株式市場での外国人機関投資家の売りが目立つ。ソニー、メガバンクの安値などが代表的。金でも同じ。新興国株式でも売りが出ている。

 日経平均がジワジワと下げ8400円ラインを切った。あと60円か70円下げれば止まり場がない。7000円台の下の方だろう。

 映画のラスト。発生源はブタにコウモリ糞がまみれ、それを手にした中国人コックが洗わないで観光客に握手。やはり、すべてのトラブルの根源は中国にありという発想か。

 

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