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2011年11月13日 (日)

映画「マネーボール」と中国ついての気になる情報8第594回)

映画「マネーボール」と中国についての気になる情報(第584回)

 巨人軍の内部ゴタゴタの直後だけに特に面白かった。野球の世界では球団社長やゼネラルマネジャー(GM)などの背広組(ナベツネは論外だが)が戦略に口をはさむのは、イヤがられる。ところが、この映画の主人公ビリー(ブラッド・ピット)アスレティックスのGMだが憎まれ役ではない。ヒーローだ。

 チーム間の貧富の差は米国では途方もなく大きい。金持ち球団のヤンキースは人件費1億2600万ドル。アスレチックスは4000万ドル。ところがこの差があっても勝利数は同数(2002年)。つまり1勝140万ドル対26万ドルだ。投資に対する効率が違う。

 この成功をもたらしたのが、ビリーだ。古い野球観、評価基準のせいで、認められなかった安くて優秀なプレーヤーを発掘し、ア・リーグ最高の20連勝という記録をもたらした。

 打率や打点などの従来重視されてきたデータでなく、出塁率と長打率が重視される。古株のスカウトが重視する選手の肉体も重要でない。ビリーは「我々はジーンズを売っているんじゃない」。バントも盗塁も重視されない。ええっ?それじゃ今シーズンの日本のプロ野球はどうなっちゃうの?詳しくは原作本をお読みください。

 まあデータの見方がまるっきり変わるという革命とでもいおうか。衝撃か。

 11月7日の中国紙「大紀元」。香港中文大学の郎緘平教授は上海と広東のTV番組のレギュラー解説者だが10月瀋陽で爆弾発言。

 「中国のGDP成長率は本当はマイナス10%で政府公表の9%は全く捏造されているウソっぱちだ」

 同教授は講演の内容を絶対に公表しないように要求したが、なぜか音声がネット上に流出してしまった。

 この講演によると「中国の債務は430兆円に達しており、中国経済は必ず破綻するだろう」

 「中国政府が上海など四つの地方政府に債券発行の権限を与えたが、報道ではグッドニュースとされたが、とんでもない。国の経済が破綻しかけているのに、まだ債券を発行するのか。」

 「インフレ率も公表されている6.2%ではなく15%以上だ」。

 また現在の中国と崩壊直前のソ連と共通点が多い。ソ連のGDPの7割は軍事産業で経済効果は皆無。石油輸出300億ドルが経済を支えていたが、石油収入が途絶えたら一発で崩壊した。

 いまの中国はGDPの7割は、鉄道、道路、空港などの「コンクリート」。この収益は極めて低い。中国経済を支えているのは製造業だが、市場原理に沿った価格決定がなく、政府の誤った対応があって危機が迫っている。

 また中国の銀行株の分析を行うと金融危機の直前で「2013年ごろから破たんが始まろう。」

 まあ以前から言われていたことばかりだが、このニュースの出方が面白かったので。

 映画の冒頭、字幕で名選手ミッキー・マントルの言葉が紹介される。「人は野球に夢を求める。その野球の奥の深さには、いつも驚かされる。」経済ニュースにはオモテもウラもある。気をつけたい。

 

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