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2012年7月13日 (金)

映画「クレイジーホース・パリ 夜の宝石」と小沢新党(第631回)

映画「クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち」と小沢新党(631)

 クレイジーホースは、フレンチカンカンのムーラン・ルージュ、大掛かりなショーのリドとともにパリの三大ナイトスポットのひとつ、芸術性の高いヌードショーが特色だ。もっとも偉大なドキュメンタリー映画作家とされるフレデリック・ワイズマン監督が、10週間舞台裏に入って撮影した、「DESIRES」というショーだ。

 ショーの演出はアルベールヴィル冬季オリンピックの開会式と閉会式を手掛けて一躍有名になったフィリップ・ドウクフレ。キュートなダンサーたちのリハーサル、楽屋の様子、オーディション。芸術とビジネスがせめぎ合うミーティングまで、これがクレイジーホースの世界と納得できる。ナレーションもインタビューも入らない記録映画。幻想的なショーの場面と合わせてオトナの鑑賞に耐える作品だ。

 映画の中で総支配人がドウスフレの新しいショーをたたえて「とても斬新な演出で、創業者のベルナルダン氏も“オレが生きていたらこれをやった”と草葉の陰からブラボーを言うだろう。クレイジーホースはキャバレー芸術を完成させた。高度に洗練された芸術。」と。

 観客を十二分に堪能させる美女たちのショーに比べて、今回の日本の政治ショーは随分オチる。だいぶどころか、まあ落第だ。

 まず党名がひどい。国民のためを連呼していたのだから、というのだろうが、押しつけがましさに辟易する。

 

グループの議員数は衆議院から37人、参議院から12人。このうち衆議院議員は小沢氏をのぞくと36人。うち2回以上当選した議員は12人しかいない。残り24人の半分が1回生、のこる12人は同じ1回でも比例による選出だ。この24人はほぼ間違いなく次の選挙でほとんど落選だろう。あの小泉チルドレンも83人もいたが、次の選挙ではたった10人、(うち選挙区選出は4)に過ぎなかった。

 ずいぶんと小沢氏はアテが外れたのではないか。鳩が参加しないとカネが入らないし、橋下市長にすり寄るつもりだったのだろうが見事にハズレ。政党助成金が入るのは来年4月だがその間どうするのか。表面に出ない争奪戦が党の職員を舞台であったが、野田党首の圧勝だったらしい。

 小沢グループはずしで、事実上の大連立がスタートしたことも小沢氏の計算外だっただろう。三党は増税法案成立後もすぐ解散する愚を避けること確実。恐らく解散、総選挙は来年の年明けだろう。

 ある事情通は年内の補正予算を、民自公三党が共同して作る、と予想している。来年早々の選挙なら9月の自民、民主の党主戦は終わり、来年度の予算も出来上がって審議の最中、三党合意が新年度の本予算案まで進んでゆくのか、どうか。

 政権担当の政党は強い。小沢氏がアテにしていた鈴木宗男氏の新党大地も「組まない」。北方領土問題が同等の生命線だが、これは与党とのパイプが必要。だからーというわけだ。

 新党スタートの日は上野動物園でパンダの赤ちゃんが死んで、ニュースのトップにならなかったのも何か小沢氏の今後を象徴しているように私には思える。

  映画のセリフから。ショーの衣装の担当者が言う。「情熱だけじゃダメ。クレイジーホースの名誉を守らなくっちゃ。みんなの名誉もね。たかが衣装でも私たちには大事なの。ダンサーをきれいに見せたいのよ。」小沢氏は原発反対、消費税反対で、チルドレン議員が美しく見えると思っているのだろうか。

 

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