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2012年7月 1日 (日)

映画「アメイジング・スパイダーマン」と小沢氏と消費税(第629回)

映画「アメイジング・スパイダーマン」と小沢氏と消費税(第629回)

 サム・ライミ監督が作り上げた大ヒットシリーズだが、同監督の降板で一から作り直し。主人公ピーター・パーカーの高校時代からスパイダーマン誕生が画かれる。3Dでびっくりするくらい迫力ある画面だが、映画の出来はいまいち。正直に言って少々退屈だった。

 毎日の小沢氏のTVニュースも退屈だ。三党合意の条件が小沢グループの排除と私は理解しており、野田=小沢の2回にわたる会談もアリバイ作り。8月の衆院選で野田総理-谷垣副総理」に、あるいはその逆か。民主・自民の増税賛成派が大連立を組む可能性もある。

 賛成票365、反対票たった90というのはすごいことだ。

 小沢グループで離党届に署名捺印した議員が47人いるといっても、実際にはとても離党を決意する向きは少ないだろう。総選挙の時のポスターはりひとつとっても個人では大変。

 また「鳩」が参加しない新党ではカネがない。党をつくってはコワして、政党助成金をポケットに入れる得意のテも使えないし。公明党がソッポを向いたままなのも、小沢氏には誤算だろう。私は次の問題はTPPと日銀法改正と考えているから、親米保守勢力の合同はいいことと思う。

 スパイダーマンシリーズの人気が、ヒーローだけどマッチョで強い男でなく、気の弱い普通の高校生。しかも父母が8歳の時失踪したことが心のキズになっている。私は週刊誌で紹介された小沢夫人の手記を想い出した。ニセモノとは思えないがなア。

 消費税が26日衆議院で可決され、その後株は上昇、29日には日経平均は久しぶりに9000円の大台を回復した。まあ2014年4月の3%、2015年10月の2%増税だからまだまだ先のことだし、公共投資をやるのなら、その関連株を買えばいい、ということだろう。

 SMBC日興証券のチーフエコノミスト牧野潤一さんが経済・財政・産業へのインパクトをまとめている。

 マクロ経済でみると、増税前は駆け込み需要が2013年度7・7兆円ありGDP成長率を1・4%押し上げる。何もないときの成長率を1・8%とおくと3・2%成長になる。

増税後の2014年度は9・6兆円の反動減で1・8%押し下げ、年度としてゼロ成長へ。続く2015年度は反動減の継続と次の駆け込み需要が交錯する年になる。1・7%成長。

 消費税率合計5%の引き上げで財政収支はGDP比2・5%改善するが、プライマリーバランスはGDP比6・9%マイナス(2013年度)なので黒字化にはほど遠い。牧野エコノミストは「仮に消費税率の上昇だけでプライマリーバランスを均衡させるには消費税率18%の必要がある」と。

 産業界への影響は商業、建設、不動産、事業所サービスで1兆円を超える。個人消費と設備投資、住宅投資の需要増は10・6兆円、産業界の売上高ベースで16兆円の増収(1・8%)を生むことになる。

 株式市場はこの増税のように前からワカっている悪材料は、事前に嫌気して下げるがいざ実施となると悪材料出尽くしで上昇に転じるのが常識。89年4月、97年4月ともに同じだった。

映画のセリフから。主人公にガールフレンドが聞く。「すごい力を持つようになって、不安にならないの?」あの夫人の手紙を呼んだ私の印象は、やっぱりあの人は不安な人生だったんだなあ、ということだ。

 

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