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2012年10月13日 (土)

映画「アウトレイジ ビヨンド」と米国大統領選とNY株(第646回)

映画「アウトレイジ ビヨンド」と米国大統領選とNY株(第646回)

 北野武監督の新作で只今ヒット中。豪華キャストの群像劇だが、テンポが良く、なんといっても登場人物総てが何とも物騒なことをポンポンと怒鳴り合う。観終わった後に爽快感がある。日頃のストレスのガス抜きにまことによろしい。

 前作の舞台だった関東最大のヤクザ組織山王会が巨大化し、政治まで巻き込み始める。マル暴の悪徳刑事片岡(小日向文世)は昇進したさに古参幹部と山王会トップとの対立をあおり、刑務所の中にいる大友(北野たけし)を出所させる。山王会ナンバー2の石原は大友の部下だったが裏切りしてのし上がった男。当然復讐を怖がり始める。

 古参幹部は関西を牛耳る花菱会に接近するが、食えない親分で山王会会長に「こういう男が来たが、どういうこと」と関東進出の材料に。

 ヤクザ映画だが、残酷シーンはあまりなく女性観客も結構多いが楽しんで観ていた。「全員が常にウラを考えていた、誰が全でだれが悪なのか、わかんなくなる世界なんだ」と北野監督は言っているが、面白く痛快な娯楽作だ。

 ヤクザと政治の世界は良く似ている。壮絶な下剋上の、誰も信じられない世界、と言っていいかも。

 米国の最大の政治ショーが終盤にかかって波乱を起こした。10月3日のオバマ、ロムニーのTV討論でロムニー候補の「歴史的な圧勝」があった。私も見ていたが、ギャラップ調査によるとロムニー勝利72%、オバマ20%。

 そこで支持率が逆転してしまった。10月8に調査によるとロムニー49%とオバマ45%を上回った。9月中旬にはオバマ51%、ロムニー43%だったのだから大きな変化が起きている。その後の副大統領のTV討論でもバイデン44%、ライアン48%と共和党有利。

 ただ、これは米国民の単純な支持率で、大統領選挙人ではそうはいかない。米国大統領選は州ごとに決まった選挙人を、その州で勝つとすべての得点を総取りするシステムで、270人取れば勝ち。

 現在の調査ではオバマ217、ロムニー181で今後はまだ決まっていない140人の取り合いになる。

 これは調査会社クリアリアルポリティクスによるものだが、討論会前と後を接戦州でみると2州がロムニー有利に変わった。しかし8州では依然オバマ優勢で、差が縮小しただけだ。

 10月13日現在、先物取引のイントレードによるとオバマ59対ロムニー41.これもひところよりの75対30よりぐっと差は縮待ったが依然現職有利である。

 16日の第2回討論でどうなるか。失業率が7%台に下がったのが有利に働いている。

 著名投資家マーク・ファーバー氏は口が悪い。先日TVに出て「大統領選後のNY株は?」という質問に答えて

 オバマならマイナス1万3473ドル

 ロムニーならマイナス7000ドル

 いやはや何とも弱気。それでもロムニーの方がマシという見方だ。何しろ「世界の市場は急落が始まった。上海市場のリバウンドぐらいで全部売り」というんだから。私はそこまで弱気じゃないが、少なくとも中国経済の混乱が近いと思うので強気ではない。

 映画でたけし演じる大友と花菱組若頭役の西田敏行とが壮絶な怒鳴り合いをする。「ぶっ殺したるぞコノヤロー」「ガタガタうるせえコノヤロー、撃ってみろバカヤロ-!!」こうして文字にするとすごいが、ストレス解消になるガナリかただ。すごいのは中田を演じる塩見三省。この人には街で会いたくない。

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