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2013年2月11日 (月)

映画「さよならドビュツシー」とこの相場の天井の時期(第662回)

映画「さよならドビュッシー」とこの相場の天井の時期(第662回)

 「このミステリーがすごい!大賞第8回受賞作の映画化。ようやく時間が出来て観たがなかなかの出来。特に主演の橋本愛が素晴らしい。

 主人公“あたし”は資産家を祖父に持つ16歳の少女。仲のいい従姉とピアノの練習に励む幸福な日々は屋敷の火事で終わりに。同居していた祖父と従姉は焼死し、自分も体表の34%を熱傷に。奇跡的に助かり、皮膚移植手術で何とか歩けるところまで回復する。

 満足に指も動かせないのに、どうしてもピアニストの道を目指さざるを得ない立場に追い込まれた“あたし”。そこでリハビリと練習が始まる。

 まあ原作の解説にある通り「音楽+スポ根+ミステリーのハイブリッド」。ピアノの先生で探偵役の清塚信也もなかなかいい。

 この映画で音楽シーンがヤマ場になっているように、アベノミクスを材料としたこの株式市場の上昇は「円安」。対ドル円レートが最も大切なポイントだ。

 為替市場の主導権を握るヘッジファンドが最も重視するストラテジストはゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニール会長。BRICSの投資シナリオを創案し定着させた人だ。

 同氏は「来る24か月以内に1ドル100~120円」が目標で「円売り日本株買い」を最良の投資戦略としている(2012年12月26日レポート)。

 またその後円安誘導批判に対し、円は適正水準に対して依然割高だし、批判はおかしいと主張している(1月25日レポート)

 現にオニール氏の円安主張に乗って11月から円売りを行ったヘッジファンドは、売りコスト80~81円が大きく利が乗った。少しでも円が高くなるとすばやく円売りが行われる。

 まあ97-8円あたりまでゆくと、100円の大台変わり目、目前だけに、円安の流れは一時ストップし、株価も上げ足が止まる。そのあたりが、これまで買いそびれていた向きは出動するチャンスだろう。

 株価は甘利経財相が「3月の期末までに日経平均1万3000円を目指して頑張るぞという気概を示すことが大事」と9日に講演した。株価の具体的な水準を現職の経済閣僚が言及するのは異例だが、それだけ自信があるのだろう。この水準だと事業会社は金融機関に「38兆円の含み益が入る」とも同相は発言した。

 私は企業の決算は2014年3月期に劇的によくなると考える。もう株価が織り込んでいるのは今2013年3月期の利益ではない。年平均1ドル100円なら、リーマン以前の記録を超え、日経平均1万6000円でも不思議はない。自動車、銀行など人気の中心はまだまだ上値があろう。

 にもかかわらず、ああ、それなのに日本の投資家はこの上昇相場で売っている。

 12月1日現在で過去13週累積、単位兆円。

 信託銀行△1・55②個人△1・6の売り越し。

これに対し外国人投資家4・24の買い越しで、これが株価上昇を支えている。

これらは現物売買だが、信用取引の買い残は1・72兆の増加で大したことはない。一方、裁定買いは3・75兆の増加でこれも外国人だろう。二つ合わせてネットで4・86兆増だが2006,7年ごろには8兆を超えていたから、」まあ大した重荷になっていない。信用買いの評価は新記録の5・23%。

結論。今から日本株に出動しても十分に期待できる。狙いは自動車、銀行。

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