今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ

広告


« 映画「リンカーン」とアベノミクス(第660回) | トップページ | 映画「さよならドビュツシー」とこの相場の天井の時期(第662回) »

2013年2月 1日 (金)

ドラマ「夜行観覧車」といわゆる資産家と中国(第661回)

ドラマ「夜行観覧車」といわゆる資産家と中国(第661回)

 「夜行観覧車」は湊かなえの小説のドラマ化でTBSで金曜夜放映中だ。今週は「ストロベリーナイト」と「ライフ・オブ・パイ」を観たが前評判は良かったが私には日光の手前だったので。(日光

手前ってなんだ!イマイチ!お粗末でした!)

 湊かなえの作品の映画化は「告白」と「贖罪」がともに面白かったが、このドラマ化はあまりいい出来ではない。しかし超高級住宅地に一番小さい家を建てた普通の一家、という設定が何とも皮肉。夏木マリの演じるセレブの新参者へのいじめが一つのテーマになっている。このところニュースで騒いでいる資産家夫婦殺人事件との絡みで、書いてみたくなった。

 今回の日本の「資産家」のお寒いこと!実はある週刊誌から取材(ウチのことではありません。念の為)が来るはずだったが、その時答える予定だった内容を。

 海外での資産家の定義は①不労所得が年2億円②株式、債券、不動産などが10億円以上、の2条件。(米国FORBES誌による)

 これに加えて③精神的資産つまりキャリアや心の豊かさ④生活文化資産つまり楽器が演奏できたりスポーツもできる⑤人的資産つまりさまざまな人々とのつながりがある、などなどー。

 だからごくごく少数。米国でさえ425人、ドイツ55人、ロシア53人、インド36人、イギリス29人。お待たせしました日本は、たった24人で第6位。(2007年)。ちなみに中国は20人。

 森トラスト社長とか孫正義。

 もうひとつの「富裕層」英語でハイ・ネット・ワース・インディビデュアル(HNWI)はもう少し範囲が広い。居住用不動産、収集品、耐久消費財を除いて100万ドル(9100万円)以上の投資可能資産を持つ人。

 2012年10月のクレディ・スイス調べによると、米国1100万人、次いで日本358万人。

 3位フランス228万人、4位イギリス158万人、続いてドイツ146万人だ。今回の殺されたご夫婦は(ご冥福を祈ります)このカテゴリーだろう。

 中国が全然入っていないのは、おかしく思えるが、アングラの金が多く名義をヨソにしているからだろう。

 忘れるところだった。今回のテーマ。中国の国外逃亡ブーム。

 中国紙大紀元によると「個人資産が1億元(14億円)以上の『超富裕層では27%がすでに海外に移民し、47%が移民を計画中。また個人資産1千万元(1億4000万円)をもつ『富裕層』は6割弱が移民の手続きを完了している(北京理工大学)。

 なぜか!

 同紙にある研究所の報告書で「中国の未来に自信がないから」としている。

 3年前と比較して、中国経済に強い自信ると回答した企業は56%から25%に。

 「自信ない」と回答した企業は1%から9・4%に上昇した。

 またあるシンクタンクのトップは「第一八回共産党大会の開催に期待を寄せていた人は多かったが、現状は毛沢東時代に逆戻り」。「治安の悪さ」「幸福度の低さ」も。

 ヒラリー・クリントン前米国務長官も「高級官僚の80%、富裕層の90%が海外に移民したか移民を計画している。マトモな国家でそんなことがあるのか」とスピーチした(2011年4月ハーバード大学で)

 以上、私の言いたかったことは―。今年から来年にかけ、中国発で「何か」が起きる、ということだ。米国の方が政府債務の上限問題を3か月先延ばしして問題を回避したが。

« 映画「リンカーン」とアベノミクス(第660回) | トップページ | 映画「さよならドビュツシー」とこの相場の天井の時期(第662回) »