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2013年3月 9日 (土)

映画「アンナ・カレーニナ」とそろそろ、の兆候(第666回)

映画「アンナ・カレーニナ」とそろそろ、の兆候(第666回)

 トルストイの長編小説の6回目の映画化でキーラ・ナイトレイ主演。夫役をジュード・ロウ、不倫相手のヴロンスキーはアーロン・テイラー・ジョンソン。正直言ってイマイチの出来で盛り上がりはないし、役者も大した演技ではない。わずかに舞踏会シーンの豪華さぐらいが取り柄の凡作だ。

 お話は有名なので簡単に。大臣の妻で美貌のアンナは兄貴夫婦のいさかいを仲裁するためやってきたモスクワで、若い貴族の将校ヴロンスキーに出会い不倫関係に。ついに子供までできるが夫カレーニンはすべてを赦すが離婚だけには応じない。

 宙ぶらりんの不安感からアンナの苛立ちは募り、上流階級サロンからの侮辱や息子と引き離された悲しみも加わる。退役したヴロンスキーは領地経営に熱中し、アンナとの気持ちは次第に離れてゆく。ついにアンナは鉄道自殺してしまう。

 物語は1870年代の帝政ロシアだから、もう現代のセンスから見るとお話しがいま一つ。

 それでも今回取り上げたのは、男女がモーレツに愛し合う状態は永くは続かない、という悲しい事実だ。もう私には(78歳に8月にはなるし)縁がないが。

 というのは、円安と株高がこの4か月間、私の予想通り進んだが、そろそろ一休みになる兆候が出てきたことだ。

 いい話が多すぎる。まず円レートがフシ目の95円をつけたこと。この水準はオプションの一つの関門で次は100円の大台。そこでもうロンドンでは1ドル96円中ほどまで言っている。現実には97,8円あたりまでスーッといくところだ。

 第二.NY株高も援護射撃。失業率も下がったし。日銀新総裁の承認、就任というイベントもある。悪いことはひとつもない。

 ところが相場というのは面白いもので、こんな状況はせいぜいあと2週間ぐらいだろう。3月末の株価が読めて来ると、買い方は手を休めるものだし。

 この種の日柄を読むのはやはりテクニカル・アナリスト、それも下げ相場の予測で実績のある人だ。

 プラザ投資顧問室の伊東秀広さんはこういう相場つきの時、下げへの転換をよく的中させる。この人が3月第2週に入ってこういっている。

 日経平均はNYダウよりもナスダック指数と連動性が高いが、上げ完了が近そう、反転か。

 NYダウは3月18日か25日あたりがサイクルから見ると高値で、その後調整。

 日経平均は「過熱の極み」。週足は先週で仕上げの長大陽線。1万1065円に向かい収束へ。

まあ、毎日毎日200円も300円も上がったら、いつまでも続くもんじゃないというのが私の経験則だ。

 もちろん、中長期では私はまだカンカンの強気。しかし「一休み」は必至だろう。

 小説の中でトルストイは、アンナがほしいものをこう描く。ヴロンスキーのような献身的な態度か、夫が提供するようなぜいたくな生活か、すべてを受け入れながら、どうもそれだけでは満足できない。そこでアンナの独白。「わたしが欲しいのは愛だ。でも愛はない。だとしたら全部おしまい。」自分が言った言葉を彼女は繰り返した。「だったら終わらせなくちゃ。」どうお考えですか。

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