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2013年3月15日 (金)

女性と2030と日銀と円安(第667回)

女性と2030と日銀と円安(第667回)

 今回は「映画」はなし。最近聞いた興味深いニュースを二つ。

 まず小池百合子自由民主党広報本部長から聞いたアベノミクスの三本目の柱の成長戦略についての話。6月公表の予定なのでこのブログはスクープですゾ。

 その前にひとつ。私は永い間小池さんとは懇意にしていただいている。先日、民主党政権時代に長く伸ばしていた髪を政権復帰で断髪した折、よんでいただいてハサミを入れた。ずいぶんと固いしっかりした髪で(本当は髪の話は私としてはしたくないんだが)切るには力が要った。余分な話だが。

 「成長戦略も3本の矢です」と小池さん。ある研究会での発言だ。第一がIPSに代表される医療関係、2番目がモノづくりに関連した主に規制緩和、そして三番目が「2030、ニーマルサンマル」。

 それは何か。2020年までに30%の女性による指導的立場のシエアを高める。つまり女性の登用による成長戦略。実は小渕政権時代以来の目標だったのだが「出来ていないだけ」。これを本気でやろう、というだけだ、という。

 小池さんのこの発言はIMFラガルド専務理事がさる1月に述べたことと一致する。

 ラガルド専務理事は「高い教育を受けた日本の女性労働参加がほかのG7と同じになると日本の潜在GDP成長は2030年までに最大25%拡大する可能性がある」と述べた。

 小池さんは「労働生産人口が減ってゆく時代で、これを補うには移民を除くと、お年寄りが働くか女性が働くか、しかない」と明快だ。

 政府の入札に女性への待遇(家族手当、産前産後休暇、育児休暇手当などなど)とくに女性の管理職比率を条件にする。これはフランスが2011年から「40%が目標で上場企業は6年以内、非上場企業は9年以内」と義務付けたのにならうものだろう。小池さんは「(女性は)メタンハイドレートです」という。日本の希望だ、という意味だろう。

 「もう自民党では党三役のうち二人は女性でしょ?」と言って小池さんは笑った。

 私は以前から「今井澂の美女と野次ウマ」というTV番組を持って3百回以上放映し、その中でも女性がもっと働きやすくしてやることにより、出生率も高まると主張してきた。

 今回東証が「なでしこ17銘柄」を決めたが、この女性登用をすでに推進して来た企業を挙げている。長期での投資にこの銘柄を加えることをお勧めする。(次のリストは今年の株価騰落率順)

 ファーストリテイリング、三井信託ファイナンシャルグループ、豊田通商、ダイキン工業、積水ハウス、住友ゴム工業、住友金属鉱山、東京急行電鉄、KDDI、花王、アサヒビールグループホールディングス、東レ、日産自動車、ニコン、マルハニチロホールディングス、旭硝子、大同特殊鋼。

 次のテーマは日銀が、すでに1月から量的金融緩和をかなり(まだ多少不十分だが)増加させ、かつての「バレンタイン・ショック」以後に日銀が供給を絞って、なーんだ、になってしまったのとはだいぶ違うことの再発見だ。

 これは嶋中雄二さんの研究会で、心配なので聞いたら、3月1日から12日までの最新数字を含めて、前年同月比の数字を教えてくれた。

 1月10・9%、2月15・1%、3月18.6%。

  嶋中さんは「年率換算」を重視しているが、3月1日から12日までは40・5%で、50%なら合格です、とか。黒田、岩田チームはやりやすいスタート台に立っている、ということになる。中期的に円安は続くだろう。

 17日から24日までアメリカに行ってきます。次回は帰国後に。

 

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