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2013年4月14日 (日)

村上春樹さん新作と北朝鮮(第671回)

村上春樹さん新作と北朝鮮(第671回)

 「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」を読んだ。駅をつくるのが夢で工科大学に進み現在はその職に就いている36歳の多崎作(つくる)が主人公。名古屋出身で高校時代の仲良しグループ5人は多崎を除く4人は姓に色がついていた。二人の男は赤松と青江、二人の女は白根と黒野。五人は何でも一緒。

 ところが大学2年生、20歳の時多崎は突然グループから絶交を言い渡される。絶望した多崎は死を考える位落ち込む。理由がわからないままに立ち直ってサラリーマンとして生きている。

 そこに大手旅行会社勤務で二歳年上の沙羅が「その問題をあなたは乗り越えなくては」と言って助力してくれる。なぜ四人が絶交を決めたのか。16年前の真相を調べ始める。

 まだお読みになっていない方が多いだろうからネタバレは止めるが、十分に面白く、後味のいい、村上氏の長編の中でも私が好きないい作品と思う。

 いま私は池上彰氏の「緊急生放送 学べるニュース」を見ているが、米国も中国も北朝鮮の金正恩に対応策が全くない状況だ、と憂い顔で述べるだけ。まあ新しいことは中国の北朝鮮駐在大使が、昨年12月2日以来、交流がない、翌日ミサイルを発射してきたためせっかく訪れた特使の顔がツブされた、という点か。他は目新しいニュースはなかった。

 まあ村上春樹さんの新作の主人公つくるが事実関係が全くわからないまま混乱してしまったのに似ている。

 世界の首脳部が金正恩に振り回されているのに、私ごときが不遜に予言するのは気が引ける。また突然ホントにミサイル発射してしまうかもしれない。

 しかし私は、結局ミサイル発射はしないし、戦争を起こすこともない、と見ている。

 なぜか。

 私は1月のドイツの有力紙フランクフルター・アルゲマイネと週刊紙シュピーゲルが報じたニュースを注目している。

 「北朝鮮は経済開放のためのマスタープランを持っている。経済特区を活用した中国モデルでなく、政府が直接外国企業と投資家を選定するベトナム型だろう。」

 「このためドイツの経済、法律の専門家がアドバイスしており、昨年11月にはドイツのホテル企業ケンピンスキー・グループの首脳部が訪朝しある物件を買収した。」

 もちろん米国のグーグルのトップや元州知事、バスケットのスタープレーヤーも訪朝しているが「戦争する気がない、とオバマ大統領に電話してくれ」なんて、冗談でしょうと云いたくなる。

 私は金正雲とドイツ、と聞いた時からこの情報はホントと考えている。1993年から98年まで金正雲はスイスのチューリッヒ近く(ドイツ語圏)のインターナショナルスクールに在学、その後2000年までパブリックスクールでドイツ語で教育されていた。

 今回の騒動は、この経済関係変革の前に、さも譲歩したように見せる演出だろう。平壌での主要国大使館で警告後逃げ出した国はないと聞いている。

 開城工業区の韓国労働者の入国拒否は、韓国朴大統領へのオドシだ。現に4月1日には「強い対処」を口にしていた韓国側は11日は「対話」を言い出した。弱腰だと思うが、まだ就任したてで立場が弱いのだから仕方ないのだろうか。

 しかし、と私は思う。騒ぎを起こしてまた平和を装う、そんな子供だましがいつまで続くと思っているのだろう?

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