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2013年6月23日 (日)

映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」と出口戦略と株価(第681回)

映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」と」出口戦略と株価(第681回)

 200年を超えるホワイトハウスの歴史上、テロリストに制圧されたことは一度もないし、破壊もされてもいない。まあTVドラマ「24-TWENTY FOUR」のシーズン7ぐらい。

 ところが今年はこの「エンド・オブ・ホワイトハウス」と「ホワイトハウス・ダウン」と2本も。ハリウッドの大手2社が、面白いしタイムリーな企画とした。ボストンマラソンの事件もあって米国本土内でのテロが、このテのお話を現実にもありうるリスクにした。

 今回のジェラルド・バトラー製作・主演はアクション映画としてなかなかの出来。私は朝鮮人テロリストが第7艦隊の撤退を要求し、その時に日本海のことを「SEA OF JAPAN」といったのがとくに面白かったが。

 不可能のはずのホワイトハウス襲撃がわずか13分で成功したように、バーナンキ連銀議長は「出口戦略」のスケジュールを公表した。

 恐らく米FRBは米国債10年物つまり長期金利を、自分で充分コントロールできると確信しているのだろう。私は6月17日付の前回で、出口戦略の可能性はないと読んだが、間違いだった。ゴメンナサイ。そんなムチャなことはしない、と思っていたのだが。

 というのは米国10年物国債の金利は、出口発言前2%割れだったが、発表後2%台央まで急伸し、株価は二日間でNYダウは500ドルを超える暴落。だから言ったのに。

 誰がどう見たって、米国経済が正常化したら、米国10年もの国債の利回りは2007年ごろの5%。まあ少なくとも4%まで、上昇してゆく。そうなれば、まずジャンク債が解約続出で金利は急騰、債券市場全般にパニックがひろまる。金利上昇は価格暴落。

 当然ながら、このパニックは株式市場の大幅下落を引き起こす。現に、FRBが何かすごい手を打たなければ、債券と株式の価格下落の悪循環は当分、続く。

 私はこの金融パニックが、金価格の下げにまでつながったことに注目している。オンス当たり価格は4月の1300ドル台を切って新安値に。換金売りが出始めている。

 結論。NYダウの5月22日の1万5542ドルはここ何年間かの高値、つまり天井だろう。長期金利上昇が続く限り、株価は下げる。

 日本の方は早めに下げ、しかも大量の先物売りがその原因だったので、もう値幅の方は下値に届いていると思う。いずれ先物売りは買い戻しに入るし、円レートの方も米国の金利上昇は、ドル高の材料になる。

 それでもバーナンキがQEⅢをやめなければならなかったのは、なぜか。

 やめるべきという連銀理事たちの主張は次の通り。「QEはよりドルの過剰発行はひどい。しかも債券の買い支えは最終的に市場とFRBそのものを破壊してしまう。FRBとドルと米国債の信用維持にはQEによる買い入れをやめるべきだ。」

 だからこそ、格付け会社が米国国債を格上げしても、市場は全く反応しなかった。この夏は、何回か前に述べたとおり、私は慎重だ。

 映画では、犯人が米第7艦隊の撤退要求し、それを受けた中印露が非常事態宣言する。米国の騒ぎは世界に伝播する。ただ映画に日本は出てこないが。

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