今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ


« 映画「ローン・レンジャー」とアベノミクス特区(第687回) | トップページ | 映画「そして父になる」と中国、尖閣(第689回) »

2013年8月10日 (土)

映画「さよなら渓谷」と私がここ数週間弱気だった理由 688回

映画「さよなら渓谷」と私がここ数週間弱気だった理由(第688回)

 モスクワ国際映画祭で審査員特別賞を獲得したこの「さよなら渓谷」は、恐らく今年のベストスリーに入るであろう傑作。遅れて最近漸く見たのだが、もう一度鑑賞したい。

 原作は吉田修一。次から次へと全く予測のつかないストーリーの展開で、それを美しい画面で展開してゆく。主演の真木よう子が巧いし、その夫役の大西信満がいい。

 込み入ったストーリーを書かないが、成瀬巳喜男の「浮雲」とか豊田四郎の「夫婦善哉」のように、腐れ縁で一緒になったカップルの物語と同型、と言っておこう。映画の結末が深い余韻を残すところは前記2本と違うが。

 

 主役の夫婦は、実は10年前のレイプ事件の加害者と被害者だった。この驚愕すべき関係が映画の軸になる。一体そんなことがあるのか―。では冒頭の凄いセックスシーンは??

 私はこのコラムの683回目に下げ相場の「匂い」を書いた。この数週間の展開は残念ながら、的中したようだ。686回では戻りの途中だったが「二段下げ」と主張した。これも当たりだ。エヘンエヘン。また次回は間違えるかもしれないが。

 5月23日の1万6000円近辺で恐らく年内の高値がついてしまった。5月23日までで、〈業績急向上期待のある金融相場〉という一番勢いのある上げは終わり。

 ここから先は「業績相場」だが、これは個々の銘柄の業績との相談なので今年春ごろの一斉上昇と比べると勢いがオチる。

 そこにキャノンのあまり良くない決算が出たのだから、相場の上昇力に陰りが出る。まあ円安のおかげで来年3月期通期の大幅増益は固いし、その前に7~9月期もよさそうだから年末ごろから上昇ペースを取り戻すと考える。

 9月と10月は恐らく消費税増税(有識者会議ということは、やるということ)を嫌気して、安いというか低水準。オリンピックが東京に来れば関連銘柄中心に散発高はあるだろうが、米FRBのQEⅢの減額が、やはり重い。

 ヘッジファンドの投資方針は「米国、日本、それにせいぜいドイツ」が投資対象。BRICSも新興国もダメ。

 それじゃあドル高でもっと円が安くなってもいいじゃないか、と思われるだろうが、どっこいそうはいかない。

 為替市場で影響力が大きいのはご存じヘッジファンドだが、彼らが短期売買の目途とするのは、26週移動平均線である。先週97円82銭を割り込んできた。これまでのドル売り円買いの動きはむしろ強まってきた。

 またシカゴ市場の通貨先物取引でもドル買い円売りはピーク時比20%減少している。これじゃあ90円台の下の方だろう。

 私は今の黒田日銀の緩和の勢いなら、2年の間に1ドル110円は固いとみているし、円安と株高はまだまだこれからだ。しかし、繰り返しになるが、ごく目先は上がる日はあっても幅は知れていて、下がる日は大幅下落となるだろう。

 では、どんな銘柄を狙うか。

 当面最大の材料は①オリンピック②消費税決定の二つだろう。

 の方は決まれば建設、カジノ関連など。②は決定ならば住宅(建設株を含む)。

恐らく増税のマイナス効果を軽減するための国土強靭化計画による財投が決まるだろう。先ごろの笹子トンネルの事故もありインフラ強化は国民の支持もあろう。震災復興事業も。ライト工、ショーボンド、大東建託、前田道路、タケエイ。

 

映画のセリフから。狂言回し役の週刊誌記者が同僚に言う。「単なる被害者なんてものはないんだよ。両方とも人間なんだよ。」強気の私だが、ここ何ヵ月はやはり夏休み。さ、プールに行かなくっちゃ。

« 映画「ローン・レンジャー」とアベノミクス特区(第687回) | トップページ | 映画「そして父になる」と中国、尖閣(第689回) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 映画「ローン・レンジャー」とアベノミクス特区(第687回) | トップページ | 映画「そして父になる」と中国、尖閣(第689回) »