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2013年9月22日 (日)

映画「サイド・エフェクト」と東京五輪と株(第994回)

映画「サイド・エフェクト」と東京五輪と株(第694回)

 私が当代の名監督と考えているスティーブン・ソダーバーグ。劇場用映画としての最後の作品。まことに惜しい。ただ主役にジュード・ロウを起用したのがミスキャストで、残念ながら失敗作。それでも水準以上で私は2回観た。

 うつ病の副作用で、夫を自分は眠ったままナイフで刺殺した若妻の物語。殺された夫はウオール街の証券マン。インサイドインフォメーションで刑務所に入っていた。主人公は主治医。新薬のテスト患者の若妻が事件を起こし薬品メーカーの株価は急落する。主人公に薬品使用をすすめた女医が実は黒幕だった。お話しが意外や意外で二転、三転してゆくのでなかなか面白い。

 

 東京オリンピックの招致成功の興奮がおさまってきた。中小型建設株で三倍になったものも出た。このコラムでは中長期での材料としてあらためて考えてみたい。

 

 まず2020年五輪の経済波及効果。東京都の約3兆円という予測は控えめに過ぎる。

 

 1996年の長野冬季五輪で4兆7000億円。2002年の日韓サッカーワールドカップで3兆3000億円だ。この二つよりは大きい波及効果が見込めるはずだ。

 

 三つの環状道路の整備(1兆2800億円)、首都高速の老朽化対策(9100億円)、成田と羽田の滑走路増設、それにホテル新増設。その中にカジノ特区新設も入る。公的、民間の社会資本ストックの増加分だけで大雑把に15~20兆円ぐらい。

 

 これに居住者と外国からの観光客の消費が加わる。三菱UFJ証券景気循環研究所の嶋中雄二さんによると11兆3000億円。

 

 嶋中さんは需要創出学12兆2000億円、経済波及効果29兆3000億円と推計している。私もこの水準が一番正確と考える。

 

 14年から19年までの6年間で公共投資、民間投資。18兆円が実施される年間3兆円。成長率を1%近く押し上げるに違いない。

 

 では銘柄。最近号の野村週報は次の6銘柄。

 国立競技場の元施工で首都圏比率の高い大成建設(1801)

 16-19年の300万トンのセメント需要で、太平洋セメント(5333)

 品川エリア再開発のJR東日本(9020)

 湾岸エリアの土地を多く保有、三井不動産(8801)

 16年五輪からゴルフが採用されるのでゼビオ(8281)

 警備売上高増を期待して綜合警備保障(2331)

まあ見方と採用銘柄の正攻法としてご参考までに。

 

 私は例によって外国人機関投資家が発行済み株式数の5%以上を購入したり、あるいは買いました銘柄を注目したい。

 この見方でご紹介した6月の注目13銘柄は9月20日現在、2・8倍になったDガレージ(4819JQ)を含め5割上昇。これはアベノミクス成長戦略に絡んだ視点だった。

 みらかHD(4544)②キャンバス(4575)③BHL(4694)④JTEC(7774JQ)⑤栄研(4549)⑥JPHD(2749)⑦ツクイ(2398)⑧タケエイ(2151)⑨楽モ(4755)⑩マクロミル(3730)⑪Dガレージ(4819)⑫ライト(1926)⑬日本農薬(4997)

これは2,3年保有を前提としたのでお勧めすることは変わりない。

 

 実は五輪関連という見方はあまり取れないのだが、フィデリティ・キャピタルリサーチ、ブラックロックなどが5%以上購入し、あるいはすでに5%を持っていてなお1%以上買い増した銘柄をご参考までに。

 一建設(3268JQ)②楽天(4755)③ヤマダ電機(9831)④アンリツ(6574)

これと別に、五輪となればカジノ、とみてセガサミーHD(6460)、SANKYO(6417)も注目している。

 

 映画のセリフから。主人公の医師が言う。「(アメリカ人に多いうつ病を指して)鬱とは、未来を描く力の欠如が引き起こすものです」。2020年までの日本が右肩上がりになる確信を日本人みんなに与えた。この意義はまことに大きい。いくら強調しても強調しすぎることはない。

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