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2013年10月 6日 (日)

映画「ランナウェイ 逃亡者」と海底資源大国の夢(第696回)

映画「ランナウエイ/逃亡者」海底資源大国の夢と(第696回)

 2枚目で監督に転身して成功した人はごく少数だが、ロバート・レッドフォードは「普通の人」でオスカーを獲得している。久しぶりに監督、主演をした社会派サスペンス。少々中途でダレるが、まずまずの出来だ。

 1969年にベトナム戦争反対を訴えて連続爆発事件を起こした過激派は、その後30年以上も経歴を隠して逃亡生活を続けていた。その中の一人が警察に逮捕される。そこからグループの現在が割れる。温厚な人権派弁護士は、実は銀行襲撃で守衛を殺した容疑者だった。

 この人物が逃避行を続けながら、元恋人の過激派と接触しようとする。それを若い記者が追う。演じるのがレッドフォードとシャイア・ラブーフ。その元恋人は「ドクトル・ジバゴ」のジュリー・クリスティ。この人に私は魅了された。すごい。

 

 長い間潜んでいた元過激派幹部が急に表面に出てくる。私は日本の海底資源と同じで、永い間人の目に触れなかったが、ようやく世間様の話題の中心になってきた。

 

 去る4日、私は東京大学柏キャンパスでの「海底開発利用システム実現学寄付講座設立記念シンポジウム」に出席させていただいた。海洋開発に絡んでいる学者さんたちや関連官庁の担当官、それに口座のスポンサー企業の幹部がレクチャーした。

 質疑応答の時間がなかったのでくわしくは確認できなかったが、資料で随分と私には目新しいことが多かった。

 

 一番役立ったのは基調講演の内閣官房総合海洋政策本部事務局長の長田太さん。海洋開発ビジネスがいかに急拡大するか、をまず説明された。

 従来からある世界の造船業は2010年の売上高は8兆円だが、2020年には9兆円にとどまる。

 ところが海洋資源開発専用船は2010年の3兆8000億円が10兆8000億円に、また洋上風力発電設備は2010年の2000億円が2020年5兆7000億円、つまり海洋開発ビジjネスは現在の4兆円が16兆5000億円になる。()米国シンクタンク・クラークソン社)

 だからこの寄付講座で人材育成を図ろうとしている。

 

 ところが海洋でのプラントビジネスは、ひところ日本が独占していたが、1990年代に円高のため撤退、中国と韓国にシェアを奪われ、現在の日本のシェアはたった1%に過ぎない。ようやく三井海洋開発がFPSOという設備で成功したにとどまる。だから国策として育成する必要がある、と。頑張れ、日本。

 

 私が注目したのは「資源の輸入国から輸出大国へ」という長田氏の発言だった。

 例として海底熱水鉱床。調査船白嶺(しらみね)によって、従来休火山周辺のヤマの部分にのみ資源があると考えられていたが、実はその周辺の地価にもあることが判明。どうも存在する資源量はケタ違いに大きそう。夢は膨らむ。

 先日のNHKスペシャル「ジパングの海」は私が講演会で海底資源の夢を言い出して、5年目ようやくここまで来た。

 

 映画のセリフから。元過激派の現在教授が言う。「歴史は人間の情熱と行動が起こす変革で変わってきたんだ。」日本は海底資源開発で世界ダントツ。関係者の熱意が時代を変えようとしている。日本人全体がもっと注目しなくちゃ。

 

 当分、米国の政府閉鎖とドル安円高であまり株価にはいいところはない。しかし、海底開発関連株は、うまい具合に5月の高値から押してくれた。チャンス、と思う。

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