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2014年1月 9日 (木)

映画「ハンガー・ゲーム2」と私の大注目の記事(第708回)

映画「ハンガー・ゲーム2」と私の大注目の記事(第708回)

 映画「ハンガー・ゲーム2」は米国で超大ヒットし、続く「3」は前後編になるとか。私は前作で少女だったジェニファー・ローレンスが成長して女性そのものになったのが印象的だった。

 

 ハンガー・ゲームとは独裁国家が主催する、死ぬまで戦わせる残酷なゲーム。12の地域から若い男女二人が選ばれ、主人公のカットミスが勝つ。ビートたけしが出ていた「バトルロワイヤル」の真似なので前作は評判ほどには面白くなかったが、今回は暴虐の限りを尽くす政権に民衆が反乱し始め、そこらが面白い。また主人公カットニスに故郷に思う人がいるのにゲームで優勝した青年と国民のアイドルとして恋人同士を演じなくてはならない。ゲームも前回はプレイヤー同士の殺し合いだったが、今回は対主催者との闘い。

 

 私は日本の新聞が全く報じない米国のエネルギー政策の転換に大いに、大いに注目している。

 その転換とは①米国からの石油輸出の解禁②戦略備蓄の廃止③米国東海岸の海底油田開発の解禁、である。順番に説明しよう。

 ウオールストリートジャーナル紙が2回、記事にした。昨年12月13日と今年1月3日。同紙はエクソンモービルが禁輸の見直しを要望したと報じ、米エネルギー省のモニツ長官も「原油輸出禁止はエネルギー不足時代の産物。現在のようなエネルギーが十分にある時期はどうかと思う」とした。同長官が「自分の担当まではないが」と断りながら②も実施すべきと述べている。

 については私の問い合わせに対しNYから10月下旬に米国石油協会(API)が発表した「ヴァージニア州の世論調査」を送ってきてくれた。この州は東海岸海底油田に関連する七つの州の最北で、67%の州民が開発賛成という内容。

 

 APIによると「オバマ政権は2014年早々に、海底油田開発の権利を5年間リース契約でゆだねる方針を発表することになろう」としている。

 

 これで私のパズルはすべてピタリと合った。昨年3月に渡米したとき旧知のヘッジファンドマネジャーから「米国東海岸の海底油田はサウジ並みの超巨大油田」という耳打ちもらった。もちろんシェールガス革命に伴いガスに併産させるシェールオイルの生産量の急増も加わる。これで「エナジー・インデペンデンス(エネルギーを海外に頼らない)」という時代に入った。「米国は第二の覇権時代」という私の見方をさらに強めるものだ。

 

 先日、ウオーレン・バフェットがエクソンモービル株を35億ドルを投じて購入した。この私の見方への「援軍」だ。エクソンの株価は急騰している。つれてダウ平均も新値。ドルも上昇。

 反面、世界の原油市場で米国と競い合うとみたサウジアラビアは国連安保の議席を蹴った。オバマ政権がせっかく斡旋したのだが、サウジ王家は米国から恩を売ってもらいたくなかったのだろう。

 

 円ドル関係ではドル買いが進展した。9月から10月は先物市場での円売りドル買いの枚数は6万枚。これが11月中旬に10万枚を超え、年末に15万枚近くになった。

 もちろん円売りの先物はいずれ買い戻す。つれて日経平均も一高一低あるだろうが、円安(ドル高)株高の流れは変わるまい。

 

 映画のセリフから。「これはゲームじゃない。これは生き残りをかけた勝負なんだ」。エネルギーの覇権をOPECから米国が奪い返すことの意味、分かりますか?

 

 1月7日、私は時事通信社の互礼会で安倍首相の年頭あいさつを聞いた。「どうも世間はアベノミクスには低評価で―」が開口一番。ウーマノミクスに力を込め、ジョークも。「私は年男なんだが、ある自民党の女性議員が48ですか?と聞いた。一まわり違うよ、といったら36?()この人は自民党でエラくなりますね()。」ともかく昨年より声も大きく自信満々に見えた。

 年末年始は「武士の献立」「永遠のゼロ」「ゼロ・グラフィティ」それに五日は歌舞伎座。8日は演舞場で海老蔵。これがよかった。

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