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2014年2月18日 (火)

映画「ウルフ・オブ・ウオール・ストリート」と日経450円高(713回)

映画「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」と日経平均450円高(第713回)

 レオナルド・ディカプリオ主演、マーチン・スコセッシ監督のコンビで、アカデミー賞の作品、監督、主演男優など5部門にノミネートされているエンタティメント大作。1980年代から10年間のウォール街が舞台。

 

 主人公のジョーダンは一流証券会社に就職し、トレーダーに出世。しかしスタートしたその日がブラックマンデーの大暴落。

 クビになった主人公は新聞広告を頼りに田舎の証券会社へ。ここではピンク・シートと呼ばれる1ドルに満たないペニー株の売買をしていた。手数料がなんと50%と高い。おとくいのセールストークで知りもしない企業の株を資産家に売りつけに成功。仲間も入れて株の売買会社をつくり、巨富を得る。古い妻と別れ、超美人と結婚、豪邸、別荘、ヨット…。

 

 この夢のような成功の日々の間にFRBが捜査し、証券詐欺で主人公は逮捕される。仲間を売らなければ司法取引を受けられない。さあ、どうする。主人公は悩む。

 

 218日、日銀のサプライズで一日で日経平均は450円も上がり、80銭の円安で102円台の上の方に。1月から続いていた円高株安の流れが、恐らくカラ売りの買い戻しでリワインドされた。

 

 私は日本の投資家が個人でも金融機関でも猛烈に買い始めれば別だが、そうでない限り、ここは戻り売りになると考える。それは外国人は日本株を売り抜けたいからだ。

 

 ちょっと考えればわかる。昨2013年外国人は15兆円強、日本株を買った。逆に日本人は個人が87000億円、金融機関が58000億円売り越した。

 外国人のおかげで201211月頃の8600円が16000円になったが、外国人は手持ちを売らなければ利益確定が出来ない。

 

 外国人の思惑としては①公的年金120兆円が株式比率を上げる②NISAが買いに入るなど。しかし外国人の期待だけで、現実には15兆円の買いは期待に止まる。

 

 となると靖国参拝以降の流れを見ると、ジム・オニール氏の言う通り「これ以上の円安は外国が許さない」。ひところ上限1ドル120円を主張していた世界一のストラテジストが言っているのだ。円安シナリオはあてにならない。

 

 シカゴ市場の円の先物売り玉は215日現在で76000万枚、ひところの13万枚の半分近くになった。これがゼロまたは円買いに転じたらどうなるか。考えるだけで恐ろしい。

 

 映画では主人公の黄金の日々を見事に表現した。しかし、映画のように、いい時代は永くは続かない。安倍さんの靖国参拝が引き金になってしまった。

 

 映画のセリフから。主人公が言う。「お客のサイフからカネを出させて、自分のサイフに入れるんだ」。ヘッジファンドが買った玉は、売るために買う。そこいらをワカっておかないと。

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