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2014年3月30日 (日)

歌舞伎「勧進帳」と私の待っていた材料(第718回)

歌舞伎「勧進帳」と私の待っていた情報(第718回)

 ご存じの歌舞伎の最大の人気演目で、原型は1720年代というから300年も練りに練った名作だ。

 この3月の歌舞伎座で、私は3回も観た。吉右衛門の弁慶、菊五郎の富樫、藤十郎の義経。あまり見たことのない方々に歌舞伎の面白さを教えたかったので。と言いながら、私はヤマ場、見せ場のたびにハラハラし、昂奮した。もう少なくとも8回は見ているのに。

 

 奥州に逃げ込むため安宅関に差し掛かった義経一行の苦難。次から次へと見せ場が続き、弁慶の勧進帳の読み上げ、富樫との緊迫した問答。許しを得た一行が関所を通過するところ、番卒が荷物運びの強力が義経に似ていると進言。疑いを晴らすため、やむなく弁慶は主君を金剛杖で激しく打つ。富樫は正体を察しながら切腹を覚悟して、情にほだされて通過を許す。

 

 苦境を切り抜けるには何か途方もない行動が必要だ。ヘッジファンドが年初から手持ち株を売却、恐らく1~3月で3兆円は売った。また円の先物売りは14万枚から6万枚へ急減。スクエアにしよとしているようだ。円安と株高の二つの推進力は明らかに逆噴射を始めた。

 

 2012年11月20日に「円売り日本株買いがグローバルな投資家に最良の投資戦略」と号砲を上げたジム・オニール氏が、10月に「日本円のこれ以上の安値は諸外国が許さない」と。この人は今から13年前にBRICSという言葉を考え出し、この4ヵ国が世界の成長を担うというシナリオを主張したグローバル投資ストラテジストの第一人者だ。

 

 2012年11月当時の円レート79円の時100円、年末には「2年以内に100~120円」とまで述べていたオニール氏が方針を転換した。材料は靖国参拝だろう。中国に何か大きい売り材料が出た時に備えて、日本株を売っておく、という作戦かも。

 

 ヘッジファンドはオニール氏の戦略に忠実。2012年11月から3か月でジョージ・ソロス氏は90億ドルの巨利を挙げた。1月に入ってヘッジファンドが売りに回り、円売りを恐らく収拾しかけているのは、そのために違いない。

 

 だから私はこのブログで昨年末からずっと弱気だ。また5月のヘッジファンドの中間決算までに、まだ儲かっている日本株を売却、実現益を出したいはず、と考えている。

 

 また米国株が下げに転じると日本株にも影響がある。「SELL IN MAY」と云う位、NYダウは5月天井、6,7月下降という季節性があるので、日経平均も同じかな、とも。

 

 良く講演会の後の懇談会で「では、イマイ先生、その後はどう見ているんですか?」私はいつもにやにや笑って答えなかったが、それはある報道を待っていたからだ。

 

 3月28日の日経。「公務員年金も運用見直し」という見出しで、副見出しは「国債中心から株重視」。

 3月31日の関係省庁の検討会で公務員の共済年金の運用を一変、債券の比重下げ株式の比率を上げる。

 年内に資産構成割合の目標を一変し、2015年度から運用が始まる。

 

 ではどのくらい買うの?そこがキモのこのストーリーは、実は、ジラすようで申し訳ないが詳しくは来週に。まあ、あせらないで。コトが起きるのが来年4月から、なのだから、情報ソースとの関係もあるし。一週、お待ちください。

 

 勧進帳の長唄は本当の大名曲と思うが、幕切れの歌詞を。「いとま申し立てさらばよ、とて。笈(おい)をおっ取り肩に打ちかけ、虎の尾を踏み毒蛇の口をのがれる心地して、陸奥の国へぞ、下りける」。そして、幕が終わったあとの弁慶の飛び六方。観客は大満足。相場も政治も、こうこなっくちゃあ。

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