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2014年6月 8日 (日)

映画「青天の霹靂」とNY株、日本株を私はこう見る(第727回)

映画「青天の霹靂」とNY株、日本株を私はこうみる(第727回)

 劇団」ひとりが原作、脚本、監督し、主演は大泉洋、柴咲コウ。ただ今ヒット中。今週は「オー・ファーザー」も面白かったが、タイムスリップして自分を生む直前の父と母に会うというストーリーが良かったので。

 

 主人公は売れないマジシャンで世を拗ねて生きている。ところが河原で青空なのに雷が落ち、40年前の昭和48年に。まだユリ・ゲラーが話題になる前なのでスプーン曲げが大受け。次は父親とコンビでケンカ・マジック。そこに妊娠した母が健康を害して―。

 

 父に「母はお前を生んですぐどこかに行ってしまった」と教えられていたが、実はいのちがけで出産したと聞いて焦燥感や虚無感がなくなり、主人公は生きる自信を取り戻す。

 

 「青天の霹靂」は「予想していなかった突然の出来事があり、思いもよらぬ衝撃を受けること」とある。

 

 実はこのところ、これまで的中率の高いテクニカルアナリストに何人もご意見を伺った。ある方は「NYダウの天井はもう6月上旬でついた。今後何年もダメ」と断言された。びっくり。これはその予想通りなら私のヘキレキと思っていたら、日曜日の「バロンズ」誌が「株式を売ってオプションを買うべし」という特集をした。

 この標題の意味は割高な株を売り、同時にコール・オプションを買ってリスクヘッジせよ、ということ。

 その理由として①シカゴのオプション取引所のVIX(ポラティリティつまり予想変動率)は現在115で過去平均の19を下回っている②S&P500種のインプライド・ボラティリティ(説明省略、むずかしいから)は過去最低の8、第一限月も8で過去最低の7に迫っている。

 まあ一流中の一流誌がこれだけ明確に警戒論を打ち出したんだから、危ないと考えているプロもけっこういるということだろう。となるとNY株が急落しても「青天のー」にはならないが。

 

 日本の方はどうか。証券業者の方は16000円だの17000円だのとあきもせず強気を。

 そうなってくれればうれしいが、むずかしいだろう。出来高がちっともふえないし、外国人も日本の個人投資家も今月にかけて2週続けて売り越し。買っているのは安倍親衛隊と呼ばれる信託銀行程度。だから、GPIFの株式組み入れ比率上昇に加えて、例えば生保あたりが買いに出ないと本格上昇相場はあり得ない。

 先日このブログのファンの美人記者に聞かれた。「イマイさんはいつ強気になるんですか?」「株っていうものは買う人がいないと上がらない。外国人が買ってくれなければまだ日経平均1万円も怪しかったんですよ。それに実質賃金が10カ月も減少しているのは、大変な悪材料です」。

 5月第4週まで、今年に入って外国人は現物、先物併せて27554億円売り越した。日本の投資家は前述の信託銀行を除くと、生損保、都・地銀、個人みんな売り越しだ。これじゃあ、ねえ。

 

 映画のセリフから。興行主がいう。「『手品』って字はな。手はひとつしかないが、口は三つあんだよ。浅草ではな、手品師だって笑いをとらな生きていけねえんだ」。安倍政権はバイアベノミクスなんて口で言うより、株を買う勢力をもっとつくらなくっちゃ。

 

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