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2014年6月30日 (月)

映画「超高速!参勤交代」とみんなが買いたくなる大材料729回

映画「超高速!参勤交代」と全員が買いたくなる材料(第729回)

 ただ今ヒット中の歴史エンタメで、佐々木蔵之介主演。楽しいこと請け合いで一見をお勧めする。

 磐城国の湯長谷藩(現在の福島県いわき市)の藩士たちは1年の江戸への参勤から帰国、そこに「五日以内に参勤せよ」との幕府からのお達し。江戸まで普通は8日かかる日程を、実質4日間で。従わなければお取り潰し。カネは全くない。人もいない。

 無理難題に加えて、いざ旅立ちすると次から次への障害が発生。テンポが速くしかも笑わせる。

 もっとも笑ったのは御三家の大名行列。平伏して通行を待っていると時間のロス。そこで飛脚のマネをして行列を突っ切る。

 脚本は第37代城戸賞を歴代最高得点で受賞しただけにまことに面白い。

 

 6月13日付のあるメールマガジンが「 北朝鮮の拉致被害者大量帰国か?64人が来週にも、政府専用機で帰国」と報じている(TOKYO EXPRESS)。

 

 ライターの伊達国重氏は私の知らない人だが、別のある超著名人は私に「四ケタつまり1000人。ただし8月の安倍訪朝時」。ええっ?

 共通しているのは政府専用機で帰国するが、護衛のため自衛隊のF15戦闘機も投入を検討中ということ。

 なるほど。それなら集団自衛権で邦人の海外からの帰国という政府の予想例。また公明党が始め反対していたのが最近軟化したのもナットク!

 

 ここで拉致被害者の数を調べてみた。

 政府認定―17人

 2012年11月の警察庁―868人(!)これに日本人妻200人も。足せば1000人だ。

 

前記の64人は「在京の国際情報筋」によるそうだ。くわしくは不明。

 

北朝鮮の金正日思第一書記が決断したのは中国との関係悪化だ。昨年12月の張成沢元国防副委員長の失脚、処刑。

 前記の超著名人は「“北”は中国の瀋陽軍区の援助でミサイルも原爆も開発していた。その窓口は張成沢。『だから中国と“北”の関係が悪化した』と日本の新聞は述べているが、真相は違う。むしろ処刑されたことで“北”は習近平の直接のコントロール下に入った」。

 

 ところが中国は経済苦境で“北”への無償援助を打ち切り、見捨てる危険が高いー。この見方に立つと対日接近は当たり前だ。

 

 中国は鴨緑江超えの原油と食糧の輸送が完全にストップしたといわれる。年間原油50万トン、無煙炭50万トン、穀物50万トンを60年間続けてきたが、止められて北朝鮮経済は瀕死の状態にある。どうしても日本に援助してほしいのが金政権だ。

 

 「横田めぐみさんは?」と誰しも考えるが、このソースからは「分からない」。しかし私に分かる確実な未来が二つある。安倍内閣の支持率急上昇と株高だ。

 

 土曜日、私はある有能で大成功している投資コンサルタントをお客に迎えてこの話をした。そのときは「これマル秘だよ」といったが、その後方々に休日にもかかわらず取材。メルマガの言う「来週」ではなく、8月には安倍訪朝、大量の被害者帰国を7割方確信した。それなら公開を急いだ方がいい。ちょうど株価は過熱状況の反動で少し下がっているし。

 

 私は2002年9月の小泉訪朝と5人の拉致被害者帰国の時を思い出した。

 内閣支持率は訪朝前の34%から56%まで急上昇。日経平均株価は10月の8200円から9100円に。その後翌年に1万3000円までなった。

 

 ついでに。恐らく韓国は反日姿勢を改めて日本からの援助を「お願い」に来るだろう。ザマミロ。2480万人の飢えた“北”の国民をまず食べさせるには日本から何百万トンもの余剰米を日本からもらわなくてはどうにもなるまい。再びいう。ザマァミロ。

 

 腹黒の老中の悪だくみを暴いて見せてから、苦労した藩主が幕閣首脳にスゴむ。「小藩と侮りおって。事と次第によっては、覚悟がある!」お隣の半島の今後の展開は、日本人のみんなにとって、胸のすく思いと、日本という国の良さと実力を実感させるだろう。答えは?株高だ。

2014年6月29日 (日)

番外編 今週は大切なお知らせ 第729回は2~3日あとに

ブログ 番外編 

今週は大切なお知らせ 第729回は2-3日あとに

 今回は三つ、ご報告します。

 

 第一は新刊の拙著をご紹介します。

 「2014-2015 日本経済逆転のシナリオ」(フォレスト出版)

 私は来年80歳ですが、おかげさまで元気。今年前半で48回の講演をこなしました。5月にはNY、ワシントン、ヒューストン、ピッツバーグと歩いて、シェールガス採掘現場を視察してきました。

 シェール革命による石油化学業界を中心とした米製造業の復権、また安価なエネルギーのもたらすデフレ、さらには低金利の継続を確信いたしました。

 この私の31冊目の著作はこの体験を織り込んで、株価、円レートを中心に日本経済の大転機を書きました。本の終わりには読者限定のWEBの無料プレゼントも付けてあります。定価1600円です。どうぞご覧下さい。

 

 第二は講演会です。

 この本に絡んで出版元のフォレスト出版が講演会を開きます。

 8月3日(日)グランドアーク半蔵門 http://www.grandarc.com/banquet/seminar.html

 セミナー開始13:30 終了15:00 質疑応答など15:00-15:30。有料です

 また7月24日(木)は日本個人投資家協会とSAIL共催でこれもテーマは「2014-2015 日本経済逆転のシナリオ」で開催します。

 18時受付開始。セミナー参加者用は5000円(私の著書プレゼント付き)、私のビジネスパートナーの大井幸子さんと対談形式です。大井さんはヘッジファンドの研究、ビジネスの大専門家です。

 会場はOAG税理法人セミナールーム 丸ノ内線四谷三丁目 1分。新宿区左門3-1 左門イレブンビル6F。http://www.oag~tax.co.jr/gaiyo.html

 

第三は第729回のブログです。極めて重大な情報なので確認の必要あり。2,3日掲載を延期します。どうぞよろしくお願いします。

 

2014年6月22日 (日)

「再びワールドカップと中東情勢と日本株と金価格(第728回)

「再びワールドカップと中東情勢と金価格」(第72回)

 ギリシャ戦のサッカー観戦で早起きし、ガッカリした方は多かったろう。ギリシャが一人退場してシメシメと思っていたのに。何で点が入らないの?私はゴール前で敵がハンドの反則してくれないかと祈っていたのだが。もちろんそうなりゃあ、ペナルティで点が入るから。

  

 英国人に聞いたジョークを。

 「君、サッカーの定義を知っているかい?」

 「ぜひ、教えてほしいね」

 「いいかい。サッカーとは、22人の選手と、二人の線番と5万人の主審とで行われる競技のことさ」。

 私が主審だったら-。日本は相手の反則でペナルティキックをもらい、三対ゼロだった!

 

 私はこのブログで日本株は弱気、金は強気を述べてきた。いまのところ1勝1敗。そこで再び英国製ジョークを。

 ウィンストン・チャーチルの言葉(本当にこういったらしい。)

 「期待される政治家とは、明日何が起きるかを、国民に予告できなくてはならない。

 そして、次の日、なぜ自分の予言通りにならなかったかを、国民に納得させる能力がなくてはならない。」うーん、なるほど。私も読者に「納得」していただこう。

 

 まず株の方。今週24日と考えられる安倍内閣の「骨太方針」が閣議決定される。これを好感する形で株価を上げたい―らしい。目標は昨年大納会に自分が出席したときの1万6320円だとか。あからさまなPLO(プライス・リフティング・オペレーション)だ。まあ恐れ入りました、というほかない。

 しかし、負け惜しみじゃないが,うまく1万7000円に行ってもそこから2万円という掛け声はかけにくい。それはご存じのイラクの情勢だ。

 

 今のところ、この内戦は地域問題で、グローバルな影響はないと考えられている。

 

 理由は1990年のクェート侵攻の時より原油市場への影響度は軽いからだ。

 当時イラクは世界の原油の4・5%、クェートは2・2%。しかし現在のイラクは3・7%で三分の二が輸出向け。

 

 またシェール革命の影響で米国の石油輸入量は2007年比で半減している。そこいらが原油の先物買いが急増しているのに、WTIの価格がまだ8%の上昇に止まっている背景に違いない。

 

 しかし欧州のブレントはWITと価格差が拡大している。6月10日の4・5ドルだったが、週末には8・6ドルに拡大した。

 あるアナリストは「米国は保護服を着ているが、欧州は平服を着用している」としてブレント原油の価格を重視せよ、としている。(小菅努のコモディティ分析6月20日付)日本も「平服」でしょ?

 

 私は個々では戦況を詳しく書かないが、オバマ政権の弱腰もあって、スンニ派とシーア派の対立は拡大すると考えている。おさまり様がない。

 90年のクェート侵攻並みの原油価格78%上昇はないだろうが、経験則で世界の景気にダメージを与えるブレントのバーレル120ドルのラインはいずれ超えるのではないか。130ドル?

 

 SMBC日興証券金融経済調査部のチーフエコノミスト牧野潤一さんが原油価格10ドル上昇の場合のGDP企業収益、株価への影響を分析している(6月18日付日興マクロレビュー)。

 名目GDPは0・25%減少

 経常利益は2・2%減少

 日経平均はバリエーションを一定と置けば330円の下押し。

 まあ現実にはこの倍か3倍くらいと踏んでおけばいいのでは。

 

 一方、金価格。昨年末のオンス1179ドルがやっぱり底値で、一高一低はあるものの反騰は明らかだ。材料?原油がバーレル20ドルも上昇すれば、1400ドルは当たり前でしょ?金の強気は変えません。

 

 今週は「私の男」「春を背負う」「モンスターズ」「ホテルグランドパレス」みんな良かった。評はまた別の折に。「ノア」はダメと思うが。

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2014年6月15日 (日)

ワールドカップとNY株とイラク情勢(第727回)

ワールドカップとNY株とイラク情勢(第727回)

 今週は映画を4本も観ているが、やはりブラジルのワールドカップに敬意を表して。土曜日の朝3時起きしてスペイン対オランダを観た。両国とも強豪なのでトップクラスの競り合いを期待した。

 やはり一流プレーヤーのゴールはすごい!オランダは1点リードされた前半44分、FWファンベルシーがほぼ真横にジャンプしてヘディングという超美技で追いつき、あとから見ると、これが転機だった。後半はオランダア4点も取る圧勝。前半はスペインが球を押さえ込んでいたのがウソのよう。流れというのはこんなもんだな、と。

 

 日曜の朝のコートジボワール戦。盛り上がりましたね。本田の先制点が速く取れたし。でも、でもーー。後半アッという間に2点取られて敗戦。攻撃の積極性、スピードともに、残念ながら敵の方が役者が一枚上手だった。あとの2戦はもっと強い相手だし、どうもこれで予選リーグ突破はどう贔屓目に見ても苦しくなった。

 

 

 ゴールドマンサックスの最近のレポートをすぐ私は思い出した。日本は予選突破の確率は34%、同じブロックでは予選突破確率コロンビア60%、ギリシャ61%、コートジボワール46%。まあ日本はダメ、という予想だ。予想どうり、というしかない。

 

 サッカーの戦績と株価との関係をこのレポートは過去の戦績で調べた。「早く敗けると日本株は買い、逆に勝ち残れば売り」だとか。その意味では今朝の試合は買いサイン(?)

 

 サインと言えば売り買いの判断材料として、大手ヘッジファンドが愛用する指数がある。リスク・アペタイト指数だ。

 いくつも同種のものがあるが、クレディスイスのものが最も利用されている。銅、アルミ、豪ドル、ニュージーランドドル、S%P500などの時価総額をインデックス化したもので、健全性を確認するための指標。

 5ポイント近くになると市場の楽観度が過ぎる。何かあったら下げ幅が大きくなるーとしてヘッジファンドは手持ちを減らす。

 2016,7年2011年、そして2014年1月にこの警戒水準に達した。今年1,2月に日本株が売られたのは、保有比率が大きかったことと、例の靖国参拝でオバマ政権が対日姿勢を硬化させたことが理由だ。

 今回は4・53と3月頃の1・76から急上昇した。危険な水準、過度に楽観論が満ち満ちている証拠、と私の知り合いのヘッジファンドの運用担当者はメールをよこした。

 

 今回のイラクの首都バグダッドへの「第二のビンラディン」バグダティ率いるISISの進撃は大変なことだ。このグループはシリア北東部デリソールの油田をすでに支配し、資金力は十分。ロイターは「非戦闘員でも射殺するか首を切り落とし、殺害場面を画面に残す」と。

 オバマ政権は相変わらず弱腰だし、マリク政権の治安部隊の統率は崩壊しつつあるらしい。戦闘をまったくしないまま、イラク北部の大都市モスルを放棄し、司令官は逃走した。

 海外の石油会社は国外逃避を準備している。原油高にNY株の大幅安が今発生しつつある。タイミングが悪いときに最悪の事態が発生した。簡単におさまるはずがない。必ず伝播しよう。

 

 「ところがここ東京ではやはりオカミの方針には逆らえない。ジワジワと日本株は上昇しかかっている」という見方が結構多いよ、と返事したら。

 「恐らく、GPIF(公的年金)が先行買いしているのだろうが、上限があるはず。また日本の景気指標も、悪いものが多いんだろう?それに日銀の追加緩和は当分見込めないし。アベノミクスという言葉自体、もうシーズンを過ぎた花みたいな状況じゃないか」。

 「まあ、個別の株だろうね。デビッド・アインホーンはりそなを大量に買ったらしいし。ダニエル・ローブもソキを売ってIHIを買っているそうだ」。まあNY株の下げが東京に波及しないことを祈るね」。

 この弱気発言がポジション・トークでないとは思うが。

 

 サッカーでジョークをひとつ。

 先生に遅刻した生徒が。

 「すみません。サッカーの夢を見ていたんです」

 「それと遅刻と何のカンケイがあるんだい?」

 「延長戦になってしまったんです」

 ところで、サッカーの監督って、何でみんなスーツを着てネクタイしているんだろう?

 

2014年6月 8日 (日)

映画「青天の霹靂」とNY株、日本株を私はこう見る(第727回)

映画「青天の霹靂」とNY株、日本株を私はこうみる(第727回)

 劇団」ひとりが原作、脚本、監督し、主演は大泉洋、柴咲コウ。ただ今ヒット中。今週は「オー・ファーザー」も面白かったが、タイムスリップして自分を生む直前の父と母に会うというストーリーが良かったので。

 

 主人公は売れないマジシャンで世を拗ねて生きている。ところが河原で青空なのに雷が落ち、40年前の昭和48年に。まだユリ・ゲラーが話題になる前なのでスプーン曲げが大受け。次は父親とコンビでケンカ・マジック。そこに妊娠した母が健康を害して―。

 

 父に「母はお前を生んですぐどこかに行ってしまった」と教えられていたが、実はいのちがけで出産したと聞いて焦燥感や虚無感がなくなり、主人公は生きる自信を取り戻す。

 

 「青天の霹靂」は「予想していなかった突然の出来事があり、思いもよらぬ衝撃を受けること」とある。

 

 実はこのところ、これまで的中率の高いテクニカルアナリストに何人もご意見を伺った。ある方は「NYダウの天井はもう6月上旬でついた。今後何年もダメ」と断言された。びっくり。これはその予想通りなら私のヘキレキと思っていたら、日曜日の「バロンズ」誌が「株式を売ってオプションを買うべし」という特集をした。

 この標題の意味は割高な株を売り、同時にコール・オプションを買ってリスクヘッジせよ、ということ。

 その理由として①シカゴのオプション取引所のVIX(ポラティリティつまり予想変動率)は現在115で過去平均の19を下回っている②S&P500種のインプライド・ボラティリティ(説明省略、むずかしいから)は過去最低の8、第一限月も8で過去最低の7に迫っている。

 まあ一流中の一流誌がこれだけ明確に警戒論を打ち出したんだから、危ないと考えているプロもけっこういるということだろう。となるとNY株が急落しても「青天のー」にはならないが。

 

 日本の方はどうか。証券業者の方は16000円だの17000円だのとあきもせず強気を。

 そうなってくれればうれしいが、むずかしいだろう。出来高がちっともふえないし、外国人も日本の個人投資家も今月にかけて2週続けて売り越し。買っているのは安倍親衛隊と呼ばれる信託銀行程度。だから、GPIFの株式組み入れ比率上昇に加えて、例えば生保あたりが買いに出ないと本格上昇相場はあり得ない。

 先日このブログのファンの美人記者に聞かれた。「イマイさんはいつ強気になるんですか?」「株っていうものは買う人がいないと上がらない。外国人が買ってくれなければまだ日経平均1万円も怪しかったんですよ。それに実質賃金が10カ月も減少しているのは、大変な悪材料です」。

 5月第4週まで、今年に入って外国人は現物、先物併せて27554億円売り越した。日本の投資家は前述の信託銀行を除くと、生損保、都・地銀、個人みんな売り越しだ。これじゃあ、ねえ。

 

 映画のセリフから。興行主がいう。「『手品』って字はな。手はひとつしかないが、口は三つあんだよ。浅草ではな、手品師だって笑いをとらな生きていけねえんだ」。安倍政権はバイアベノミクスなんて口で言うより、株を買う勢力をもっとつくらなくっちゃ。

 

2014年6月 1日 (日)

映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」とEUとNYと東京第726回)

映画「ジゴロ・イン・ニューヨーク」とEUとNYと東京(第726回)

 今週は試写会で表題の作品と「ノア約束の舟」の二本を観た。小品だが小粋で皮肉で大いに笑えて楽しい。大人の映画。

 ジゴロと言えば男娼。若い美男が演じるものだし、最近ではリチャード・ギアやトム・クルーズが。ところが中年のサエない男がやるから面白い。ジョン・タトゥーロ、監督も。

 映画の冒頭ウッディ・アレンが代々続いた書店の店じまいをしながら言う。「あるお金持ちでレズの女医が、一ぺん3Pをしてみたいので、適当な男の人いないかしらと頼まれているんだ。」手伝いをしていた中年のイタリア系の友人に手当1000ドルをチラつかせて説得。チップ500ドルを入れて六四で分配。商売は大繁盛。に。

 このレズの女医があの「氷の微笑」のシャローン・ストーン、もう60に近いがまだすごいカラダだ。顧客にフランスの人気女優ヴァネッサ・バラディ(「橋の上の娘」)も、歯並びの悪いのが気になるが、いい顔ぶれだ。

 映画はジゴロがご法度の顧客との恋に落ちたことから意外な展開に。

 

 NYという何が起きてもおかしくない大都会だからこその映画。アドリブと思われるアレンの鉄砲玉のようなセリフを聞きながら、私は今の為替・債券・株式市場で起きていることと同じ、と考えた。

 

 EU議会の選挙が終わった。フランスの国民戦線、英のイギリス独立党はそれぞれの国内で第一位、ドイツのAfDは新生の党なのに7%を得て既存政党に並んだ。

 日本の新聞は「極右」と書いているが全くワカっていない。EUという組織は最終的にドイツがユーロという通貨を通じて統合―「欧州合衆国」を作る目的で、これらの政党はその統一に反対の立場だからだ。

 ジョージ・ソロス氏は「タマを一発も撃たないでドイツが欧州全域を制圧する第三次世界大戦だ」と喝破した。だから「極右」でなく「EU懐疑派」が正しい。

 

 実はこれを見て欧州の金持や機関投資家は米国の国債に資金を回した、当然米国の長期金利は急低下し、ユーロの対ドルレートも減価した。

 長期金利の低下で米国株は新高値になり、ユーロの対ドルレートの低下はスイス株など欧州株上昇へ。

 

 6月1日付のマーク・ファーバー氏のレポートを見ると「米大手ヘッジファンドは1~5月で平均15%の損失」とか。それはそうだろう。債券利回り急低下と株価新高値、なんて昨年末から新年の投資シナリオには全くなかった。

 仕方がないので「モディノミクス」のインドに投資し始めたが、何せ入れ物が小さい。どうしてもNYか東京株式市場での動きに賭けるしかないだろう。

 では、どう読むか。次の四つしかない。(6%以上の上下)

 NYが上がり、東京も上がる

 NYが上がり、東京は下がる

 NYが下がり、東京は上がる

 NYが下がり、東京も下がる

下げの予測に強いプラザ投資顧問の伊東秀広さんは④が6月中に起きる、と予測している。そうかも、と思うがNYの信用取引が回転し始めて買い残が減少中。それにヘッジファンドの踏み上げがあると①と②のどちらかが、今、来週は公算が大きいのでは。④が的中した伊東さんにザブトン一枚。いや十枚か。

 というのは、NYバブル説。テイパリングは結局株安、というシナリオは同感だが、私はある思い込みがある。それは「どこかのバカがNYダウ2万ドルを言い出し、市場が皆そうだそうだと信じた瞬間、上昇相場は大天井」という経験則だ。

 1万8000ドル台をつけて終わりになるとしたら、1989年の日経平均の4万円全員確信の再現だ。1万6000ドルは少々早いような気が(本当に「気」が)している。

 日本の方?何となく聞こえてくる「6月強気材料発表説」はGDPIF(公的年金)の株式比率上昇とかカジノ法案とか成長戦略、それに法人税減税だろう。(法人税減税で株を買う人なんているのか?)1万5000円から1万5300円の上値抵抗線を試すぐらいはあるかも知れないが、せいぜいそこら止まりだろう。上げたといえるかどうか。

 

 映画のセリフから。ウッデイ・アレンが例によって早口で言う。「オマエは女性の自尊心を持ち上げる“善行”をしているんだ。昔からよくモテたし、十分にセクシーだ」。

 株価を決めるのはいろんな要因があるが、要は投資家の気持ちだ。

 

 NYはテイパリング買いというおかしなロジックで上げているし、日本は何年も続いた株安で外国人以外に有力な買い手がいない。GDPFは十分に力のある買い手だが、別に6月から買うわけじゃない。来年4月から、となるはずだ。安倍首相の昨年12月30日の1万6320円を回復させたい、という気持ちはあるだろうが、そう簡単に株価は上昇しないだろう。結論。NYは上がり、東京はほどほど。

トリビアをひとつ。ジゴロとはフランス語が起源で「優雅な」というニュアンスが強いそうな。なるほど。

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