今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ

広告


« [ | トップページ | 番外編 今週は大切なお知らせ 第729回は2~3日あとに »

2014年6月22日 (日)

「再びワールドカップと中東情勢と日本株と金価格(第728回)

「再びワールドカップと中東情勢と金価格」(第72回)

 ギリシャ戦のサッカー観戦で早起きし、ガッカリした方は多かったろう。ギリシャが一人退場してシメシメと思っていたのに。何で点が入らないの?私はゴール前で敵がハンドの反則してくれないかと祈っていたのだが。もちろんそうなりゃあ、ペナルティで点が入るから。

  

 英国人に聞いたジョークを。

 「君、サッカーの定義を知っているかい?」

 「ぜひ、教えてほしいね」

 「いいかい。サッカーとは、22人の選手と、二人の線番と5万人の主審とで行われる競技のことさ」。

 私が主審だったら-。日本は相手の反則でペナルティキックをもらい、三対ゼロだった!

 

 私はこのブログで日本株は弱気、金は強気を述べてきた。いまのところ1勝1敗。そこで再び英国製ジョークを。

 ウィンストン・チャーチルの言葉(本当にこういったらしい。)

 「期待される政治家とは、明日何が起きるかを、国民に予告できなくてはならない。

 そして、次の日、なぜ自分の予言通りにならなかったかを、国民に納得させる能力がなくてはならない。」うーん、なるほど。私も読者に「納得」していただこう。

 

 まず株の方。今週24日と考えられる安倍内閣の「骨太方針」が閣議決定される。これを好感する形で株価を上げたい―らしい。目標は昨年大納会に自分が出席したときの1万6320円だとか。あからさまなPLO(プライス・リフティング・オペレーション)だ。まあ恐れ入りました、というほかない。

 しかし、負け惜しみじゃないが,うまく1万7000円に行ってもそこから2万円という掛け声はかけにくい。それはご存じのイラクの情勢だ。

 

 今のところ、この内戦は地域問題で、グローバルな影響はないと考えられている。

 

 理由は1990年のクェート侵攻の時より原油市場への影響度は軽いからだ。

 当時イラクは世界の原油の4・5%、クェートは2・2%。しかし現在のイラクは3・7%で三分の二が輸出向け。

 

 またシェール革命の影響で米国の石油輸入量は2007年比で半減している。そこいらが原油の先物買いが急増しているのに、WTIの価格がまだ8%の上昇に止まっている背景に違いない。

 

 しかし欧州のブレントはWITと価格差が拡大している。6月10日の4・5ドルだったが、週末には8・6ドルに拡大した。

 あるアナリストは「米国は保護服を着ているが、欧州は平服を着用している」としてブレント原油の価格を重視せよ、としている。(小菅努のコモディティ分析6月20日付)日本も「平服」でしょ?

 

 私は個々では戦況を詳しく書かないが、オバマ政権の弱腰もあって、スンニ派とシーア派の対立は拡大すると考えている。おさまり様がない。

 90年のクェート侵攻並みの原油価格78%上昇はないだろうが、経験則で世界の景気にダメージを与えるブレントのバーレル120ドルのラインはいずれ超えるのではないか。130ドル?

 

 SMBC日興証券金融経済調査部のチーフエコノミスト牧野潤一さんが原油価格10ドル上昇の場合のGDP企業収益、株価への影響を分析している(6月18日付日興マクロレビュー)。

 名目GDPは0・25%減少

 経常利益は2・2%減少

 日経平均はバリエーションを一定と置けば330円の下押し。

 まあ現実にはこの倍か3倍くらいと踏んでおけばいいのでは。

 

 一方、金価格。昨年末のオンス1179ドルがやっぱり底値で、一高一低はあるものの反騰は明らかだ。材料?原油がバーレル20ドルも上昇すれば、1400ドルは当たり前でしょ?金の強気は変えません。

 

 今週は「私の男」「春を背負う」「モンスターズ」「ホテルグランドパレス」みんな良かった。評はまた別の折に。「ノア」はダメと思うが。

« [ | トップページ | 番外編 今週は大切なお知らせ 第729回は2~3日あとに »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« [ | トップページ | 番外編 今週は大切なお知らせ 第729回は2~3日あとに »