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2014年8月17日 (日)

映画「るろうに剣心 京都大火篇」と景気の見方とNY(736回)

映画「るろうに剣心/京都大火篇」と景気の見方とNY(第736回)

 大ヒットした前作に続いての続編。佐藤健が人斬り抜刀斎こと緋村剣心に。時代は明治で、かつての自分の立場を継いだ凶暴な男の志志雄真実(藤原竜也)を阻止させるよう、政府から依頼される。

 

 剣心の名セリフに「剣は凶器、剣術は殺人術。どんな綺麗ごとやお題目を口にしてもそれが真実」。

 景気というと、いろんな人がいろんな見通しを言うから素人にはわからない。マスコミも同じ。だから弱気の見通しの方が常に歓迎される。強気の見通しを書くときも末尾にはリスクを必ず挙げる。「剣は凶器」なんてズバリ言う人は歓迎されない。

 

 ところが三菱モルガン・スタンレー証券景気循環研究所長の嶋中雄二さんは違う。ズバリと見通しを言う。それで間違わない。的中率の最も高い人。だから私は信用する。

 

 8月5日付の嶋中さんの「猛暑の夏から再び上向く日本の景気」をご紹介する。

 4~6月期GDPのマイナス6・8%の発表後のマスコミの大騒ぎと景気悪化説を一蹴している。

 「前期比年率7・9%の大幅な伸びとなり、2014年度上半期の実質成長率は0・4%」。

 理由は前期、前前期の大幅な変動を受けての「反動の反動」の要素に加え、経済対策と夏のボーナス効果が発現する。

 要するに4月の増税による景気押し下げは6月で終わり、7月から上向くと嶋中さんは見ている。

 

 弱気説のこれまで主張してきた「輸出量は円安でも伸びていない」の方は輸出数量指数が12か月移動平均で2013年2月の90・51と回復傾向。もうJカーブ効果は消えた、といわれたが、電機の4~6月期決算の好調は、やはり円安によるJカーブ効果は存在し、今後の効果拡大を示唆している。

 まあ難しいことを言わなくても橋本政権時の失敗を安倍政権はよく研究しているから、増税によるマイナス効果は軽いと思う。

 

 では株式市場の方は。買い材料の方は北朝鮮からの拉致被害者を安倍総理が連れて帰る日。売り材料は米国ワシントンのオバマ大統領弾劾、この強弱材料の引っ張り合いで決まる。

 

 私は米国の方は、ニクソン弾劾を覚えている人たちが経営の中心にいるから、戻れば必ず売れというと思う。手持ちを早く手放したい、と思うだろうから。

 日本の方は違う。これからオリンピック特需が始まるし、買う材料は次から次へと出てくる。株式市場を見ていても騰落レシオは底を打っているし。GPIFの買いが明年から始まる。

 それでもヘッジファンドの日経225先物を使ったプレイは見受けられる。信託銀行の買いが月末に入るので、その近辺で高値での大量の先物売りで値幅を取る作戦だ。ほんの何日かだが、乱高下する日もあるので注意したい。

 

 9月8日から米国議会が夏休み明けで再開される。11月4日の中間選挙を控えて実働日数20日ないので、ベンガジゲート問題が騒ぎになるのは9月中はあるまい。本当の騒ぎは、11月中旬以降。ただしその時には移民法による不法入国者恩赦問題を含めてダブルでのオバマ叩きになるだろう。

 共和党は2016年をサンドバッグのように叩かれっ放しのオバマで大統領選を戦う方を願うか、バイデン昇格で(きわめて不人気)これと戦うか、二つにひとつをとるだろう。茶会派とエスタブリッシュメントつまり保守本流のどちらが勝つか。現時点では保守回帰になりそうなので、弾劾・バイデンを選択しそうだが。CNNの最近の世論調査では米国民の33%が弾劾裁判・辞任を望んでいる。(ニクソン当時は29%)。

 

 剣心がたたき折られた刀の代わりの名刀に刻まれている歌「我を切り刀鍛えて幾星霜 子に恨まれんとも孫の世の為」。剣心も言う「死んだ者が望むのは敵討ちでなく、生きているものの幸福でござる」。米国の政治を見ていると長い目で見た国益を政党人が考えているのかどうか。私には不安でならないが。

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