今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ

広告


« 映画「舞妓はレディ」とスタートした円安・株高とNY(第741回) | トップページ | 映画「ジャージーボーイズ」とNY株につれ安した株(第743回) »

2014年9月27日 (土)

映画「猿の惑星(新世紀)」と急変したHFの円投機(第742回)

映画「猿の惑星(新世紀)」と急変したH-Fの円投機(第742回)

 1968年のチャールトン・ヘストン主演の大傑作は衝撃的なラストシーンが忘れられない。70年代にかけて5本もシリーズ化され、今回の新シリーズは5億ドルも興行収入を挙げた[創世記]に次ぐ。前回作以上の出来栄えだ。中身が深い。

 

 ウィルスのため絶滅寸前の人類は発電施設を使いたい。そこで猿の世界の支配者シーザーに申し入れ、二つの世界は共存。ところが兵器が見つかり好戦的なナンバー2猿のコバが権力を求めシーザーを排除し人間を閉じ込め支配を強めようとする。人間側も反発、対立が激しくなってゆく。

 

 先週のこのコラムで私はヘッジファンドの円安日本株買いの進撃をお伝えした。気の早いマスコミは早くも「1ドル120円は目と鼻の先」(週刊新潮10月2日号)という特集記事まで書いている。

 

 しかし、しかしである。円とドルの関係を支配しているヘッジファンドは、ごく目先は円売り玉の利食いに転じている。シカゴ為替市場の円買い円売りの大口投機玉の推移を示そう。(単位 1000枚)

        円買い    円売り    差引き

8/26   19      122     103

9/2    15      132     117

9/9    17      117     100

9/16   37      120      83

  

 8月下旬にはまだ1ドル102円だったものが先週に109円になった。そこそこの利食いは、ミセス・ワタナベつまり日本のFX参加者の円売りドル買いを利用して、まあブツけたに違いない。映画で平和の共存の時代が急回転したのに似ている。

 

 そこに安倍首相の「円安は地方経済には悪影響」という発言が飛び出した。一国の首相が為替のことを言うのは極めて珍しい。まさか、と驚きつつ喜んだのはヘッジファンドのマネジャーたちだろう。援護射撃そのものなのだから。

 ただし、このヘッジファンドの買い戻しによる円高が大幅なものとは思えない。何といっても米国は量的緩和終了、来年はゼロ金利解除になるし、日本の方は日銀総裁が「物価目標が達成されなければ追加緩和する」と発言した。大勢はドル高円安に決まっている。

 

 ただ、ごく短期では円安日本株買いが逆回転している。寄り付きの外国人買いでは、木、金と買い越しだったが、ザラ場では、売り越しと見ている。

 ちょうどNY市場も、アリババが上場直後とて利食いが入り小安い。ただし木曜日は大きく下げたがこれはタカ派の連銀総裁の批判的な発言やアップルの新製品の悪評のため。すぐほかの地区連銀総裁がカバーし、金曜はかなり大幅に反発した。

 

 結論。回転の速いヘッジファンドの先々週までの円売り日本株買いの反対売買。どこまで続くか。9月末まで、と見るのが常識的なところだろう。私の取材したところ、買いたい弱気だと思う。対米輸出比率の高い銘柄の押し目買いをおすすめしたい。建設の安いところも魅力的だ。

 

 いつもなら映画のセリフから、なんだが今回の猿の惑星はあんまり、いいのがない。そこで、昔々に私が合コン的なパーティでバカ受けしたジョークを。あんまり品が良くないけど。

 「なぞなぞ!チャールトン・ヘストンと猿がオナラをした。片っ方のだけクサかった。どっち?」

 「ワカンナーイ」

 「答えは猿。サルのわ、くせえ!」お粗末でした。

 くだらない話のついでに私が英語でやって、マーチン・フェルドシュタイン教授が笑い転げて椅子から落ちたのを。

 「日本のセイホが英国でグローバル運用のためのファンドマネジャーを雇うため広告を出した。三人の候補者。雇い主は希望する年俸を聞いた。

 第一番目は日本人。5万ポンド。どうして、と聞くと「私はロン・チョンで本国にいる妻と息子二人が4万ポンド、私は1万」

 「次はアメリカ人。10万ポンド。理由は離婚した妻二人に8万ポンド。私は2万」

三番目は香港からきた中国人。15万ポンド。理由は?

 5万ポンドは採用してくれたら、あなたにリベート。私は5万。家族が多いから。

 「それじゃ残り5万は?」

 「有能な英国人のマネジャーを私が雇い、私は寝て暮らす」。

 私はこれをエディンバラで話した時、「イングリッシュ」でなく「スコティッシュ」にしたら大ウケした。ただし国民投票ではあの町の人々は、英国残留に票を投じたらしいが。

 

 

« 映画「舞妓はレディ」とスタートした円安・株高とNY(第741回) | トップページ | 映画「ジャージーボーイズ」とNY株につれ安した株(第743回) »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 映画「舞妓はレディ」とスタートした円安・株高とNY(第741回) | トップページ | 映画「ジャージーボーイズ」とNY株につれ安した株(第743回) »