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2014年10月 4日 (土)

映画「ジャージーボーイズ」とNY株につれ安した株(第743回)

映画「ジャージー・ボーイズ」とNY株の急落、つれ安東京どう見るか(第743回)

 題の意味はニュージャージーのイタリア人貧民街の青年たちの意。軍隊に入るかマフィアになるかぐらいしか選択のない若者たちたちが大ヒットでスターになり、分裂を経て再び再会。このコーラスの主役ファンキー・ヴァリは私と同じ79歳。監督クリント・イーストウッドは84歳、すごいなあ。とても楽しい音楽映画で「君の瞳に恋してる」のあたりで大いに盛り上がる。

 「ザ・フォーシーズンズ」の最初の大ヒット「シェリー」は60年代を代表する名曲。68年に渡米したときラジオをつけっぱなしにして英語に慣れようとした。彼らの全盛時でヴァリのファルセット・ヴォイス(ウラごえ)をよく聞いたものだ。なつかしい。

 

 フォーシーズンズ分裂のきっかけはマネジャーを兼務していた男の隠されていた巨額な借金。私は今回のNY株式市場の急落でこれを想い出した。

 

 9月22日からこの10月21日まで6回も三ケタ以上の乱高下を繰り返しているNYダウ。しかし日本の新聞はやれアップルの新製品のミスとかエボラ患者が発生したとか、バカな説明しかしていない。

 私が聞いたというか取材した「本音」はいま米議会に上程されている「銀・証分離法案」が中間選挙後に成立しそうだ、ということ。

 すでに英バークレイズは証券部門を分離させることを決めている。このほか米銀で分離を計画しているところが2,3行ある、とか。

 SECはデリバティブ依存経営の証券に極めて厳しいらしい。当然のことだが、デリバティブは8兆ドルの市場だけにちょっとした変動でも株には響く。

 

 このほか①機関投資家の税の納付額を減らすため損切りする「タックス・ロスト・セリング」②アリババ効果の終了もある。

 しかし、5年半もの間、大きな調整なく上昇してきた金属疲労があると思う。まだ10%以上下げてはいないが、10月3日の引け値は来週か来月か分からないが、1万5500ドルはあると思う。

 もしそこまで下がらなければイマイさん、どうみるの?(というのは10年物国債金利が2・4%と少しも上昇していないから)、とお考えになるかも。しかし、私はNY株は弱気だ。ベンガジゲート事件はあるし。一休み、と見るのが常道だろう。

 どうする?ウオール街で私が教えてもらった金言は「落ちてくるナイフを掴もうとするな」。

 

 東京の方はどうか。私はNYにおつきあいするが下げ幅は知れており、年度末には1万7000円という見方は変えない。ストーリーはGPIFとNISAなど「政権の意志」。これが根源で。

 

 私はNY市場の本当の大天井は「99%が2万ドルと言い出したとき」1万8900ドルとか1万9300ドルとか、という見方は変えていない。しかしごく目先は7月の1万4700ドル台が天井で1年か1年半調整する、と見ると2万ドル説は2,3年先送りだろう。

 米国経済は何と言ってもシェール革命のおかげで双子の赤字は急減中。失業率も下がっているし、このコラムで指摘した通りフードスタンプの受給者が減っている。株価が下がるとだから米国はダメという説がまかり通るが、そんなことはない。見て来れば分かる。

心配はいらない 映画の中で歌われるヒット曲「君の瞳に恋してる」から。「君も僕と同じ気持ちなら、これが現実だと分からせてくれ」「君から目を離すことが出来ない」。いまの日米の市場はこれと同じ、目が離せない。

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