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2015年3月21日 (土)

映画「007ロシアより愛をこめて」と必勝投資作戦(第767回)

映画「007/ロシアより愛をこめて」と必勝投資作戦(第767回)

 今週はディズニーの「イントゥ・ザ・ウッズ」を観たが何ともコメントしがたい迷作で、やめた。たまたまこの1か月衛星放送でショーン・コネリー主演のジェームス・ボンドものを連続して放送していたのでこれにした。封切の時の題は「007/危機一発」だったが、イアン・フレミングの原作の題通りにしたのだろう。これが一番好きだしよく出来ている。ご賛成いただけると思う。

 秘密兵器ありカーチェイスあり、賭博あり、色っぽい女性あり。この作品では列車の中の猛烈な殴り合いシーンが見せ場だった。カタキ役は秘密組織のスペクターで、次から次へとボンドは危機に。誰かが「西洋講談」といったが、うまいことを言う。私は渥美清の寅さんと似ていると思う。寅さんは何をやっても必ず失敗するが、ジェームス・ボンドは必ず成功し危機を切り抜ける―。そこが違うだけなのだが。

 

 ボンドに次から次に危機が襲うように、NY株には危機のタネが多くなった。

 まずシェール革命にブレーキがかかった。チャートをお示しできないのが残念だが、SMBC日興証券の丸山義正氏の調べではテキサス、ノースダコタ、ペンシルバニア、ウエストヴァージニアのシェール産出州の新規失業保険申請件数は1月のマイナス20%(前年比)から3月第1週にプラス18%まで急上昇した。

 また原油先物取引のカーブは期近物が45ドル(バレル)、36カ月先の63ドルに。昨年10月には双方とも80ドルで横ばいだった。

 シェール産出企業の小型でコストの高いところから破たんし始めたが、それでもシェールガスに随伴するオイルの増産はまだ続いている。WIT価格は3月18日もバレル42・3ドルまで新安値。

 丸山氏によると米国の原油自給率は2013年は60・4%で2011年には48・9%だった。恐らく15年推定は77%に近かろう。石油産業は米国第1の産業で関連産業を含めてGDPの10%を占める。これが年後半に減産、部分的にせよ収益力が低下する。資金調達をしていたジャンク債市場に利回り急上昇(価格低下)が発生する。これが「危機」の一。

 

 「危機」その二。ギリシャが騒ぎになるのを5月、と見ていたが、ギリシャ3年もの国債の金利が20・3%!ドイツ10年物も国債の0・271%と二割の差で破たんを織り込み始めた。

 

 危機その三。ヒラリー・クリントン氏のメールゲート。以前個人アドレスで公務を行っていたメールの中にベンガジのリビア米大使殺害の事件を含むマル秘が入り、しかも国務省に渡されていないものも含まれる。ジェブ・ブッシュの州知事時代とは比較にならない。現に共和党出身ベイナー下院議長はメールの徹底的公開を要求している。長期化必至だ。

しかもヒラリー氏の夫のビル・クリントン元大統領とともに運営している財団に、国務長官在任中に外国政府から献金を受け取っていたとの疑惑も伝えられている。

 VOX POPULI社の世論調査では、このメールゲートについて①2016年の大統領選挙に影響する55% ②ヒラリーは信用できない52% ③ヒラリーは国の安全を危険にさらした68%、とある。政治の不安材料は株式にいい材料じゃない。

 

 ただFOMC後の記者会見でイエレンFRB議長の説明で株価は上昇した。「BE PATIENT」を削除しても株価は上昇したのは、利上げを9月と大方の投資家が判断したから。ひょっとすると来週新高値更新?年後半はかなり怪しいと危惧しているが。

 

 このブログで繰り返し私は「NY株価は下がっても、その翌日の東京株式市場は上がる」と予測し、的中した。金融緩和化で企業業績に上昇期待が強いという絶好の環境。しかも「物言う株主」の押しで、ファナックやキーエンス、SMCなど値がさ株が株主優遇期待で上伸。これは日経225種に上昇の推進力を与えている。

 

 さて、お待たせしました。今回のテーマ「いける、もうかる銘柄を選ぶ法」をご指南申し上げる。幸い東洋経済の「四季報」と「日経会社情報」の2015年春号が出たばかり。これを買って次の2点のポイントを調べる。

 一株当たり利益が2015年3月期、2016年3月期予想とも最高記録を更新している銘柄を探す。できれば2017年3月期予想も良く、ついでに2014年3月期の実績も良ければ申し分ない。

 株価の歴史の部分を見て、かつての高値と現在の株価を比較し、利益が新記録なのに株価が出遅れているのを選ぶ。1年のうちに株価が利益の伸びに追いつくのを待つ。つまり新高値更新してから、ゆっくりと利食う。くれぐれも利食い急ぎしてしまった、ということにならないこと。成功率はけっこう高いが、辛抱できる人でないとダメ。

ついでに。株価収益率が35倍以上と高かったら、私なら止めておく。

 

では、どんな銘柄?ダメダメ。自分で調べなさい。そこが大事なんだから。ヒントは①自動車、同部品②重工業株③電子部品④ハウジング。勉強してください。利幅は結構あるはずです。F0181602_1223078

映画のセリフから。ボンドはベッドの中のロシアスパイの美女(全裸です)と会話を交わす。

 「君は写真よりきれいだ」「でも口が大きいでしょ」「ぼくにはちょうどいい」その後にキス、という具合。でもスペクターがその情景を隠しカメラでフィルムにとっている。株式市場は売り方と買い方のだまし合いの世界だが、変なウワサで買うんじゃなく企業の一株当たり利益と株価の関係を信じること。これは鉄則です。ただし予想は会社側の数字は手堅すぎることが多いので、アナリストのレポートのコンセンサスをよく見るべし、です。

4月中旬にわたしはNY,ワシントンに出張。現地報告の講演会を25日(土)に開催します。先着200名のみ。会場はガーデンシティ御茶ノ水。詳細・申し込みはこちらをご覧ください。

 

http://v6.advg.jp/adpv6/r/7py_12Ex

 

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