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2015年8月22日 (土)

映画「この国の空」と急落株価は今後どうなる(第788回)

映画「この国の空」と急落株価は今後どうなる(第788回)

高井有一の谷崎潤一郎賞受賞作の映画化で、荒井晴彦監督だ。私は主演二階堂ふみがお好みなので。

 母と19歳の娘、それに空襲で夫と息子を亡くして転がり込んできた母の姉。隣家じゃ兵役を逃れて妻と子を疎開させている銀行支店長。

 食べ物がなくて絹の着物と米を交換に行くシーン。空襲で防空壕に逃げ込んだり、本土決戦で男は全員殺され女は冒されるという噂とか。母は娘が男も知らないのに、と心の中では哀れに思う。隣の中年男に次第に娘は惹かれて―。

 佳作で、恐らく今年の邦画ベスト10に入るだろう。

 

 日本中が飢えていた昭和20年の3月10日。B29の空襲で私の東京深川の生家は焼失、一家は清澄庭園の池に浸かって生命はやっと助かった。容赦ない焼夷弾の猛爆で10万を超える都民が焼死した。

 日経平均は1週間で1200円、NYダウは1100ドルの大幅下げ。焼夷弾の爆撃をつい思い出した。

 

 この急落の材料は―。

 日米共通は①中国、はじめは上海株、次いで天津の爆破事件、これは奥が深そうだ。②FRBの利下げ。9月というエコノミストが多かったが、12月。私は前から12月だし、何でこれが株の売り材料なのか分からない。

 NYの方だけの材料としては①イマイチ、実体経済の指標がパッとしない(ホールインワン景気、ですな。パット・しない)②ヒラリー・クリントンへのEメールゲートを含めての急速な反感の高まり(ウオール街には悪材料)③原油安による石油、採掘業界の人員削減、シェール採掘企業の倒産、ジャンク債の利回り高騰(リスク拡大)④企業収益

 

 一方日本の方は①週刊文春の安倍首相吐血報道(根も葉もない、と安倍事務所が抗議)これで長期政権を好感して買っていた外人買いが売り?)②円高③中国関連銘柄株の下落など。

 原油安は(バーレル40ドルを、金曜は瞬間切った)本当は買い材料だし、122円台までの円高といっても企業は115円で業績予想を建てているから、株価はカンケイなし。

 

 一方日銀のETF買いは372億円づつ19,20日に入っている。前回ギリチューで7月9日に急落したとき、ETFのコスト1万9100円で止った。今回は1万9360円がETFのコストなので、私は一応来週の前半で下ヒゲをつけて週足は陽線と考える。リクツから言っても日経平均PER13倍割れは安い。PBR1・5倍も世界の常識2~2・5倍に比べて、いぜんとして割安。

 

 私の取材では①3兆円の補正予算②2017年の消費増税先送り③衆参同時選挙を2016年7月実施、などなど好材料ばかり。秋の郵政グループの株式上場もあるので、これ以上の株安には強い抵抗がある。リリーフピッチャーはヤマほどいるし。外国人投資家も日本国債、一部の優良株には強い買い意欲がある。

 

 原油安は来週くわしく述べるが、これが日本経済にとり大好材料であることは言うまでもない。

 一方天津の爆発は事故でなく犯罪だ。WEBサイトには習近平は長老の出席する北戴河会議を中止、江沢民と息子、それに曽慶紅を軟禁、七軍区を四つに再編して腹心で固める。独裁権を手に入れた習近平は、政治優先だが株価にも景気にもテコ入れするだろう。

 先日中国人アナリストに会う機会があった。「次の社会資本は①下水道完備②地下鉄複線化③環境、地方自治体が推進します。もう予算もついています。」なるほど。一部の人が期待(?)してやまないガラガラポンはおきないだろう。何といっても国民の大多数が生活水準の向上を実感しているのだから。実際は軍事費を上回る公安費が暴動を鎮圧し続けているのだが、まだ金利緩和も財投も中国は、出来るので15,16年は現体制でやれると思う。その先は?わからない。

 

 映画のセリフから。幕切れに二階堂ふみのクローズアップがあって「里子は私の戦争がこれから始まるのだと思った」いう字幕が出る。すでに隣の中年男に抱かれた里子と帰宅する奥さんとの泥沼の三角関係を予想する観客。そこに茨木のり子の詩が入る。

 

わたしが一番きれいだったとき

 まわりの人たちがたくさん死んだ

 工場で 海で 名もない島で

 私はおしゃれのきっかけを落としてしまった

 うーん、いい幕切れだなア。

 これから、私の方も強気見通しが当たるかどうか、私の戦いが始まる。

 

 先週の「日本のいちばん長い日」は、その後原作を読み岡本喜八監督の前作も衛星放送で見返した。昭和天皇が阿南陸相に「国体護持について私は自信がある」と仰せられた、という件は本当だった。私は陛下のお心を誤解していたのを恥ずかしく思う。お詫びして訂正したい。

 

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