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2015年8月 2日 (日)

映画「人生スイッチ」とサイバーセキュリティ(第785回)

 

映画「人生スイッチ」とサイバーセキュリティ(第785回)

 

 何という面白いオムニバス映画だろう。アルゼンチンで史上最高の興行収入を上げたのも当然。アカデミー外国語映画賞にノミネートされ、カンヌなどの世界の映画祭を次々と席巻した。ダミアン・ジフロン監督。

 

 ブラックユーモアに満ち、想像もつかないオチ。かつてのTVシリーズ「ヒッチコック劇場」でしばしば原作となったロアルド・ダールとか、ヘンリー・スレッサーのしゃれた短編が思い出される。

 

 

 

 「おかえし」「おもてなし」「エンスト」など6篇。全部面白かったが、私には第2編がとくに、郊外のレストランが舞台で、客が誰もいない大雨の日。ウエイトレスは父を自殺に追いやり母を誘惑した男が来店したーと料理人の女に打ち明ける。猫いらずで毒殺したらという提案。

 

 料理人はいう。「この世界は政治からサッカーまで、悪党どもが好きなように動かしている。世直しの機会があればチャンスをのがしてはならない。殺そう。これは善行なのよ。」

 

 ところが毒入りのポテトフライを食べさせても効果なし。そこに悪党の息子がやってきて、意外や意外の展開。

 

 人生では切り替えてはいけないスイッチがあり、うっかり押すと、取り返しがつかない破滅につながってしまう。

 

 

 

 つい先日、日本年金機構がサイバー攻撃され125万件の個人情報が流出。「標的型」と呼ばれるもので、中国からの攻撃らしいが、取り返しのきかない失策だった。

 

 サイバー攻撃は不特定多数にウイルスを感染させることを狙った「愉快犯」から経済的な報酬を狙う「経済犯」に変わった。その次が「標的型」だ。

 

 

 

 その件数も激増している。経産省調べでは「標的型」攻撃は2014年度で前年比5・2倍。組織が保有する機密情報や金融資産を狙ったサイバー攻撃が増加している。2013年度の被害額は300社で195億800万円にのぼった。

 

 具体的な手段としては①同僚や取引先からのメールを装い添付したウイルスファイルを開かせる(55%)②電子メールに表示されたURL経由で攻撃用ウエブサイトに誘導される(40%)が多い。

 

 

 

 以上は日本だが、米国では4月1日にオバマ大統領は「サイバー攻撃で米国の安全を脅かした国外の組織及び個人への制裁を可能とする大統領令」にサインした。先々月の米中経済対話でも重要な議題となったが、中国側は関与を否定した(当り前だ。泥棒が自認するか)。

 

 

 

 2012年のロンドン五輪ではハクテイビスト(政治的主張と目的にハッキングを行う活動家)にとって絶対のチャンス。そこで開会式の停電を狙った電力インフラ攻撃など、実に1億回を超えるサイバー攻撃があった。守り切ったらしいから立派なものだ。

 

 

 

 安倍内閣は補正予算を考慮しているという情報。しかもサイバーセキュリティ対策が目玉のひとつらしい。

 

 

 

 投資には何の銘柄を選んだらいいか。

 

 まず大型の兼業。NEC、富士通、NTT。

 

 次が専業に近い中、小型株。トレンドマイクロ、デジタルアーツ、NTTデータ、FFRI、ラック。

 

 米国株は。シマンテック(SYMC)、パロアルトネットワークス(PWNW)、ヴェイムウエア(VMW)」、スプランク(SPLK)。よーく研究して絞り込みたい。少々気が早いがこれは私のクセ。長期に発展することが確実のテーマなので、乞うご期待。

 

 

 

 映画のセリフから。「おかえし」のストーリーを。仕事の依頼で指定された飛行機に乗ったファッションモデルに話しかけてきた隣席の男は、彼女の元カレ「パステルナーク」のことを知っていた。その名を聞くと「私の教え子」「同級生」「部下」と続々。しかも皆、彼にひどい仕打ちをしている。

 

 そこにCAが「私も彼を振ってしまったの。いま操縦室にこもってドアは開かないの」。

 

 凍りつく空気の中、飛行機は急降下を続けてゆく―。墜落してゆく飛行機の標的は裕福な老人夫婦。いじめ抜いたパステルナークの両親だ。ひどい復讐話。

 

 

 

 サイバー攻撃も初めは」こんな「おかえし」だったのかもしれないが、どんどんふくらんで組織的になっている。対策は国策となってゆく。

 

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