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2015年11月28日 (土)

映画「スターウオーズ」と「隠し砦の三悪人」とアベノミクス(802)




映画「スター・ウオーズ」と「隠し砦の三悪人」とアベノミクス(第802回)

 二つともご存じの映画史に残る名作。私を含めてワクワクしながら次の「STAR WARS/フォースの覚醒」の上映を待っている向きも多かろう。

 黒沢監督が世界に影響を与えたのは皆が知っている。あのR2―D2とC1―3POが太平と又七がモデルであることは有名。ついでにジョージ・ルーカスが黒沢監督にその件で怒られるんじゃないかと思っていたら、あっさりと笑って許した、というのも広く知られている。

 あの武将六郎太が手綱を持たずに刀を振りかざし、快速で馬上から三騎の敵を切り捨てるシーン。

 また最後に近く。六郎太、姫、それに「裏切り、御免!」兵衛の三頭の馬が一気に早川領に走り下りる。あの爽快感、開放感。北海道の美幌峠で撮ったそうだが、名場面だと思う。

私は今回のスター・ウォーズは2回観るつもりで19日と21日の2回予約した。別に中学生の孫娘に2枚やったし予約状況をみるとほぼ満席。1枚がやっとだった。

 「隠し砦―」は他国に占領され、生き残った姫と軍用金を三人の男が守り抜いて同盟国に逃げる物語。次から次へと難問が降りかかる 


 世界中見回すと不安材料、難問だらけ。中国の経済減速は何でもありの金融緩和と自動車取得税ゼロで目先はしのいでいるが、あと何年かで共産党独裁はダメになろう。内線か難民か。

 ドイツはVWとドイツ銀行問題。「第二のリーマン」という声も。

私は今回のスター・ウォーズは2回観るつもりで19日と21日の2回予約した。別に中学生の孫娘に2枚やったし予約状況をみるとほぼ満席。1枚がやっとだった。




「隠し砦―」は他国に占領され、生き残った姫と軍用金を三人の男が守り抜いて同盟国に逃げる物語。次から次へと難問が降りかかる。

 

 世界中見回すと不安材料、難問だらけ。中国の経済減速は何でもありの金融緩和と自動車取得税ゼロで目先はしのいでいるが、あと何年かで共産党独裁はダメになろう。内線か難民か。

 

 ドイツはVWとドイツ銀行問題。「第二のリーマン」という声も。

 

 また原油安、資源安で新興国から消費国に2・5兆ドルの所得移転が起きつつある。世界全体ではゼロサムだが、急激な価格低下のマイナス効果が先行。どの資源国が先にアウトになるか分からない。

 ところが、産油国の国営ファンドの日本株売りが終わったところで、どうもグローバルマクロ戦略で運用している大手ヘッジファンドの大量な先物買いが先週から発生した。

 ヘッジファンドは先週も書いたが買うために売り、売るために買う。これはアテにならない。

 しかしメリル・リンチのグローバルなファンドマネジャーの動向調査だと日本株の比重で11月は28%で前月比5%の大幅上昇。早速手を廻して聞いてみると「旧いアベノミクスの方の『第三の矢』の成長戦略を評価している」との声が聞こえてきた。

 これは捨て置けない。意外性があるし、現物買いにつながるからだ。

 

 たしかに、国家戦略特区をうまく使って、安倍政権は岩盤規制に風穴を開けつつある。

 浜田内閣参与が第一の矢はA、第二の矢はB。しかし第三の矢はE。ABEという有名なジョークを飛ばしたが、竹中平蔵さんが「ドイツの例から見ると、成長戦略は7年から10年かかります」とたしなめたら浜田さんは言わなくなった、とか。

 去年のダボス会議で安倍さんは「2年のうちは岩盤規制を特区を使って何とかします」と公約した。確かに昨年1月からスタートした戦略特区は次第に効果が出始めた。例えば農業への企業による参入は農協が猛烈に抵抗していた。しかし兵庫県養父(やぶ)市には11社が参入し愛知県常滑市が第2号。

 また36年間大学医学部がつくれなかったが千葉県成田市に。家事支援の外国人労働者は神奈川県と大阪。

 一方「コンセッション」つまり公共機関が所有権を持ちながら民間に運営権を売却、委託するのも始まった。仙台空港のコンセッションには140社が参加し東急電鉄と前田建設、次は関空。

 インバウンドでは博多港の入国管理手続きの民間委託も検討されている。何しろ一日5000人も入港し150台のバスが待機、入国手続きに三時間もかかる、とか。

 次の二月のダボス会議で安倍さんが成果をご披露。対日認識が改まるー。これをウォール街は期待しているに違いない。

 長々と述べたが、私の見方は変わらない。押し目をヘッジファンドがつくってくれれば、買いのチャンスだ。

 

 「隠し砦―」の六郎太は山名側に捕えられ護送されて打ち首になる前夜、姫に耐え難い苦難を掛けたことを詫びる。姫に「楽しかった!この数日の楽しさは城の中では味わえぬ。装わぬ人の世を、人の美しさを、人の醜さをこの目でしかと見た」と六郎太に礼を言う。これが田所兵衛の裏切りと救出劇につながる。一見ダメだダメだと文句をつけられているアベノミクス・ワンだが高い評価も。固定観念でモノを見ないことだ。

 

 ついでにトリビアを。ダース・ベイダーの兜は伊達正宗のを大体そのまま使ったそうな。へええ。

 

 

2015年11月20日 (金)

映画「ラスト・ナイツ」とパリのテロと株式市場(第801回)

映画「ラスト・ナイツ」とパリのテロと株式市場(第801回)

 日本人監督がハリウッドに進出してつくった力作。紀里谷和明、モーガン・フリーマン、クライヴ・オーウェン。興業で当たってほしいが300国で公開が決まっているそうで、嬉しい。

内容は忠臣蔵。ワイロを悪徳大臣からせびられた貴族が、その大臣と論争。宮殿内で刀傷沙汰に及び、自分の部下の警備隊長に王の命令で斬首される。

 1年後斬首した隊長は部下の騎士たちと、大臣を襲撃し復讐を遂げる。

 フリーマンが浅野内医頭、オーウェンが大石内蔵助。吉良上野介がノルウェー人のアクセル・ヘニーでこれが中々ニクらしくていい。清水一学が伊原剛志。

 悪徳大臣は居城の守りを強化。妻の父の貴族に護衛兵1000人を派遣してもらう。しかし王に行き過ぎをたしなめられ護衛兵は帰国。そこから騎士たちのチャンスが生まれる。美しい映像の襲撃シーンが素晴らしい。

仇討とテロとどう違うのか、は難しい問題だ。こんなことを言ったら袋叩きにあいそうだが、IS側にも泥棒にも三分の理で、理由はいくらでもいうだろう。

2001年のワールドトレードセンターへの旅客機による襲撃はまだ眼に残る。911の同時多発テロのときには1週間株式市場は停止、再開後のNYダウは9605ドルから8883ドルまで大幅下げ。7・5%、722ドル。

日経平均の方は9月12日の15292円から9610円まで6・6%、682円も下げた。

 それに比べると、今回は軽い。11月16日月曜日はNYダウ237ドル、日経平均236円安だったが翌日にはもう反発。両方の市場の下げも1%台に止まった。週間としても上げ。要するに大したことはなかった。

テロよりもFRBの議長録発表で12月の利上げ。米国経済が先月の雇用統計でもう大丈夫、と市場が考ええたからだろう。

 

 ただNYの市場コンセンサスが「5年後10年物米国債3%」というのは低すぎる。恐らく今後は債券価格下落(利回りは上昇)、NYダウの方は何かあるごとに下落―。非常にボラティリティが上昇する局面に差しかかっている。その材料に米国でのテロが(万一あるとすれば、の話しだが)使われるかも。

 

 テロの影響は、いろいろあろう。

 第一は日本の景気。7~9月期のGDPは年率マイナス0・8、うち設備投資はマイナス1・3%と足をひっぱった。

日本の経営者は臆病。コワイ材料が出ると設備へのカネは出さない。まして賃上げなんて―。景気回復は遅れるかも。

 第二はユーロの対ドルレートの下落。VWやドイツ銀行問題があるところにこの材料だ。ユーロの売り越し玉は6月以来の16万4200枚。ヘッジファンドは1ユーロは対ドルで1対1のスクエア]を目標にしている。

 第三は米国大統領選でヒラリー・クリントンが有利となったこと。ただ直後の世論調査ではドナルド・トランプとヒラリーが同率での20%で並んで首位。しかし11月8日の選挙ともなれば別だろう。

 外交経験のある、なし。最高司令官としての能力、のある、なし。これは大きいのではないか。前提として彼女が「私はオバマの弱腰と違う」ことをはっきり言う必要があるが。

 

 肝心の東京株式市場は?ヘッジファンドは先物中心に買って上値を求めているが、恐らく2万円の大台をつけたら売るだろう。かなりボラタイルな市場になるに違いない。決算期を過ぎて、新しい期に入ってとりあえず売りで撮る作戦と推察する。

 もちろんその後は株価は再び上昇、円売り・日本株買いのいつものペースの戻るだろう。今、来週に大きな押し目があれば買いチャンスだ。

 

 映画のセリフから。裁判にかけられた浅野内匠頭のモーガン・フリーマンは言う。「他の人々は(大臣の)ワイロの要求に対し、自分の領地、地位、体裁を考えてやむなく応じています。私は応じませんでした。」自分が正義と考えることが通じないこともある。今回のテロがどう進展するか、今のところ神のみぞ知る。しかし唯ひとつ分かっていることがある。恐怖で人の心を押さえつけ続けることはできない。

 ヘッジファンドの売りも同じ。彼らは売るために買い、買うために売る。そのサイクルを理解しておけばいい。

2015年11月14日 (土)

映画「ブリッジ・オブ・スパイ」と米中対立と日本株(第800回)

映画「ブリッジ・オブ・スパイ」と長期化する米中対立と日本株(第800回)

 今週は来春公開のアカデミー賞候補とやらの試写会を2本。リドリー・スコット監督、マット・ディモン主演の「オデッセイ」。火星に唯一取り残された宇宙飛行士のサバイバル。

 もう一本はスティヴン・スピルバーグ監督トム・ハンクス主演の米ソ冷戦時代のスパイもの。どっちも面白かったが何といっても監督がいい。公開前だがこれにした。

 

NYでロシア人がスパイとして逮捕される。裁判になり国選弁護人がつく。ドノヴァン(トム・ハンクス)。ドイツの戦犯を裁いたニユールンベルグ裁判での検事だ。

 有罪判決後、裁判官に「死刑でなく量刑にした方が国益です。近い将来米国人がソ連に捕まった時の交渉の切り札になります。」

 この予測は当たり、5年後米スパイ機のパイロットがソ連で撃墜され捕まる。政府から交渉役を委任されたドノヴァンは東ベルリンに。予想もしなかった障害が次から次へと発生。

 

 私が「ブリッジー」を選んだ理由の一つは「オデッセイ」のほうは関係のないところに中国がお助け役として(しかも何もしないのに)出て来ること。一方「ブリッジー」の方は、現在、もうすでに米中冷戦に時代が変わったという含意に見えることだ。流石スピルバーグで時代に敏感だ。

 

 米中の対立は一過性のものではなく、弱腰だったオバマ大統領も本気だ。それは親中国派の政治家(キッシンジャー、ロバート・ルービン、エズラ・ボーゲル、ローレンス・サマーズなど)が一斉に「転向」。またデヴィッド・シャンボー(ジョージ・ワシントン大教授)は「チャイナ・スクール」の代表だったが、百八十度転換して中国崩壊説の急先鋒となっている。何回も中国政府主催の会議に招待され訪中していた権威だ。

 先日の習近平訪米が、優柔不断だったオバマ大統領の対中強硬策へ転換させる重大なきっかけとなった。ここいらは報道されているのでご存じだろう。共和党候補からの批判も背中を押した。

 

 ツキジデスのワナ、つまり覇権国に新興国が挑戦するか、挑戦を失敗させようと覇権国が攻撃するか。挑戦を失敗させようと覇権国が先手をとるか。

 

覇権をめぐる闘争は1600年以降15回あり、11回が戦争になった。冷戦は戦わなかった4回の中に入るだろう。この経験を生かして米国は中国の野望を、恐らく経済面を含めて内部からの崩壊でツブす気だろう。

 

 クリントン政権は(ヒラリーを含めて)反中だったという証言がある。2016年、ヒラリーが大統領になったら反中政策をやるだろう。ジョー・バイデン副大統領の出馬取りやめで決定的となった。共和党は本命だったジェフ・ブッシュは不振、ドナルド・トランプじゃあな、ねえ。ただこっちの方は恐らくヒラリーに輪をかけた反中。

 私は軍産複合体なリメジャー・オイルなり米国を支配しているグループが、反中国を推進する大統領候補に決めたと思っている。そうでなければジョージ・バイデンの出馬中止はなかったと考える。

 

 何で経済は株式市場にカンケイないことを延々と描いたが、私の言いたいのは「安倍政権は長期化する」ということだ。

 マスコミは安倍政権にケチがつきそうなことを探して記事にしている。しかし外国人機関投資家は明らかに、違う。

 来週の月曜に7~9月期の恐らくマイナス成長の発表がある。ヘッジファンドは日本郵政公開のオマツリが終わり、タネ玉を仕込んだところで売り仕掛けをするだろう。何百円かの下落するシーンも。それでも一時的な短期大幅下落で止るだろう。長期のファンドは対日投資を続ける。

 

 もうひとつ。GPIFなどの株式投資が6月末比で9月末で損失が出たのは問題だ、という意見も。

 バカなことを云うんじゃないない。アホ。投資というものをワカっていない。一番大切な長期投資の視点がない。また、ピーター・ドラッカーが「見えざる革命」で述べた通り、国民が年金投資を通じて「その国のオーナーになる」ことが、ピープルズ・キャピタリズムの確立になることも、丸っきりワカっていない。

 

 401Kの法改正が早く成立することを私は心から願う。主婦でも公務員でも確定給付型の受給者でも入れる。国民全員が自分の努力で老後の自分年金を作れる。NISAと規模が違う。

 

 私が2020年には株価3万円というと講演の聴衆は意外そうな顔をする。しかし、株式価格は買い手がいるからこそ上がる。企業収益が上昇し、金融は緩和。上昇条件はそろっている。

 世界を見回しても、デフレを経験し、老齢化少子化の先進国は日本。他の先進国の方は、これから難局に向かうが、日本は別。長期政権と原油安、オリンピック特需に好環境に恵まれている。

 考えてみるといい。野田解散とアベノミクス構想が発表された2012年11月当時、日経平均は8664円、ドルレートは79円50銭。それが2万900円、125円まで行った。これだけ株高円安が続けば、一休みは当たり前だ。

 それでも2万円を超えれば塩漬けにしていた手持ち株が浮上するし、郵政株公開で利益を手にした投資家は多い。1万9200円のフシ目を11月9日に市場は実はカンタンに超えた。市場への私の見方は変わらない。強気だ。

 

映画ではドノヴァンは「国の敵を弁護する」と家に石を投げられ、通勤の列車では冷めたい目に取り囲まれる。しかし、人質の交換に成功した新聞を手に、人々のドノヴァンを見る目が変わる。いいシーンだ。私の少数派の強気がどんどん味方を増やしていると感じる。

 

 今回は800回。少々長めに書いた。このコラムの前身の某経済週刊誌では「今井澂のマネー・ドット・カムカム」を500回達成した。500回の祝いをするというので妻を連れて行った。向こう側は私に関係する編集者を全部(7,8人だったと思う)集めた。

 何とその席で編集長が「連載をやめてください、時代の流れです」。何という無礼な、コノヤローと思ったが、まあここでケンカするのも大人気ない。「いいですよ。」と返す。

 そこで現在のこのコラムは「まだまだ続くお愉しみ」と名付けた次第。

 現在のアクセスはいろんなルートを通じてその経済週刊誌の発行部数より多い。倍以上はあるんじゃないかな。私としてはザマミロ、と思っている。 

 

 

2015年11月 6日 (金)

映画「マイ・インターン」と郵政公開と市場の今後(第799回)

 

映画「マイ・インターン」と郵政公開と市場の今後(第799回)

 

 心温まるお勧め作品。ナンシー・マイヤーズ監督は古いハリウッド・コメディの雰囲気を復活させた。主人公ジュールス(アン・ハサウェイ)はNY拠点のファッション通販サイトの運営で大成功。仕事と家庭を両立させ、人もうらやむ30歳。

 

 この会社が福祉貢献のため老年の見習社員を募集したら70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)が応募。自己紹介はYou Tubeとか社員への指示は原則メールとか。戸惑いながら若者ばかりの会社の中で存在感を高め、信頼されてゆく。その過程が面白い。

 

 ところがCEOジュールスに問題発生。経営を任せるベテランを上司に迎える案が部下から提案される。一方、子育てを任せていた主夫の旦那は浮気。さあ、どうなるか。ベンが助力する。

 

 

 

 日本郵政と同社傘下のゆうちょ銀行、かんぽ生命三社の株式が四日東証一部に上場された。株価は上々で、投資された向きはニコニコだろう。

 

 現在の三社の取扱商品や資産運用両面での制約は、次第に撤廃される。事業拡大が見込める。

 

 また需給もいい。95%の公開株は個人向けで、機関投資家はわずか5%。三社ともTOPIX組み入れが12月末に行われるので、大量買いは必至。値上がりの確率は大だ。

 

 市場全体へのプラスも。一例としてかんぽ生命の有価証券投資をみると2014年度末で①公社債75・7% 64・3兆円 ②外国有価証券2・33% 1兆9815億円 ③株式0・001% 984億円だ。

 

 総資産計85兆円は2位の日本生命を20兆円上回る。他の生保並みの6~7%に規制緩和されること確実なので6兆円の買い余力が生じる。映画のジュールスにベンが協力するように株高への強い材料。「プールの中の新しいクジラ」だ。

 

 

 

 日経平均はここ3カ月で「逆三尊」という底入れ完了パターンを形成した。

 

 大底は9月29日の1万6901円。両脇の二つの谷は9月8日の1万7415円、10月15日の1万7758円、これを指摘した野村の山内正一郎氏は

 

 「1万9200円近辺にフシがある。200日移動平均の1万9172円。一日均衡表の『雲』上限1万9181円。8月28日の戻り高値1万9192円。ここいらを抜くには時間がかかる。」と予想している。

 

 他のテクニカルアナリストも、6月24日の2万868円で中期的な天井をつけた、とみる説が強い。

 

 では、こうした大勢観をにらんでどんな業界を選ぶか。

 

 建設、土木、道路、浚渫は昨年来の高値を抜き、強い動き。マイナンバーに絡んで情報通信も。それに前記した郵政三社。

 

 

 

 もちろん、コワ-い話は文字通りヤマほど。ドイツ銀行の7~9月期は大赤字で無配。CDSの投げ売りをしているし、VWのスキャンダルは拡大一方。中東産油国の金融資産はいまの原油安が続けば5年以内に枯渇するというIMFの発表。そして中国崩壊説を主張する本が山のように積まれた本屋さん。また円安が円高に反転するとみる為替も専門家。

 

 これじゃあ、いくら安倍首相が設備投資や賃上げに手元資金を回してくれ、と要望しても「ナシのツブテ」になる。長期に不安があると経営者はヘジテイトするに決まっている。ただ、日本の株価は上昇する。12月に2万円以上。

 

 

 

 私はFRBが12月に利上げしたら、NY連銀総裁が言う通り「米国経済がそれだけ強い」証拠と思う。過去の例を見ても、米国利上げ開始は日本株の上昇スタートだ。

 

 やらないかも。イエレン議長は決断のできない女性だから。ある人に聞いたが、英国のマスコミがFRB議長代々のインタビュー記事をまとめて最後にゲラ刷りを見てもらった。グリーンスパンは「すぐOK」、バーナンキは何行か直し。ただイエレンは8回も直したとか。

 

 それでも利上げするのは「英国中銀がやるから」。それが肝心の英国がやらないと11月5日に発表。

 

 まあどちらにしてもこの材料は市場はとっくに織り込んだと思うが、日本株の足をひっぱる材料じゃない。

 

 

 

 映画でデ・ニーロが演じるベンに「年をとる」ことを非常にポジティブに描く。歳をとっても若者を上回るくらい仕事ができ、70歳でも恋愛もできる。

 

 ベンが言う。「フロイトによると愛と仕事が人生のすべてだ。音楽家の引退は音楽が体の中で消えた時だ。私の体の中には音楽が、まだ、ある。」私も80だが、体の中に音楽が生き生きと存在している。これからもまだ頑張るつもりだ。

 

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