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2016年2月 7日 (日)

映画「オデッセイ」と中国の没落と円高株安(第812回)

 

映画「オデッセイ」と中国の没落と円高株安(第812回)

 

 「エイリアン」「グラディエーター」のリドリー・スコット監督の新作で、スリル満点で面白い。おすすめだ。

 

 人類の有人火星探査ミッションが猛烈な嵐に襲われ撤収、ところが6名のクルーの一人マーク(マット・ディモン)が行方不明。5人は地球への帰途につく。

 

 ところがマークは生きていた。傷口を自分で縫い、酸素も水も食料も、次の探査ミッションが来る4年後まで、何とか自分でつくりださなければならない。一方何とか連絡がとれたNASAは補給のためのロケットを打ち上げるが失敗。

 そこに中国が打ち上げてある衛星を中継点にして時間の節約を提案。米中両国の協力でマーク救出に努力が始まる。



 この映画の中での中国は「何でもできる中国」だ。映画の製作者の企画会議のころは、そう信じられていたのだろう。
 ところが現在の中国はどうだ。世界のリセッションの引き金になること確実。問題はそれがいつか、ということだけ、と筆者の旧知のファンドマネジャーは言う。

 この2月、ジョージ・ソロス氏はスイスのダボスで「中国経済のハードランディングは不可避だ」「これは予想ではない。実際に目にしていることだ」。こうTVで述べた。その方針で投資ポジションをとった、ということだ。

 すでに、多くの機関投資家は追随している。メリルリンチのファンドマネジャー調査では最大のリスクの可能性あるものとして「中国のリセッション」は12月の34%から1月には45%にはね上がった。

 実は日本国債の利率急低下は中国の逃避資金のなせるワザ、という情報がある。一回の注文100億円ぐらいの単位でここ半年余り、10年もの国債に大量の買い注文が入っており、その結果が0・035%という空前の低金利と、その情報をかぎつけたヘッジファンドの「円買い日本株売り」。

 迷惑に感じた日銀黒田総裁が「中国政府は資本規制を発動すべきだ」という異例の声明を出している。

 たしかに、現在の東京株式市場で40~50%の取引はは1秒間2000回の超高速取引だ。この取引では円高に振れればドカンと市場平均の売り物が出て、何百円も簡単に下がる。

 シカゴ先物市場の円投機ポジションは昨年11月には8万枚近い円売りだった。これが1月5日に4100枚は急減、123円近辺だった円対ドルレートは116,7円にまで円高に振れた。この間の株価下落はご存じの通り。

 売り材料に、産油国のファンドが大量に日本株を売った、とされた。売買高を見ていると、確かに一部に売りはあったとは思うが、大量の売りとはどうしても思えない。セールストークではなかったか、売買金額がそんなにふくらんでいない。

中国では資金の大脱走がたしかに始まっている。

 中国の外貨準備高は2014年6月がピークで4兆ドル。これが昨年末に3兆3300億ドルに減少した。1年半で経常収支黒字は300億ドル増のはずだが、現実には円にして115兆も外貨と準備は減った。

 これが北京政府がドル売り人民元元買いを行っていたなら、30%以上の人民元高になる。現実には2014年1月の対ドル6・05元から2016年1月の6・57元。元売りドル買いもしくは円買いにならないと、こんなに下がらない。

 私は、2017年後半から2018年に中国はバブル崩壊になると考える。

 日本のバブルは1990年の株価暴落に始まり、92年ごろに不動産価格の大幅下落と銀行の不良債権問題の深刻なことがわかってきた。

 米国のサブプライムローン危機も同じで、最初はごくごく部分的な影響しかなかったが、次第に不動産価格の下落幅が拡大し、影響が途方もないことが判明、リーマンショックになった。バブル崩壊の初めの兆候から2年から3年で崩壊に至った。

 2015年6月の上海株価ピークの5100が二分の一に下がった。これが崩壊のスタートと見ると、前述の2017~18年となる。

 日本経済は対中輸出のGDPへの比重の3%ゆかない。それよりも年間20万件もの対政府抗議活動(移動のことで中国当局は『群体性事件』と読んでいる、2011年)のとばっちりで法人や日本企業に被害が出ないかが心配だ。

 映画のセリフから。マークが新人宇宙飛行士の講師になって言う。「物事が悪い方に向かったとする。その時にできるのは、そのことを運命と受け入れるが、諦めずに問題を解決するか、の二つしかない」。日本人はすぐあきらめるがー。マークはつづけて「よく考えて、問題をひとつまた一つと解決してゆく。諦めず乗り越えたら、勝ちなんだ」。で経常収支黒字は300億ドル増のはずだが。どるぞうのはずだが。どる。ふれた。て、うあそくとりひきだ。

 

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