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2016年2月21日 (日)

チャップリン「街の灯」と株価倍増狙いの注目株(第814回)



チャップリン「街の灯」と株価倍増狙いの注目株(第814回)

 浮浪者チャーリーと盲目の花売り娘のご存じ人情物語。私はチャップリンの作品で最高傑作と思う。何といっても、あの優しいほほえみのラストシーンが素晴らしい。

 盲目の娘は自分が落とした花を拾ってくれたチャーリーが、タクシー(当時は超ぜいたくな乗り物)で去って行ったと勘違い。超富豪と思い込む。一方チャーリーは自殺しようとした富豪を助け友人になるが、この人は酔うと友を思い出すが、シラフになると忘れてしまう性癖がある。

 チャーリーは富豪から、目の手術代として1000ドルを援助してもらう。しかし折あしく室内に強盗がいて、頭を強打された富豪は失神。チャーリーは警察を呼ぶが目を覚ました富豪は友を忘れている。チャーリーはお金を娘に渡した後刑務所に。そしてー。

 いまは目が見えて花屋を開いている娘は、あわれみから一輪のバラと小銭を手渡すが、その時、この浮浪者が恩人だったと気付く。困惑しながら笑うチャーリーのクローズアップ。忘れられないラストだ。

 

 私は中国の共産党独裁体制が永続するとは毛頭思わない。しかし体制維持のため、あの国の官僚たちがいろんな手を使って対策を始めているらしい。ちょうどチャーリーが盲目の娘の家賃と目の手術代のため、お金を工面しようとしたように。

 

 まず第一。人民元の切り上げを無理してやっている。第二。過剰生産能力で赤字操業の業界に銀行の融資総量規制を1月21日に決めた。19業種で鉄鋼、造船、アルミ、セメントなど。

 とくに鉄鋼。生産能力削減は昨年以降6000万トンだが、1月22日国務院ではさらに1億から1億5000万トン削減する。これで赤字体質のゾンビ企業に対し破産措置をとり、50万人の失業予想者には早期退職。また地方政府の税収減には補助金を中央政府が支給、国有企業へも負債軽減。至れり尽くせり、と言っていい。

 それはそうだろう。一般鋼材の熱延コイル価格はトン280ドルで1年前の4割安。世界中に赤字とデフレを振りまいている、と評判が悪い代表業種だ。

 これだけでなく、私は中国で「何か」が起きていると考える。

 まず昨年12月の原油輸入数量が過去最高。ことし1月の銀行貸し出しがなんと2兆5000億元と月間貸出しの新記録。2009年3月のリーマン直後のあの4兆元投資の直後の1兆8000億元を大きく上回った。世界中の中国は何もできない、ダメだ、という評判が中国首脳に聞こえてない、と思えない。かなりの決意で「何か」を始めたのだろう。

 そう考えて来ると。私は何年もたくさんの資料やアイデアを送信してくれている富国生命の市岡繁男君を思い出した。このブログの最後につけてある「村田製作所(6981)」と新日鉄住金(5401)の天底が一致する」という着眼点だ。

 市岡君は「85年以降、天底一致は89年、00年、08年の3回。ピークとボトムのインターバルは1回目13か月間、2回目7か月間。3回目は12か月間、今回は、村田の株価ピークは昨年6月なので、今年1月か6,7月。つまりあと数か月以内に新日鉄を買うタイミングが到来しそうです」と言っている。

 私は新日鉄もさることながら、神戸鋼(5406)にも魅力を感じる。動くときは一緒だからだ。

 改めて言うが、もちろん鉄鋼業界に、いま、明確に株を買う材料は何もない。期待感だけだ。

 日経2月19日付、新日鉄住金首脳の「価格の大幅上昇は見込みにくい」という発言を掲載、輸出採算の改善は時間がかかるとの見方が多い、とした。それでも、神戸鋼株式の売買量が急伸しベスト10に入っている。80円台で安いし、高値は昨年8月に201円がついていた。損をしても80円がゼロにはならないし、うまくいけば倍以上の夢がある。推奨じゃありませんが、ね。要注目、です。

 いつもなら映画のセリフから、だがこの「街の灯」はサイレント映画だからセリフはありません。悪しからず。

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