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2016年6月18日 (土)

映画「シークレット・アイズ」と英EU離脱と円高株安(第831回)




映画「シークレット・アイズ」と英EU離脱と円高株安(831)2016・6・18

ニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツが主演しているサスペンス。アルゼンチン映画で第82回アカデミー外国語映画賞を獲得した傑作「瞳の奥の秘密」のハリウッド版だ。やはりモトの方が良かったと思うのは、三人の主役の中の男性役を、興業を考えたのだのだろうが余り魅力のない黒

人俳優にしたのがダメ。まあ、そこそこの出来なので楽しめたことは楽しめたが。

 2002年、ジュリア・ロバーツ演じるFRB捜査官の娘が惨殺される。相棒のレイは犯人らしい男をつかまえるが、担当の検事の男はテロ情報の提供者だから、と釈放し、証拠品も焼却してしまう。その13年後、事件は新しい展開を遂げるがー。意外な結末。

 

 映画ではキッドマン演じる検事補がレイの連行してきた男を挑発して自供を引き出すシーンが見せ場になっている。ハーバードのロースクール卒お嬢様が、男にアソコはピーナツくらいの大きさしかないんじゃないのと侮辱し怒らせる。私は米FRBも日銀も全く意外性がない「現状維持」だったのだが。イエレンさんも黒田さんもこの映画を観たらいいのにと思った。

 

 市場はBREXIT恐怖症だ。ウォールストリート・ジャーナル(615日)の「投資家の懸念はついに恐怖へ」という見出しをつけた記事はその代表だろう。

 10年ものドイツ国債のマイナス突入、スイスフランの対ユーロのレートが高値更新などなど。日本の方は円高、株安がひどい。

 みずほ総研の「離脱した場合日本のGDPは0108%マイナスで日経平均3000円安」というのはオーバーと思う。タラレバ、でしょう?第一、カケ率をみるとまだ残留の方が60%確率と有利だし。わたしはあの2000年問題を思い出した。有力英下院議員殺害で残留派が回復だって?まあそんな程度の民意だ。

 円レートは超高名な予測の達人のセミナーで「1ドル102円。」というご託宣だった。もう103円台だから、天井は近いのだろうか。

 株価の方は随分とひどい状況だが、私は16日の15434円が底と思う。もう一度安値をとりに行ったらモロ買いだろう。先物の信用買い残に当たる裁定買い残がたった8800億円しかない。残留となったらいっぺんに円安、株高に反転するのだろう。

 

 今週、私は最も信頼するエコノミスト嶋中雄二さんの講演を聞き、その後ご一緒に夕食をとるチャンスがあった。講演配布資料を見ていたら「望まれる2016年度補正予算案」という表があり8兆円を予想している。

 支出の方は①子育て支援、家計負担軽減(2兆円)②住宅購入支援(15兆円)③公共投資(15兆円)④財政投融資(3兆円)

 私が注目したのは財源で①税収上振れ(25兆円)前年度剰余金の繰り入れ(2兆円)③国債費減額(マイナス1兆円)④公債金(15兆円)⑤民間資金(=財政投融資、3兆円)

 とくに④で財投債。これこそ私は期待しているキャッシュの分配開始だ。ヘリコプター・マネーと悪口こそ言われるが、高橋財政の再現で、これが私が「ひどい底値になればなるほどその後の株価の中長期上昇は大きい」という持論が裏付けされたな、と感じた。

 

 高橋是清財政は、その後戦争後のインフレにつながった、とされるが、いまは当時の軍部のような圧力団体は存在しない。安倍政権は参院選と年内に予想される衆院選で長期安定政権を確立した後、マイナス金利を有効に使ってゼロ金利国債を発行し、その国債のの日銀保有で、デフレ克服と震災対策、待機児童解消のための保育の受け皿整備、介護分野への投資が出来る。関連株は何倍にもなるだろう。補正予算のあと、次年度以降も続くから。

 嶋中さんは、GDP600兆円は年間マネタリーベースを2019年前年まで年間92兆円が必要、としている。新アベノミクスは高橋財政再現で目標達成は十二分に可能ではないか。

 

 私はBREXITでもトランプでも、さわぎが事前に大きくなればなるほど反動は大きいことをよく知っている。いまは一番ひどい時期だが、いつまでも続くわけじゃない。

 投資意欲をそいでいるのはマザーズ指数株への寄与率の大きい数銘柄の激しい下落。719日のマザース先物取引開始の前に、指数を自由に操れるように貸し株を使ってヘッジファンドが安く売りたたいている。いずれ貸し株は返済しなくてはならないから、急騰再開は目に見えている。目にあまる株価操作。監督に当たる当局は何をしているのだろう。

 

 映画のセリフから。検事補クレアも刑事も何回も言う。「強い意志は最後に勝利をもたらす」。ホントにそう思う。

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