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2016年8月13日 (土)

映画「ハリウッドがひれ伏した銀行マン」とトランプと尖閣839回


映画「ハリウッドがひれ伏した銀行マン」とトランプと尖閣(第839回)2016・8・14

 映画好きにはたまらなく面白いドキュメンタリー。主人公はフランズ・アフマンというオランダ人の銀行マン。8,90年代のハリウッドを資金面から支えを功労者で「プラトーン」「ランボー」「ターミネーター」などこの人がいなかったら陽の目を見なかっただろう、と言われている。

 なぜさほど大きくない銀行の部長クラスの男が沢山の名作にかかわり、監督や製作者から感謝されているのか。この映画の監督は主人公の娘ローゼマイン・アフマン。愛情あふれる作り方が微笑ましい。

 撮影中に資金がなくなって電話したら翌朝、大金が振り込まれていたとか、脚本のアイデアの紙一枚に何百万ドルも貸し出したとかー。しかも大監督や大スターがその証言(?)をする。楽しそうに。

 主人公が発明したのは「プリセールス」という資金調達システムで、このおかげで独立系の製作会社が大手ならボツになる大胆な企画を作品にできた。

 

 一人の人間が時代をマックラにしてしまうことは歴史上ヤマのようにある。レーニン、毛沢東、ヒトラー。現在ではトランプと習近平の二人だろう。そしてこの二人と尖閣を組み合わせせるとイヤーなことになる。

 

 米国の権威あるシンクタンクのランド研究所の専門家が協力したシミュレーションを5月30日付産経新聞「野口裕之の軍事情勢」で紹介している。「日本は5日間で負ける」という分析で、米外交誌フオーリン・ポリシー1月15日号に掲載された。要旨は次の通り。

 

〈第一日〉日本の活動家が尖閣諸島の魚釣島に上陸」、日の丸を掲揚。中国は海警を急派、全員逮捕する。

 〈第二日〉日本政府は海上自衛隊の護衛艦や戦闘機。中国側も海軍艦艇を派遣し一触即発の状況に。米国は安保条約を守るべく要請され日本海に駆逐艦、尖閣とは原潜を派遣する。

 〈第三日前半〉中国海警の巡視船が日本漁船を体当たりで沈没させ、中国海軍のフリゲートが日本の自衛隊機を撃墜、海上自衛隊の艦艇も2隻沈められ500人が死ぬ。

 〈第三日後半〉日本からの追加支援要請を受けるが、ここで米国政府は腰が引けはじめる。本格的な戦争への拡大は望まないので、短期で日中領国の顔を立てる。米原潜は中国海軍の駆逐艦2隻を撃沈し数百人を殺す。

〈第四日目〉中国側は本格的な対米戦争を回避しながら米国に打撃を与える。送電網を破壊して大都市で停電、ウオール街では証券の取引システムを操作して損失。米国国債の売却もチラつかせ、日本にこれ以上の援護を行わないよう圧力をかける。米国は何とこれに屈し、日本側の要望(米空母派遣、中国基地へのミサイル攻撃他)に応じない。

〈第五日〉中国は海自の艦艇にミサイル攻撃、日本側は24時間で五分の一を失う。米国は原潜と航空機を増派し、海自の撤退を支援する。

 

 こうして、中国は尖閣諸島を手に入れる。日本は送電システムを破壊され、ジェット燃料の精製施設も失う。

 野口裕之氏はこのシナリオの学習不足をいくつも指摘するが同時に「トランプが大統領になれば、第三日後半の対日援助すらなしで、同盟国間の不信・離間を招いても意に介しないだろう」としている。中国がカネをばらまいて、日本お荷物説を信じさせてきた「成果」だ、とも。

 

 以上、書いてきただけでも胸クソが悪くなるようなシナリオだが、一応夏の夜の悪夢としてご紹介しておく。

 

 9月5日のG2O。終わって26日にはトランプ=クリントンのTV討論第1回目。このあたりの米国の権力空白期はかなり危ない。

 救いは第一にトランプの支持率が予想通り急減し始めたこと。第二は中国漁船、海警、中国海軍の日本領海侵入急増に対し米国からの強い警告が、繰り返し発せられていること。それに前回も述べた横須賀と佐世保の乾ドック。

 イマイさん、株の話しは?

 ETFが材料になっている需給相場なんだから、コワーい話さえなければ、やはり堅調でしょう。

 

映画のセリフから。1986年のアカデミー賞の作品。監督など4部門を獲得した「プラトーン」の製作者が授賞式の場でオスカーを手にして興奮して叫ぶ。「この賞はクレディ・リヨネ銀行とミスター・アフマンのおかげです!」。アカデミー賞史上、融資してくれた人物の名が言われた唯一の例だとか。うらやましい。

 ひとりの力でもこれだけのことができる。大国の権力者は世界をも変えられる。まあ指導者としての能力がないのに権力だけ欲しがる人物がトップになると大きな災厄が起きるのだが。

 

 今回はオマケ。小池都知事は相当にうまくやる。

陛下のおことば。あれは皇太子への父としての思いやり。


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