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2016年8月20日 (土)

映画「シン・ゴジラ」とリオ五輪閉幕と円・株(第840回)

映画「シン・ゴジラ」とリオ五輪閉会と株・円(第840回) 2016・8・21

 「ゴジラ」ものは1950年以来、10年に1回ぐらいでシリーズ化されてきた。次第に子供だましのつくりになり休止―が繰り返されてきている。今回の復活作は世評通りの傑作で、私は2回観た。庵野秀明総監督。

 東京湾の羽田沖でアクアトンネル崩落が起き官邸スタッフが事態の収拾にあたるが、実は途方もない危機の始まりで、次から次へとー。

 主役は内閣官房副長官の矢口(長谷川博巳)だが、300人を超える役者が次から次へと出演し、官邸内のあわただしさをせいぜい何秒かのショットで速いテンポを写す。すごい数の官僚、政治家の名前と肩書きが出るのだが、要するに「日本の強さとは『個』ではないことをこの映画は伝えている。

 その通りの展開で、首相や主要閣僚はゴジラの起こした破壊と大混乱で行方不明になってしまうが、すぐ次期首相が引き継いで何とかやってゆく。主人公のセリフ「次のリーダーがすぐ決まるところがこの国の強みだなあ。」この映画の大きなテーマは「有事の時の危機管理」で大人の鑑賞に耐える。

 ゴジラは結局ある奇策で押さえ込まれ、米国の原爆投入は回避される。放射能がまきちらされるが半減期は短く、被害は大きいものの東京再建は何とかやれる見通しで終わる。主人公のセリフ「この国は立ち直る。スクラップ・アンド・ビルトは得意だし、やるしかないんだ」。

 リオ・オリンピックが終わるが、治安面では一部で問題があったが、まあ無事に終了で良かった。もう関心は4年後の東京。あと1500日だ。特需も含め日本経済の沈滞を救う妙薬だろう。

 ただ私は少し先のことでまだ心配するには早いが、五輪が閉幕した後に開催国経済で大問題を起こしてきた。

 2004年のアテネ五輪はその後債務危機だし、その4年後の北京五輪は中国経済ハードランディング危機とリーマン。そして前回のロンドンはBREXIT。

 今回のブラジルは経済悪化と治安悪化、政治危機がワンセットになった複合不況が深刻化している中のオリンピックだった。どんな「危機」になるかはわからないが。

 まるでゴジラが始めの騒動を起こしてすぐどこかに隠れ、その後2倍に巨大化して東京に現われたように。

 

 私はこの何週間か、ブログである主張を繰り返してきた。尖閣諸島への中国の脅威を主に警戒論を述べた。秋には大型台風が相当な確率である。しかしその後長期上昇相場が開始され日経平均3万円への途を辿るというシナリオである。

 

 私の主張の前半の部分が本になった。テクニカルアナリストとして著名な伊東秀広さんの「世界同時超暴落(フォレスト出版)」で近く本屋さんに出る。1600円+税はやすいし、よみやすい。

 帯のセリフをみると「2016年10月~2017年3月、日経平均1万2000円~8000円」(!)

 内容はネタバレになるから書かないが、伊東さんらしいいろんな分析を書いた本。

 

 私はいまの株式市場は板挟み、と思う。上限は円高恐怖の天井、下限は日銀のETFの買いで、売り手も買い手も手が出せない。8月15日には歴史的薄商いとなった。

 尖閣問題は9月のG20に、米オバマ大統領が訪中して習近平主席と会談、恐らくここでクギを刺すから、不安はまあ一応減少したとみていい。もっともロシアが国際会議の直後ウクライナ侵攻した例があるから、あてにはならない。まだまだ楽観は禁物だ。

 これに加えてドイツ銀行などの金融不安問題か、サウジなど産油国のSWFの売りか、それとも想定外の何か、か。注意深く、しかし強気でいたい。

 

 映画のセリフから。ある作戦を遂行するため、ネタバレになるからくわしく書けないが、ある国に交渉。これが別の大国に知れる。「日本が外交でこんなこすからいことをやるなんて驚きだ。危機というものはその国を成長させるんだなあ」。日本を巡るリスクはヤマほどある。しかし私は強気だ。


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