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2016年9月10日 (土)

映画{君の名は。」と予想外の不安材料(第843回)

映画「君の名は。」と予想外の不安材料(第843回)2016・9.11

 大ヒットしている青春ものアニメで新海誠監督。あの大林信彦監督の名作「転校生」の男女入れ代わりを思わせるストーリーだが、福島、熊本などの天災に似た彗星の衝突をからませているところが、リアリティがある。大人の鑑賞に耐える美しい画面の映画だ。

 舞台は山奥の小さな町。父を町長に持つ女子高生三葉は古い風習にいや気がさし「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」と願う。

 ある夜、自分が男の子になり東京に住んでいる夢を見る。一方東京に住んでいる男子高校生は女の子として山奥の町にいる夢を見る。それも何回も何回も。入れ替わる身体と生活に戸惑いながら、お互いがメモを残し繋がりを深めてゆく。ところが、ある日突然に入れ替わりが途切れてしまってー。そこいらからドンドン奇想天外にお話しは拡がってゆく。

 

 私がこの秋以降、予想外の「大魔王」で株価は激動するが、そこは大変な買い場と主張し続けていることはご存じの通り。

 「大魔王」の可能性としては①ドイツ銀行破たん②EU脱退とユーロ不信③尖閣への中国の漁民に仮装した民兵の上陸④大手ヘッジファンドの破綻⑤トランプ大統領出現⑥何らかの天変地異⑦それに我が国での大規模テロなどなど。

 

 ほとんどは最近言われだした不安材料で意外性に乏しいが、実はもうひとつ、現われた。

 それはサウジ。イエメンに対し戦闘が行われ、4月に停戦が発動したものの和平協議は行き詰まり。この間にイエメン内部でアルカイダやISなどが勢力を伸ばしている。

 8月27日シーア派の武闘組織フーシが掌握するサバ通信は「サウジアラビアに向けて一発のミサイルが発射された」と報じた。サウジ内務省は「イエメンから発射された飛翔体で南部の送電設備で火災を生じた」ことは認めている。(JBプレス9月9日付 )。

 経済産業研究所上席研究員藤和和彦さんは、このテロ攻撃もさることながらサウジアラビアの資金不足による進行中の事業の中止を懸念している。国内の不満の高まりによるサウジの地政学的リスクの増大不安だ。

 私はイエメンとサウジの近さから、ミサイルによりサウジの産油、精製、輸送などの重要施設に支障が発生するリスクの方を重視する。オイルショックの再現、かもしれない。

 

 映画で高校生二人が身体の入れ替えるように原油安が高価格に変わったら、そりゃあ投資家はみんなビックリするでしょう。債券への過剰なシフトも変わるだろうし。

 日本株の長期上昇を確信している理由の方もずいぶんあるが、おそらく年末か来年に発生しそうな、株価に大影響を与える材料のひとつ。それは360兆円の法人による預金だ。

 日銀はマイナス金利を簡単にやめない。9月21日の黒田総裁会見でも、深堀りの可能性を言ってもおかしくない。

 理由はカンタン。マイナス金利の幅拡大のため、銀行は口座維持手数料をとる。企業はため込んだ内部留保は何とかしなくちゃならない。とりあえず研究開発(R&D)、次がM&A。恐らく三番目が地方自治体あるいは公共団体が発行するインフラ投資のため発行される債券(恐らく免税)。

 マネーフロー分析では、まあ眠っていたお金が動き出すと、株は最後に動きだし、世の中変わっちゃう。去る一月のマイナス金利開始はその準備だと私は思っているから。

 

 相場の話をしよう。6兆円に増額された日銀のETF買いは9月に入り1日しかやっていない。9月末の期末にもろ上げる作戦なのだろう。

 折も折、シカゴの通貨市場で動きがあった。日本円の大口投機玉の買い越し量は8月30日から9月6日までの1週間で9172枚減少。円買いは減り売りは増加している。経験則では1万枚の増減で63銭の円の上下がある。円は流れとして円安に動き始めている。ETFも考えると1万7250円のカベを抜くと1万7000円台の上の方。1万8000円さえ夢ではあるまい。NY株が弱いのは気になるが。

 

 冒頭のこの映画の紹介の所で忘れていたがRADWIMPSの音楽が実に画面にあっていて気に入った。どの曲も良かったが、耳に残った歌詞を―。「もう少しだけでいい あと少しだけでいい もう少しだけでいいから、 もう少しだけ くっついていようか」。81歳のいま「青春時代は夢なんて、あとからほのぼの思うもの。青春時代のまん中は胸にトゲさすことばかり」(森田公一とトップギャラン)の歌を思い出す。青春映画を観るといつでもこの歌と現在の若い人のいまとの差を実感する。やはりトシなのだろうか。

 

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