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2017年5月 7日 (日)

映画「無限の住人」と地政学リスクとメタ・ハイ(第857回)

映画「無限の住人」と地政学リスクとメタ・ハイ(第857回)2017・5・7

 なにしろキムタクのチャンバラモノ、三池崇史監督だから面白そうと考え、観た。原作になっているコミックは読んだことはない。しかし、これは丹下左膳のパクリだな、と考えた。右眼、右腕がなく赤の長襦袢を着たニヒルな80年前ヒーローの平成版、といったところか。

主人公万次は罠にかけられ目の前で最愛の妹を殺され、自身も瀕死の重傷を負うが、謎の老婆によって永遠の生命を与えられる。死ねない万次は生きる勇気もなく孤独な日々を送っていたが、50年もあとにご両親を殺された少女凛から用心棒になってくれと頼まれる。仇は逸刀流という暗殺集団。これに幕府軍も加わりクライマックスは300人を相手に何とも物凄いバトル。「十三人の刺客」を思い出させる。

 次から次へ現われ刺客の中ではなんと市川海老蔵や金髪の美女などコスチュームも凝っていて楽しい。

 キムタクの万次は何しろ300人の敵と斬り結ぶのだから前後左右から同時にとびかかられる。私はまるで、今の世界の凄い広範囲の地政学リスクじゃないかと思った。そして謎の老婆はやはりトランプ、かなとも。


 順不同だが思いつくままに。①北朝鮮。3月の発射実験では在日米軍と表明。米国は空母カール・ビンソンを派遣したが、目先は中国にゲタをあづけた形だ。②中国の海洋進出。尖閣は言うに及ばず、中国の岩礁埋め立てで軍事拠点を整備しているため領有権をめぐり周辺国との対立。ただフィリピンは中国の経済援助とバーターでこの問題を棚上げ。③シリア。2011年から内線状態の政府軍の化学兵器の使用疑惑を受けて米国が巡航ミサイルでシリアの空軍基地攻撃。④イラン。核開発の制限に合意。経済制裁は解除された。シリア支援をめぐって欧米やサウジと対立が続く。ロシアと共にシリアへのミサイル攻撃を批判、トランプ大統領は核合意の見直しに言及。

 このほか、今回参考にさせていただいた資料「地政学リスク増大の背景に戦略的忍耐からの転換最低限核抑止」。(みずほ総研専務取締役高田創さん)はトルコ、イスラエルも挙げている。

 もちろん、この地政学リスク増大の背景は「何もしなかったオバマ」から「ともかく何かをやる、あるいはやりたいトランプ」への政權交代である。「北」の核が代表的な例だが、5月7日のフランス、5月9日の韓国、5月19日のイラン、それぞれ大統領選挙がある。5月26日、27日にはイタリアでG7サミット、6月8日には英国で総選挙がある。地政学イベントが文字通り目白押し、その都度いろんなリスクが言われること必至だ。

ヘッジファンドがリスク・オン、リスク・オフの繰り返しには格好の材料。市場が大きい日本の円と国債、もちろん株はヘッジファンドの好餌。当事者の韓国はウォン安を好感して株価は新高値。私が現地のソースに聞くと「韓国人はみな二つの固定観念を持っている。第一が中国は北朝鮮を見捨てない、第二は米国は「北」を攻撃しない、というもの」。ヘエ、そんなに楽天的でいいの、と聞きたくなる。時代は大きく変化しているのに、気づいていないんですか。

まあ気づいてもいないから、「北」の走狗を大統領にしようとしているんだろうなあ。

ところで今回、私が待望していた情報があった。5月4日愛知県沖合にメタンハイドレートの採掘に成功、3~4週間は採掘をつづける。」前回の4年前の時はポンプに砂が入ってしまい6日間で打ち切りになったのに比べて大変な進歩だ。

私は近著「恐慌化する世界で日本が独り勝ちする(フォレスト出版)」でメタンハイドレート関連として次の三銘柄を挙げた。

 日本海洋掘削(1606)、三井海洋開発(6269)三井造船(17003)。

 前回はなんと5倍に跳ね上がった銘柄も出た「夢を買う」投資だが、今回も同じ大飛躍を遂げるか、どうか。ご投資はどうぞ自己責任で。

 

 映画のセリフから。幕切れに万次はズタズタにされ、死んだと思った凜が「万次さん!」と泣くと、不死の体がモノを言い、片目を明けていう「お兄さんと言え!バーカ」。何ともカッコいいエンディングだ。

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