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2017年7月 9日 (日)

映画「ハクソー・リッジ」と政局と北のICBM(第868回)


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映画「ハクソー・リッジ」と政局と北のICBM(第868回)2017・7・9

「ハクソー・リッジ」はノコギリ崖、の意味。沖縄の激戦地で一人の米衛生兵が75人もの兵士の命を救った実話をもとに、メル・ギブソン監督が戦争映画の傑作にした。ただいま大ヒット中。

 バージニア州の若者デズモンド・ドスは敬虔なキリスト教信者。父は、第一次大戦の帰還兵で酒に溺れ家族を殴る。そのとき父に銃を向けてしまった主人公は、二度と銃を手にしないと神に誓う。

第二次世界大戦がはじまり、主人公は良心的兵役拒否の資格があったが、あえて志願した。射撃訓練なしの特例が許され、衛生兵で戦線に加わる。

日本名で前田高地という150メートルの絶壁の上に、陣地が構えられている。米軍は6回も攻撃したがその都度撃退された。主人公の所属する連隊はまた退却し、負傷兵は崖の上に取り残される。主人公は戦場を駆け巡って応急措置をし「オレが家に帰してやるぞ」と元気づけ、ロープに括り付けて下に吊りおろしてやる。神への祈りは「どうかあと一人、助けさせてください」。こうして75人の重傷者を救う。その中には主人公を臆病者とさげすみ、いじめていた上官も入っていた。日本兵も救われたうちに。

 都議選での自民党の惨敗を受けて、メディアのストーリーが出来上がっている。

 まず敗北の理由は「THIS」(豊田、羽生田、稲田、下村)だが、基本的に「安倍政権の傲慢、不誠実」。次に今後だが「首相の求心力が低下し、憲法改正のメドは立たず、都民ファーストの国政参入もあって、政局の流動化」を予想する。「ハクソー・リッジ」で主人公の兵役拒否を、臆病、とののしった上官に似ている。

これは認識不足ではあるまいか。都議選前ではあるが、NHKの政治意識月例調査では安倍内閣支持率は4月52%→5月51%、6月48%。自民党支持は38・1%→37・5%→36・4%。7月が出てみなければ分からないが民進党は6・7%→7・3%→7・9%。前述の予測ストーリーは地方選と国政とゴッチャにしているとしか考えられない。8月の内閣改造後に支持率が下降を続ければ別だが、それまでに北朝鮮クライシスの展開があることはだれの目にも明らか。(7月1,2日調べのTBS調査はあるが、この系統は前から偏見があるので、あえて無視します。)

加計問題にしても民進党岡山出身議員が獣医学部設置を認めよ、と国会で質問していたのは知る人ぞ知る事実。逆ねじを加えられるだろう。

 

株価の方は7月6日に2万円の大台を割り込み、7日も大幅続落。これはやはり7月4日に行われた「北」のICBM発射で「レッドライン」を超えたという認識だろう。G20や4月の米中首脳会談での「100日」ウエィテングの満期待ちで、トランプ政権は今のところ手が出せない。34月のころはカール・ビンソン一隻だった空母を今秋には三隻に増やしたら、本物と見たらいい。ヘッジファンドは日本の地政学リスクへ懸念を示し始めている。だからこそ、2万円大台割れ後、外国人売りが先物中心に継続している。

 

ただ、いつも述べている通り、私は慎重な楽観論者だ。円レートがどう見ても円安の方向だから、トランプ口撃がなければ(ないとは思うが)1ドル120円は相当な確率でありうる。株高だ。

近い将来、NY市場安につれて日経平均も大幅安があるだろうが、相対的にNYダウより日経平均の差が幅の方が小幅、立ち直りも早いだろう。ま、それまで①バイオ②AI③ロボットなどの小型成長株のご勉強を。防衛関連もジワジワ高い。

 

映画のセリフから。主人公デズモンド(アンドリュウ・ガーフィールド)は恋人ドロシーに「銃に触れないのはプライドに邪魔されているのでは」と聞かれて「信念を曲げたら生きていけない」。ドロシーは「何があろうとあなたを愛し続けるわ」と励ます。私の、日本が再び活気を取り戻す、という信念は、絶対に曲げない。

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