今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ


« 映画「海辺のリア」と防衛費と朝鮮半島の脅威(第864回) | トップページ | 映画「ハクソー・リッジ」と政局と北のICBM(第868回) »

2017年7月 2日 (日)

映画「ジーサンズ 初めての強盗」と都議選とHFの作戦

0702

映画「ジーサンズ 初めての強盗」と都議選とHFの作戦(第865回)2017・7・2

 原題は「GOING IN STYLE」でカッコよく颯爽と物事を進めようという意味だろう。邦題の「ジーサンズ」は少しひどい。しかし主役の三人、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンすべて80代だ。仕方ないか。

年金を会社が都合で打ち切られた三人の老人が「せめて好きな時にパイを食べたい」「孫に会いにゆきたい」というささやかな希望を踏みにじられ、住宅ローンが支払えなくて家を追い出されかける。

「最悪、捕まったにしてもムショは一日三食付。ここより良い医療だ」と開き直って銀行強盗を計画する。“予行練習”のスーパー万引きのおかしさ。強盗の後のFBI捜査官とのやり取り。それに三人の主人公のうちアラン・アーキンがメチャもてもて(相手役は七十六歳のアン=マーグレット!)でその結婚式で終わるハッピーエンド。クライム・サスペンスには違いないが面白いエンタティメントだ。

 この原稿を書いている7月2日現在、都議選は終わっていない。小池百合子さんの人気で新党プラス公明党が勝利しそうだ。マスコミ特に朝日と毎日が無理仕掛でスキャンダル扱いにした加計は別にしても①豊田真由子議員の暴言②稲田防衛相の失言③週刊文春の下村都連会長への(恐らくムリ仕掛けの)献金などなど。自民党に逆風が吹いていることは間違いない

 私のところへヘッジファンドから「安倍内閣の長期安定政権をオマエは主張してきたが、大丈夫か?」と質問が来ている。

そのココロは、米国株は①割高②過度のITハイテク株への依存、欧州株は①テイパリング開始②欧銀破綻不安、がある。今週都議選の自民敗北で株価を先物売りで下げさせ、その後に日本株買いでもうけるというストーリー。ヘッジファンド得意中の得意ワザだ。もちろん、とりあえず円高に持って行き、政治と共に「北」攻撃の地政学リスクを大いに騒ぐー。

 私は「支持率を見てごらん。野党は最大の民進党でもひとケタ。みんなハトヤマとかカンの時代のひどさを覚えている。政権交代は政権改悪でもあり、何も決まらない政治だった。

だからNHKの世論調査(6月24日)で、都民ファースト48、自民39、公明23、共産9、民進3。それでもまあ来週はショック安、だろうなあ。

私が聞いた話では8月上旬の内閣改造説が今主流だが、7月中旬にこれを切り上げて首相の戦闘体制を強調する、とか。ヒトの噂も75日。いくらマスコミがこだわっても人は忘れる。「次」がある。例えば韓国と「北」だ。

 6月29,30日文在寅大統領は訪米した。トランプ大統領が4秒握手したとか自分の寝室を見せたとか。韓国マスコミは合意を強調しているが、対日本でも言っていることと行動は違う男だからどうなるやら。ティラーソン国務長官訪韓の時には夕食会も開かれなかった。

それよりも、この何か月で続々と欧米の銀行、資産運用会社が韓国から逃げ出しているのをご存じだろうか。

 6月には米ゴールドマン・サックス、スペインのビルバオ・ビスカヤ、英ロイヤル・バンク・オブスコットランドが撤退した。昨年スペイン最大の銀行サンタンデール、香港HSBC、ゴールドマン資産運用部門、米フィディティ、スイスUBS、英バークレイズー、きりがない。

 

ゴールドマンといえば2009年9月に「韓国と北朝鮮が経済面で統合すれば、40年後に一人当たりGDPはドイツ、日本を抜き世界第2位になる」というレポートを出した銀行だ。

当時のオバマ政権は露骨に日本叩き、韓国支持。G20入りとソウルでの2010年G20会議を押し込み、国連事務総長にも韓国人を選んだ。ヒラリー・クリントン国務長官が推進役だ。米国の「日本叩き」につけこんで、李明博大統領が竹島上陸や陛下への不敬発言など対日強硬策に転じたのは記憶に新しい。

文在寅大統領が親北、親中国、反日、反米なことはこのブログで何回も述べた。何しろ日本統治時代に得た土地などの資産は国有化するとか、釜山の少女像建立を推進した男だし、官房長官に当たる秘書室長として慮泰愚政権当時、親北政策を行った当事者だ。THAAS配備の延期を、就任早々決めている。

外国投資家が韓国から逃げ出しているのは、もちろん米軍2万8500の撤退を読んでいるのだろう。日本としては対馬海峡まで「北」又は中国の勢力が及んでくるのは何ともイヤなことに違いない。防衛予算がGDP1%でいいのか。もりとか、かけとか、、ソバやさんにうつつをぬかしている場合か。

 映画のセリフから。モーガン・フリーマンが幕切れにマイケル・ケインに言う。「オレは今後20年生きることにする」「そんなに長生きして大丈夫か?」「まあ10年ということに」。アメリカでも長寿リスクはあるんだな。


« 映画「海辺のリア」と防衛費と朝鮮半島の脅威(第864回) | トップページ | 映画「ハクソー・リッジ」と政局と北のICBM(第868回) »