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2017年7月17日 (月)

名作「NINAGAWAマクベス」と安倍政権の今後(第867回)

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名作「NINAGAWAマクベス」と安倍政権の今後(第867回)2017・7・17

 1935年、わたくしと同年生まれの名演出家蜷川幸雄さんが亡くなって一周忌の追悼公演が、彩の国さいたま芸術劇場で。楽しく観た。8月には佐賀の鳥栖、本場の英国では10月にロンドンとプリマス、次がシンガポールで追悼だそうだ。私はそんな公演が世界的に行われたのを聞いたことがない。仏壇を使った舞台、バーナムの森の美しい桜、日本人の誇りだ。

 

 私は1980年の日生劇場での初演、87年の帝劇、2015年のシアターコクーンと3回観た。マクベスは平幹二朗、津嘉山正種で今回は市村正親。マクベス夫人はずっと栗原小巻だったが今回は田中裕子、演出はすこしづつ変わっているし、役者の味も違う。私には初演の時のショックが忘れられないが。

 もうすぐ82歳になる私にはマクベスが言う「思えば長いこと生きてきたものだ。おれの人生は黄ばんだ葉となって風に散るのを待っている。」は心にしみる。繰り返し登場する魔女のセリフ「言いは悪いで悪いはいい」も。

 

 今朝日、毎日が懸命になって安倍政権を叩いている。首相は内閣改造で支持率を回復していくつもりらしいが、どんな組閣をしても、少なくともこの二紙と系列TV局はやれ新味がないとかお友達内閣とか、批判をつづけるだろう。印象操作、だ。新大臣のアラ探しもあるだろう。

 

 いい例が加計学園。10日の閉会中審査で朝日、毎日は前愛媛県知事の「ゆがめられた行政が正された。岩盤規制にドリルで穴をあけていただいた」という発言をまったく報じず「疑念消えず」という見出しで印象操作が明確になった。これでは文科省が獣医学部誘致を阻止してきたことが読者には知らされない。

 

 国家戦略特区は規制改革について総理主導を制度化した仕組み。改革手法のイノベーションだった。

 

総理の利害関係があったのかどうかを「疑惑」とすること自体が「いいことを悪く」操作している。

 

 あるエコノミストは「安倍さんがどう強弁しようと優越的地位を利用した特定の利害関係者への便宜供与」とレターで述べた。この方には国家戦略特区に関する法案に目を通すことをお勧めしたい。不勉強だ。同じような人はいくらでもいる。

 

 たとえば共謀罪。パレルモ条約にようやく188番目の締結国になったが、2016年6月に成立した国際的送金システム(FATF)から追放される危険性があった。これも朝日、毎日をはじめ共謀罪反対を声高に主張していたが、その背後にいたある勢力があったことを指摘する報道はついになかった。

 

 幸い、近い将来国政選挙に予定されていないし、自民党内に安倍首相に代わる人材は見当たらない。小池新党という向きもあるが、小池百合子さんは2020東京五輪まで都知事をやる気だと確信する。そんなに無責任な人じゃない。安倍さんは結局、支持率を回復するだろう。

 

 材料は?北朝鮮が相変わらずICBMの実験を続け、中国が南沙諸島や尖閣に脅威を与える。韓国は文在寅大統領が親北政策を露骨にし、反日、反米を行動として示す。強力なリーダーシップが必要になる。

 

 私がある情報通から聞いたのだが、ある大企業の社長が「あと2か月でトランプは退陣、ペンス副大統領に地位を譲る」といっているとか。憲法修正第25条4項を利用するのだろうが、そんなに早いのかどうか。確かにトランプ・ジュニアが「I LOVE IT」とやったのはマズいが、なかなか辞任しないのではないか。

 

 私はトランプ大統領がすでにマティス国防長官に「完全な承認権」を与えているので、北朝鮮への先制攻撃を選択する公算の方がずっと大きいと考える。あのニクソンは政権末期とは外交はキッシンジャー国務長官に任せていた。

 

 トランプ支持率は低下しているものの水準は意外に高い。各月末で見ると1月51、2月50、3月43,4月47,5月43,6月46各%で7月は14日現在43%(ラスムッセン調べ)。何が起こってもトランプ支持層は「あれはマスコミのフェイクだ」と思っているのだろう。

 

 それでも、と私は思う。いくら正しい政治をやっているとご本人は確信していても、反対勢力が捻じ曲げることがある。シェイクスピアはマクベスの三人の魔女に「Fair is foul、andfoul is fair」。そのまま読めば「フェアはファウルでファウルはフェア」まあ野球の審判なら困ってしまうが。ふつう「きれは汚い、汚いはきれい」と訳される。人間のフェアは魔女の世界ではファウル。意図して印象操作するマスコミには注意しなくちゃ。

 

 マクベスの名セリフ。「明日、また明日、また明日と、時は小刻みな足取りで一日一日を歩み、ついには歴史の最後の一瞬に辿り着く。消えろ、消えろ、つかの間の燈火。人生は歩き回る影法師、哀れな役者だ!舞台の上では見得を切っても出番が終われば消えてしまう」。私はこの年になってマーケットという捕捉しがたい現実を把握しようと努めてきたことを誇りに思う。あとは最後のカーテンが閉まるのを待つだけだ。しかし、そう簡単に終わりにはしませんよ。安倍首相、へこたれないでくださいね。

 

蜷川幸雄さんは日ごろ「勝つには判定じゃあだめ。ノックアウトしなくちゃあ」といっていたとか。そのファイトを持ち続けたい。

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