今井澂プロフィール

講演・出演など

お問合せ

広告


« 外国人投資家の安倍首相評価と投資作戦(第874回) | トップページ | 映画「ダンケルク」と日米の政治危機 第876回 »

2017年9月10日 (日)

映画「博士の異常な愛情または私はいかにして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」と「北」水爆の解決(第875回)

映画「博士の異常な愛情または私はいかにして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」と「北」水爆の解決(第875回)2017・9・10

 1964年の名匠スタンレー・キューブリックの傑作。62年のキューバ危機の直後に制作され、ブラックコメディの極致と評されている。主演で三役を演じるピーター・セラーズがすごい。

 米国空軍のある基地でジャック・リッパー将軍は勝手な判断で爆撃機34機にソ連への出動命令をかける。緊急時マニュアルに従い外部情報から遮断、空軍基地に接近するものには敵の可能性ありと迎撃を命令する。この異常な状況に気づいた者の通報でペンタゴンと大統領(ピーター・セラーズ三役)は国防会議を開く。

 急遽呼び寄せられたソ連大使は、ソ連が攻撃を受けた時は、自動的に報復の核攻撃を行うラシステムが用意されており誰にも止められない、との説明がある。全面核戦争だ。

一方リッパー将軍の立てこもる基地では米軍同士の銃撃戦が展開し、もう駄目と観念した将軍は自決。攻撃中止命令の暗号が英国人の副官(ピーター・セラーズが三役)によって謎が解かれ、中止へ。しかし一機だけが連絡が取れず、ソ連を核攻撃し、ついに全面核戦争が始まってしまう。

 そんな事態も上の空で、ペンタゴンでは政治家と軍人、それに兵器開発のドイツ人科学者ストレンジラブ博士(ピーター・セラーズ三役)はどうにか人類が存続する道を検討していた―。

そもそもジャック・リッパーという将軍の名は有名な殺人狂の名。そこにパンタゴンでダーシドソン将軍(ショージ・C・スコット)はソ連攻撃を主張する。何が起きても自分が正しく相手が間違っていると信じる攻撃的な人間のこうした好戦的な単純馬鹿、さらに自分たちが身動きできないシステムを作っていることをワカっていない。キューブリック監督はアメリカをこう皮肉った。

今日の世界の関心が北朝鮮の核武装とミサイル技術の急進展、そして金正恩委員長の挑発と米国と周辺国に対する脅迫にある。これを否定する向きはあるまい。9日は幸いに何もなかったが、まだまだ「危険日」は月内では結構多い。「地政学リスク」は続くだろう。

日本株を売っている外国人投資家たちも、この「地政学リスク」を理由としている。円買いも。

私のワシントンやNYの複数の情報ソースは、実は容易でない情報を語ってくれた。

9月6日、米国政府は共和党議員への「北」問題に対するブリーフィングを行い「米国は臨戦態勢を整えつつあることを誇示しつつ、和平交渉のテーブルにつかせる」と報告した。しかし会議では「どうも米国は、北朝鮮の核兵器保有を認めざるを得ない」というムードが強い、と。つまり、ワシントンでは、北朝鮮の核保有を受け入れた後の,東南アジアの安全保障を検討する時期に入っている。

 

では日本は?

私のソースは「日本に核シェアを求めることは避けられない」。

「核シェア」とは何ですか?

いま米国は「ツー・キー・システム」という方法を、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギーの4か国に対して採用している。NATOの参加国で、英、仏など核保有国を除いた国々である。近くのソ連という核保有国に対抗すべく、自国では核を持たないが、専守防衛のため発射キーをその国と米国の両国が持ち、核兵器を使用することができる。これが核シェアだ。

 「でも日本には『非核三原則』がありますよ。石破さんは一部見直したら、といってますがね」。もちろん日本人の核に対する強烈な抵抗は米国も承知している。

でも、と複数のソースは同じ表現で私を驚かせた。

「すでにトランプ大統領は、安倍首相に核持ち込みの検討を要請しているはず」。

それはトランプ氏が無力化しペンス副大統領に変わっても同じ?「YES!もちろん和平交渉と同時に『北』をせん滅する作戦も示してオドかすだろうが」。

 

そこで北朝鮮の核攻撃から日本を守るため、韓国、正確には朝鮮半島近海で活動する米潜水艦に核ミサイルを搭載。米韓両国が合意のもとに2つのキーを押して、日韓両国を核攻撃から守る計画だ。すでに韓国文大統領はこの案に前向きで、THAADシステムの韓国内設置を急に推進し始めている。

 

石破元幹事長が「核持ち込み」について最近発言しているのは、この情報に基づいているのだろう。近くこのニュースが漏れた場合政治への影響はどうなるか。大変な騒ぎになるに違いない。非核三原則の再検討は日本人の心情からして、拒絶反応が先行するに違いないからだ。

 

先日の田原総一朗氏の「首相による政治生命をかけた行動」が、六か国協議の再開というのはうなずける。安倍さんは米、中、ロの首脳と話しあって、そう遠くくない時期に訪朝をやる期待は残る。米国は渋っているようだが。

そういえばジム・ロジャース氏がかつて言っていた。「北は日本を攻撃しまい。資金源なのだから。また南北は必ず合併し、日本のライバルになるだろう。そして日本に勝つ。いまは北に投資できないから、していないが、本当はやりたい」。

私はこの不安感は9月いっぱいで終わると考えている。円高で企業収益予想値が下方修正されたところが買い場だろう。1万9000円は切るのではないか。円ももう少し高くなりそうだし。でも、そろそろ買い場を見守る段階だろう。

 

私の講演会スケジュールです。お時間のある方はおいでをお待ちしております。

 日産証券 特別感謝DAY講演会

  2017年10月14日(土)於:イイノホール 定員500名で無料1120分~1650

  0120-550-780(申し込み) 私のほか若林栄四さん、川合美智子さんなども。

その前に916日(土)第一商品株式会社新宿支店 13時 無料 03-3232-1061

919日(火)百十四経済研究所主催 リーガホテルゼスト高松 087-836-2490

« 外国人投資家の安倍首相評価と投資作戦(第874回) | トップページ | 映画「ダンケルク」と日米の政治危機 第876回 »